【ワシントン=行方史郎、冨岡史穂】「世紀の大彗星(すいせい)」との期待がかかったアイソン彗星が日本時間29日朝までに複数の衛星による観測網から姿を消した。 米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)の太陽観測衛星「SOHO」が撮影した画像では、29日午前5時ごろまで尾を引く彗星が確認できるが、その後見えなくなったという。ESAの公式ツイッターには「SOHOの研究者らは彗星がなくなったことを確認した」とのつぶやきが流れた。 NASAが運営する別の太陽観測衛星「SDO」による観察でも彗星が確認できなくなった。SDOの研究者は「崩壊して蒸発したに違いないと考える」とコメントしている。