北九州市の初代門司港駅(当時の名称は門司駅)関連遺構周辺で進むJR九州の掘削工事は、24日に再開される。工区には初代駅舎本体の遺構が存在する可能性が高いが、市は文化財保護法に基づく発掘調査をせずに工事を容認しており、駅本体の遺構の一部を損壊しかねない状況だ。【伊藤和人】 市などによると、工事は現門司港駅の関連ビル建設に伴い、長さ約180メートルにわたり深さ0・6~2・3メートルの給排水溝を敷設する。一帯は駅関連遺構の埋蔵が予想される「包蔵地」で発掘調査の対象だが、市は工事区域が狭小で危険だとして、市職員立ち会いのもとに工事実施を例外的に認める文化庁通知を根拠に調査は免除され…