ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)が,樹木に集中的な攻撃(マスアタック)を加えることで樹木が枯れる被害です。カシナガトラップは、カシナガの穿入を受けても生き残った穿入(せんにゅう)生存(せいぞん)木(ぼく)を林内に増やすことで、森を面的に守るための道具です。 その1 カシナガは,雄が幹に掘った穴(穿入孔(せんにゅうこう))から集合フェロモンを発散し、仲間(雌と雄)を誘引する。嗅覚と飛翔力が優れているため、遠くから集まってくるが、視力が弱く歩行が苦手である。 その2 カシナガトラップを設置すると、ペットボトルに入れたエタノール(食品添加物のアマノールを推奨)によって雄が誘引され、その一部がトラップ設置木に穿入して集合フェロモンを発散する。集合フェロモンに誘引されて飛来した成虫の多くは、透明の漏斗に衝突して捕虫部の黒色ボトルへと落下する。カシナガは正の走光性があるため、透明ボ