Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 FitByteは、1台のメガネ型ウェアラブルデバイスによって食事摂取の全行動(口へ運ぶ、噛む、飲み込む)をモニターし、検出した飲食物を自動的に撮影して種類を識別する。 これまでの食事モニタリング用ウェアラブルと違い、飲食物を口に運ぶ、噛んで飲み込む一連の動作を全て追跡することで、飲食行動の誤検知を抑え、もれなく捉えることを目指す。 動きの検出には、装着者の耳の周りに配置されたジャイロスコープ、近接センサー、慣性計測装置(IMU)などを用いる。具体的には、次のように検出する。 顎を動かす際の側頭筋の屈曲を観測することで咀嚼を検出 加速度センサーを使用し、喉の振動から嚥下を検出 赤外線近接セン