単なる言い間違いなのか、それとも人種差別を意識した意味のある発言だったのか――。 米国の女優、メリル・ストリープが2月12日、人種問題にかかわる発言をし、映画界だけでなく全世界に波紋が広がっている。 日本の主要メディアではあまり報じられていないので、発言の背景を説明したい。ドイツ・ベルリンで同日、第66回ベルリン国際映画祭が開幕した。ストリープは審査員長としてこれに参加している。ちなみにストリープが映画祭で審査員をするのは初めてのこと。 この日、ストリープは他の審査員と共に記者会見に出席した。会見ではまず、「人種や民族、性別、宗教などにとらわれることなく、公正な視点から作品を観たい」と審査員長としての姿勢を述べた。他の審査員たちには「心をまっ白にして、偏見を持たずに作品を観てほしい」と注文をだしている。 ストリープがこの発言に込めた思いは… その後、問題の発言をする。 「私たちはみんなアフ