満員の球場でビール片手に、野球観戦…。 新型コロナウイルスの収束が見通せない日本では、まだまだ遠い先のことのように思えるが、ワクチン接種が進むアメリカでは、こんな風景が戻ってきている。 それでも、変わった点もあるという。 「コロナ後」のスポーツ観戦はどうなるのか。アメリカ各地の現場を取材した。 (アメリカ総局 記者 山本脩太) 4月1日に開幕した大リーグ。 昨シーズンは一部のプレーオフを除いて無観客だったが、今シーズンは全30球団が観客を入れて開幕した。 投打の二刀流で復活を遂げている大谷翔平選手が所属するエンジェルスでは、収容人数の3分の1にあたる1万5000人が上限。 グループごとに距離を保って観戦する光景は、日本のプロ野球と同じだが、アメリカでは「あるデバイス」がなければ、快適なスポーツ観戦は不可能になっている。スマホだ。 感染防止のため、チケットの販売はすべてオンラインに。紙のチケ