母の百箇日法要のため、実家へと帰ったときのことだ。 およそ一時間ほどで法事は終了し、家族が用意してくれた弁当を食べた後でまったりしていた午後三時ごろ、僕は居間のテレビをつけた。チャンネルを変え、目当ての番組に合わせる。 目に飛び込んできたのは、鮮烈なほど白い馬。ソダシだ。 最近、僕は多分にもれずゲーム『ウマ娘 プリティダービー』にハマっている。いや、正確に言えば、ゲームがリリースされるより前、アニメの第1期が放映されていた頃からハマっていた、という方が正しいか。 第1期放映時にはゲームがリリースされるのかちょっと怪しかったとは言え、もし無事にリリースされたら必ず課金してやろう、と決意していたぐらいには、この『ウマ娘』というコンテンツにハマっていたのである。 なぜか。それを語るには、僕にとっての競馬が1998年11月で一度終わっていた、というところから始めなければならないだろう。 『ウマ娘』