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ハイデガーの検索結果1 - 23 件 / 23件

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ハイデガーに関するエントリは23件あります。 哲学歴史研究 などが関連タグです。 人気エントリには 『「ハイデガーを読むのはやめなさい!」とマルクス・ガブリエルが日本人に警告したにもかかわらず、私たちがハイデガーを読むべき理由(轟 孝夫)』などがあります。
  • 「ハイデガーを読むのはやめなさい!」とマルクス・ガブリエルが日本人に警告したにもかかわらず、私たちがハイデガーを読むべき理由(轟 孝夫)

    20世紀を代表する哲学者とされるハイデガーですが、近年、海外におけるその求心力は急速に低下しているといいます。そのきっかけとなったのが、「黒いノート」と呼ばれるハイデガーの覚書です。そこには、「反ユダヤ主義的」な言辞が含まれている、とされたからです。 母国ドイツでは「触れてはいけない」哲学者となったハイデガー。 しかし防衛大学校の轟孝夫教授は、そうした態度は決めつけであり、ハイデガーのテキストを解釈すると、そう単純に反ユダヤ主義的と言い切れるものではない、と考えます。 そう主張する轟教授に、ドイツ人研究者はどんな態度を示したのでしょうか。 【本記事は、轟孝夫『ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで』(現代新書)から抜粋・編集したものです。】 「黒いノート」編者のハイデガー研究者が言ったこと この「黒いノート」の刊行をきっかけとして、いわゆるハイデガーの「反ユダヤ主義」をめぐる研

      「ハイデガーを読むのはやめなさい!」とマルクス・ガブリエルが日本人に警告したにもかかわらず、私たちがハイデガーを読むべき理由(轟 孝夫)
    • ハイデガーの「黒いノート」に記されていた、驚きの内容とは(轟 孝夫)

      「黒いノート」の衝撃 今年の4月から1年間の予定でドイツ・ミュンヘンに滞在している。もっともその目的は一昔前のように、単純にこちらで何か最新の研究動向を仕入れて日本で紹介するといったものではない。 そもそも私の研究対象のハイデガーは日本のほうがよほど研究は盛んで、逆にドイツではほとんど関心の対象から外されているので、こちらで何かを学ぶという感じにはまったくならない。それでは留学の意味がないじゃないかと思われるかもしれないが、さすがに図書館の文献資料はこちらのほうが豊富だし、またドイツ社会におけるハイデガー受容のあり方を実感できるのも自分の研究にとっては非常に貴重な経験だ。 こちらでは夏学期以降、ミュンヘン大学で私を受け入れてくれたブフハイム教授のセミナーに毎週、参加してきた。その授業は学部、修士課程、博士課程の学生が論文のプランを発表して、指導教授や参加者のコメントを受けるといったものであ

        ハイデガーの「黒いノート」に記されていた、驚きの内容とは(轟 孝夫)
      • 来客を威嚇するため、ニーチェなどを置いていた友人...そんな彼の本棚に”上巻と下巻しかない”ハイデガー『存在と時間』を見つけた話

        zgkzw @zgkzw 父の時代にはまだ大学に「古典を読んでいるとカッコいい」という教養主義の風潮が残っていて、家に来た友人を威嚇するために本棚にニーチェなどを置いていたらしいんだけど、友達の家の本棚にはいつもど真ん中に岩波文庫のハイデガー『存在と時間』の上巻と下巻が並べてあって、中巻が抜けていたという 2020-07-10 13:53:25 zgkzw @zgkzw 高校倫理になじめなかったけれど哲学史にもう一度ふれてみたいという方は飲茶( @yamcha789)著『史上最強の哲学入門』がダントツでおすすめです。西洋編と東洋編があります。平易に噛み砕かれていますが、それぞれの思想家の視座や問題意識が忠実に再現されていると感じます amazon.co.jp/dp/4309414133/… 2020-07-07 17:02:18

          来客を威嚇するため、ニーチェなどを置いていた友人...そんな彼の本棚に”上巻と下巻しかない”ハイデガー『存在と時間』を見つけた話
        • 植村玄輝(UEMURA, Genki) on Twitter: "高橋里美胆力すごすぎ伝説の新たな証言を発見した。「〔高橋里美〕先生帰朝に当り、ハイデガーの肝煎りで送別会が催され、フッサールも臨席したが、フッサール曰く『タカハシ、君は日本へ帰つたらわしの哲学を講義して呉れるだらうな?』、先生答えて曰く『必ずしもさうでない』。"

          高橋里美胆力すごすぎ伝説の新たな証言を発見した。「〔高橋里美〕先生帰朝に当り、ハイデガーの肝煎りで送別会が催され、フッサールも臨席したが、フッサール曰く『タカハシ、君は日本へ帰つたらわしの哲学を講義して呉れるだらうな?』、先生答えて曰く『必ずしもさうでない』。

            植村玄輝(UEMURA, Genki) on Twitter: "高橋里美胆力すごすぎ伝説の新たな証言を発見した。「〔高橋里美〕先生帰朝に当り、ハイデガーの肝煎りで送別会が催され、フッサールも臨席したが、フッサール曰く『タカハシ、君は日本へ帰つたらわしの哲学を講義して呉れるだらうな?』、先生答えて曰く『必ずしもさうでない』。"
          • 【不安解消法】不安でしょうがない時 哲学者ハイデガーの「存在と時間」から簡単にできる対策まで

            不安で不安でしょうがない時のあなたはどうしていますか? 不安が次々と頭の中に浮かんでくると、心が疲れてしまします。 不安解消法など様々な方法があふれていますが、 哲学者ハイデガー『存在と時間』の考え方と簡単にできる不安解消法7選をご案内いたします。 哲学者ハイデガーによると「不安」こそが今ここに存在している証 ハイデガーの著書『存在と時間』20世紀に活躍したドイツの哲学者マルティン・ハイデガー(1889-1976)は、 「存在とはなにか?」を研究した哲学者です。(ざっくりというと) 不安とは関係ないのではない?と思いの方もいるかもしれませんがこの「存在」を知るために不安は必要不可欠な要素なのです。 ハイデガーの著書『存在と時間』の中で 存在とはDasein(ダーザイン)だといっています。 存在Dasein(ダーザイン)はドイツ語で「Da今seinここにいる」という意味をたした造語です。 ハ

              【不安解消法】不安でしょうがない時 哲学者ハイデガーの「存在と時間」から簡単にできる対策まで
            • ハイデガーと実存主義と実存主義者への態度とその影響 - 日々是〆〆吟味

              ハイデガーと実存主義者たち ハイデガーと実存主義 【手塚治虫『ネオ・ファウスト』】 【サルトル『嘔吐』『実存主義とは何か』】 実存主義者とは異なるらしいハイデガー サルトル以外にも影響した実存主義者たち 【ヤスパース『哲学』,マルセル『存在と所有』】 前回のお話 waka-rukana.com ハイデガーと実存主義者たち ハイデガーと実存主義 ハイデガーに影響を受けたのは別に日本人だけではなく(当たり前か)ヨーロッパでもそうでした。その中でなんとなく直接ハイデガーの後を引いたような印象があるのがサルトルかもしれません。 サルトルは実存主義の代表的哲学者ですが、同時に作家でもあります。小説にも『嘔吐』という有名なものがあります(でも文芸批評家の江藤淳は、サルトルの小説は『嘔吐』以外面白くない、なんて書いてたなぁ)。ちなみに日本に講演しにきたこともあって、手塚治虫の漫画にそんな様子が1コマ書い

                ハイデガーと実存主義と実存主義者への態度とその影響 - 日々是〆〆吟味
              • ハイデガーと日本人 ~ドイツに留学に行った日本人哲学者たち - 日々是〆〆吟味

                ハイデガーと日本人 ドイツに留学した日本人哲学者 【ハイデガー『言葉についての対話』,福田和也『日本の目玉』】 和辻哲郎と『風土』 〜時間に対する空間 【和辻哲郎『風土』】 【小谷野敦『日本文化論のインチキ』】 前回のお話 waka-rukana.com ハイデガーと日本人 ハイデガーはとても偉くて、20世紀最大の哲学者なんて呼ばれたりもします。そんな偉い人ですから影響を受けた人たちはたくさんいるのですが、意外と日本との関わりもあったりするようです。 ドイツに留学した日本人哲学者 というのも、戦前日本の哲学者たちのうち、ハイデガーに教わるためにドイツまで行った人たちが結構いるらしいからです。 たとえば三木清とか九鬼周造といった人たちがドイツでハイデガーに教わったそうなのですが、この人たちは日本で偉い哲学者として名が通っています。 【ハイデガー『言葉についての対話』,福田和也『日本の目玉』】

                  ハイデガーと日本人 ~ドイツに留学に行った日本人哲学者たち - 日々是〆〆吟味
                • 生の哲学(ジンメル)によって育まれた実存主義(ハイデガー)の哲学 - 日々是〆〆吟味

                  実存主義の前の生の哲学 ハイデガーと生の哲学 【ハイデガー『存在と時間』】 人間の生 【カント『純粋理性批判』】 哲学者ジンメル 【ジンメル『生の哲学』】 オルテガ 【オルテガ『大衆の反逆』】 前回のお話 waka-rukana.com 実存主義の前の生の哲学 ハイデガーと生の哲学 ハイデガーは実存主義とか実存哲学とか呼ばれるのですが、どうもいきなりそうした哲学が現れてきたようでもないようです。というのもその前に少し似たような考え方の哲学があって、そうした流れの中にハイデガーもいるそうです。 【ハイデガー『存在と時間』】 存在と時間 作者:マルティン・ハイデガー 発売日: 2013/11/30 メディア: 単行本 それはどのようなものかといいますと、生の哲学、と呼ばれるものだそうです。 私は数冊似たようなものを知らずに読んだのですが、確かになんとなくハイデガーや実存主義とかいうものと似てい

                    生の哲学(ジンメル)によって育まれた実存主義(ハイデガー)の哲学 - 日々是〆〆吟味
                  • 憲法学の散歩道/第18回 シュトラウスの見たハイデガー - けいそうビブリオフィル

                    レオ・シュトラウスは、クルト・リーツラーの思想に関する記念講演で、マルティン・ハイデガーについて次のように語っている*1。 [ハイデガーと]同じ程度にドイツの、いやヨーロッパの思想に影響を与えた哲学教授を見出そうとすれば、ヘーゲルまで遡る必要がある。それでもヘーゲルの同時代には、ヘーゲルと並ぶ、少なくとも明白な愚かしさに陥ることなく、彼と比較し得る哲学者がいた。ハイデガーは彼の同時代人をはるかにしのいでいる。それは、彼の名が世間に知れ渡るはるか以前から分かっていた。登場するや否や、彼は中央に屹立し、支配を開始した。彼の支配はその範囲と強度をほぼとどまることなく拡張していった。彼はその明晰さと堅固さとで、時代を覆う不安と不満を、そのすべてを十分に表現したとは言えないまでも、少なくともその最初の確たる表現へと踏み出した。興奮と動揺は次第におさまり、ついには、外から見れば批判能力の麻痺として描か

                      憲法学の散歩道/第18回 シュトラウスの見たハイデガー - けいそうビブリオフィル
                    • ハイデガーVS道元…哲学と仏教の交差するところに、はじめて立ち現れてきた「真理」とは?(第1回 存在とは縁起である その1)(轟 孝夫,南 直哉)

                      「20世紀最大の哲学者」ハイデガーと、13世紀、曹洞宗を開いた僧・道元。 時代もバックグラウンドも異なる二人ですが、じつは彼らが考えていたことには意外な親近性があったのではないか? 哲学と宗教という異なる「探求」の道が一瞬、交わったときに顕らかにされる「真理」とは? ハイデガー哲学の研究者・轟孝夫と曹洞宗の老師・南直哉によるスリリングな対話! 「机」は、いつ、どのようなときに机なのか? 南直哉(以下、南):ご本(『ハイデガーの哲学』)を読んで思ったのですが、『存在と時間』以後の後期の思想をこれだけクリアに捉えた一般向けの本は読んだことがありませんでした。それだけでも、大きな成果だと思います。 その『存在と時間』で、ひとつ気になるというか、どうなんだろうなと思ったのは、中期・後期になるに従って、「時間」の扱い方がはっきり見えなくなってきているような気がするんです。その辺はどう思われますか?

                        ハイデガーVS道元…哲学と仏教の交差するところに、はじめて立ち現れてきた「真理」とは?(第1回 存在とは縁起である その1)(轟 孝夫,南 直哉)
                      • 将棋とハイデガー【糸谷哲郎】

                        『公研』2017年7月号「interview」 糸谷 哲郎・将棋棋士   ※段位や経歴等は掲載当時のものです。 大阪大学大学院で哲学を学んだ異色の棋士がいる。 将棋はどのようにして強くなるのだろうか? 哲学と将棋はどのように関連しているのだろうか? 頭のなかを覗いてみる。 棋譜を「眺める」 ──この春に大阪大学大学院の文学研究科を修了されましたが、一日のうちで将棋に割く時間は増えましたか。 糸谷 あまり変わらないですね。さすがに最後の学期は研究に追われましたが、大学院時代も休学したりして、将棋に時間を割かれることが多かったんです。ただ、私は四六時中将棋のことばかりを考えている「将棋の虫」タイプではないですね。読書や将棋以外のことを思考する時間も大切にしています。一つのことに時間をひたすら掛けるよりも効率的であることを重視しています。 ──よく「棋譜を読んで勉強する」と言われますが、どのよう

                          将棋とハイデガー【糸谷哲郎】
                        • 5分でハイデガー『存在と時間』|山口尚

                          ハイデガーの『存在と時間』は何が書いてあるのか――と少し前に高校生から尋ねられました。ひょっとすると教科書の記述がちんぷんかんぷんなのかもしれません。以下、教科書の内容を理解するための一助となればと考え、手短に説明します。 ハイデガーは「実存主義」に括られることが多いですが、それはこの哲学者が《ひとはどう生きるべきか》を問題にしたからです。一般に実存主義者は、みんなにとって当てはまるような普遍的真理だけでなく、ほかならぬ自分が命をかけることのできる「主体的真理」を重視します。ハイデガーもまた、私たちがしばしば〈自分の人生を生きていないような状態〉に陥っている、という事態を問題視します。そしてハイデガーは、自己を失ったような生き方を「非本来的」と呼んで批判し、《どのようにすれば人間は本来的な生き方――すなわち自分自身を取り戻したあり方――ができるのか》を探求します。 さてハイデガーの進む道は

                            5分でハイデガー『存在と時間』|山口尚
                          • ハイデガーVS道元…哲学と仏教の交差するところに、はじめて立ち現れてきた「真理」とは?(第1回 存在とは縁起である その2)(轟 孝夫,南 直哉)

                            「20世紀最大の哲学者」ハイデガーと、13世紀、曹洞宗を開いた僧・道元。 時代もバックグラウンドも異なる二人ですが、じつは彼らが考えていたことには意外な親近性があったのではないか? 哲学と宗教という異なる「探求」の道が一瞬、交わったときに顕らかにされる「真理」とは? ハイデガー哲学の研究者・轟孝夫と曹洞宗の老師・南直哉によるスリリングな対話! 【ハイデガーVS道元…哲学と仏教の交差するところに、はじめて立ち現れてきた「真理」とは?(第1回 存在とは縁起である その1)】 言葉という「家」をリフォームする 南直哉(以下、南):ハイデガーの後期思想について、特に伺いたかったのは、明らかにハイデガーの言語が変容していくじゃないですか。言うべきこと、『正法眼蔵』だと「道得(どうて)」と言いますが、「語るべきことを語り得る」ためには、言語の改造をせざるを得ないという意識があったに違いないと思うんです

                              ハイデガーVS道元…哲学と仏教の交差するところに、はじめて立ち現れてきた「真理」とは?(第1回 存在とは縁起である その2)(轟 孝夫,南 直哉)
                            • 結局ハイデガーは『存在と時間』で何が言いたかったのか(轟 孝夫)

                              20世紀最大の哲学者のひとり、マルティン・ハイデガー。 彼が90年前に出版した『存在と時間』は、ハンナ・アーレントら哲学者はじめ、フランスではサルトル、フーコー、ドゥルーズなど「ポストモダン主義」の思想家たちに多大な影響を与えた。 また彼の説く「本来性」は日本人の「道」の感覚に通じることから、日本でも大変人気の高い哲学書として読み継がれている。 しかし同書は「難解の書」としての魅力も放っているため、チャレンジしてみたものの途中で挫折した方も多いのではないだろうか? 轟孝夫氏の著書『ハイデガー『存在と時間』入門』は「ハイデガーが本当に言いたかったこと」を10年かけて解明した一冊だ。 ハイデガーの説く「存在」とは一体なんなのか? 今回は、特別に「入門の入門」として、誰も解けなかったその「真理」を問答形式でわかりやすく、轟氏に寄稿していただいた。 「わかりやすく書けないのか」と先輩や編集者も苦言

                                結局ハイデガーは『存在と時間』で何が言いたかったのか(轟 孝夫)
                              • 「ハイデガーの哲学をまじめに受け取ること」……低い出自に由来する「反エスタブリッシュメント感情」が、彼をナチズムに近づけた?(轟 孝夫)

                                「存在への問い」を掲げ、時代からは超然とした哲学者と見なされることの多いハイデガーですが、その問題意識は彼が生きた大戦間期ドイツという時代に深く根ざしたものでした。悪名高い「ナチス加担」も、傲り高ぶる「近代知性」への根源的批判を動機としていたのです。 「近代の超克」はいかになされるべきか――今なお最終回答を得ることのできない難問に、どのようにハイデガーは答えようとしたのか? 講談社現代新書『ハイデガーの哲学』を上梓した轟孝夫氏が、ハイデガー哲学の核心に迫ります。(#1/全3回) 「レッドネック」ハイデガー? アメリカのネオプラグマティズムを代表する哲学者リチャード・ローティ(1931-2007)は、分析哲学が主流のアメリカ哲学界においてはめずらしく、ハイデガーを含むヨーロッパのポストモダン哲学を高く評価する人物でもあった。 もうかれこれ20年以上前のことになるが、ローティが日本のとある大学

                                  「ハイデガーの哲学をまじめに受け取ること」……低い出自に由来する「反エスタブリッシュメント感情」が、彼をナチズムに近づけた?(轟 孝夫)
                                • ゆと里@講談社メチエ『ハイデガー』出ました on Twitter: "わたしにとってのフェミニズム(やクィア)は、ジェンダーに基づく暴力が織り込み済みとなっている差別的な社会のしくみを批判的に問うことであって、特定の属性ましてや特定の身体の器官をもつ人々を「本質的に暴力的」などと呼び散らかす人々が振るっている暴力を正当化するためにあるものではない。"

                                  わたしにとってのフェミニズム(やクィア)は、ジェンダーに基づく暴力が織り込み済みとなっている差別的な社会のしくみを批判的に問うことであって、特定の属性ましてや特定の身体の器官をもつ人々を「本質的に暴力的」などと呼び散らかす人々が振るっている暴力を正当化するためにあるものではない。

                                    ゆと里@講談社メチエ『ハイデガー』出ました on Twitter: "わたしにとってのフェミニズム(やクィア)は、ジェンダーに基づく暴力が織り込み済みとなっている差別的な社会のしくみを批判的に問うことであって、特定の属性ましてや特定の身体の器官をもつ人々を「本質的に暴力的」などと呼び散らかす人々が振るっている暴力を正当化するためにあるものではない。"
                                  • フロイトの「不気味なもの」とハイデガーの「存在」 | 概念を孕むこと。

                                    1、Das Unheimlicheの運動 フロイトは「不気味なもの」の本質を問う同名の論文の中で、「unheimlich:不気味な」がそこから派生した語である「heimlich」の二義性に注意を向けることから議論をはじめている。 heimlichの第一義は「Heim = 家」という語根からも明らかな通り、「慣れ親しんだ」であり、「不気味な」のまさしく対極をなすが、その第二義は「秘密の、隠された」であり、フロイトによると、これは既に「不気味な」への接近を示している。 フロイトはここでシェリングの「隠されたという意味でのheimlichなものが現れるとき、それはunheimlichなものとなる」といった趣旨の言葉を引用する。 さて、以上の議論から導きだされるのは、「慣れ親しんだもの」という意味でのheimlich(1)なものが、何らかの仕方で「隠された秘密のもの」という意味でのheimlich

                                      フロイトの「不気味なもの」とハイデガーの「存在」 | 概念を孕むこと。
                                    • 20世紀最大の哲学者はなぜナチスに加担したのか? 「ハイデガー・ナチズム論」の決定版 『ハイデガーの超-政治--ナチズムとの対決/存在・技術・国家への問い』が2月25日発...

                                      20世紀最大の哲学者はなぜナチスに加担したのか? 「ハイデガー・ナチズム論」の決定版 『ハイデガーの超-政治--ナチズムとの対決/ 存在・技術・国家への問い』が2月25日発売! このたび、株式会社明石書店(所在地:東京都千代田区外神田、代表取締役社長:大江 道雅)は、ハイデガー研究の第一人者として知られる轟 孝夫氏がハイデガーのナチス加担問題を正面から取り上げる『ハイデガーの超-政治--ナチズムとの対決/存在・技術・国家への問い』を2月25日に発売いたします。 『ハイデガーの超-政治--ナチズムとの対決/存在・技術・国家への問い』書影 新刊『ハイデガーの超-政治--ナチズムとの対決/存在・技術・国家への問い』 https://www.akashi.co.jp/book/b498070.html 主著『存在と時間』(1927年刊)で世界的な名声を手に入れ、今日の日本でも西洋の哲学者としては一

                                        20世紀最大の哲学者はなぜナチスに加担したのか? 「ハイデガー・ナチズム論」の決定版 『ハイデガーの超-政治--ナチズムとの対決/存在・技術・国家への問い』が2月25日発...
                                      • 哲学者ハイデガーにおける歴史と真実 ――ビクトル・ファリアス「ハイデガーとナチズム」※を読む (※名古屋大学出版 1990年 原著Victor Farias:Heidegger y el nazismo 1987) | ちきゅう座

                                        哲学者ハイデガーにおける歴史と真実 ――ビクトル・ファリアス「ハイデガーとナチズム」※を読む (※名古屋大学出版 1990年 原著Victor Farias:Heidegger y el nazismo 1987) <野上俊明(のがみとしあき):ちきゅう座会員・哲学研究> チリー人であるV・ファリアスが著したこの書は、晩年の丸山真男が「1990年の読書界でまず第一に特筆すべきこと」として注目したものだったそうです。この書のあと、2014年に「黒いノート」Scwarze Hefteと呼ばれる、ハイデガーが四十年にわたって密かに書き綴った1200ページに及ぶ覚書が初めて刊行され、世界中の哲学関係者に議論の嵐を巻き起こしました。ただノートには反ユダヤ主義と思しき言辞が散見されるものの、しかし如何せん抽象的な哲学用語で認められているので、果たしてその反ユダヤ主義的態度がハイデガー哲学の深部の思想性

                                        • 実存主義の超大物!ハイデガーの哲学とおすすめの本7冊を紹介! - 生活百花

                                          引用:File:Heidegger 1 (1960).jpg - Wikimedia Commons おはようございます!今回はハイデガーの哲学の解説と、おすすめのハイデガーの本を紹介したいと思います。 ハイデガーと言えばウィトゲンシュタインと並んで20世紀を代表する哲学者です。実存主義や大陸哲学を学ぶ上でも避けて通れないほどの超大物です。 しかしハイデガー哲学は超難解だと言われています。沢山いる著名な哲学者の中でも特に難解な人物の一人だとされています。 今回はそんなハイデガーの哲学を解説して行きます。もちろん他の哲学者もそうであるように、ハイデガー自身もいろんな事を言っているので全てはとても解説し切れないですが、その哲学の肝の部分をほんの少しでも伝えたいと思います。 目次 ・ハイデガーの哲学とは?何を言った人? ・ハイデガーのおすすめの本7冊! 1.ハイデガー入門 竹田青嗣 2.ハイデガ

                                            実存主義の超大物!ハイデガーの哲学とおすすめの本7冊を紹介! - 生活百花
                                          • 轟孝夫『ハイデガーの超‐政治』 ハイデガー後期思想のアクチュアルな意義を解き明かす|じんぶん堂

                                            記事:明石書店 『ハイデガーの超-政治』(明石書店) 書籍情報はこちら ハイデガー研究の反時代性 ハイデガーの「黒ノート」と呼ばれる覚書集が2014年に刊行された際、その一部の覚書に反ユダヤ主義的な言明が見出されるということがセンセーショナルな仕方で取り上げられた。この問題をめぐる学会やシンポジウムが世界各地で開かれ、日本でも「黒ノート」の編者であるハイデガー研究者がドイツから招かれワークショップが開催された。私もそこで発表を行い、物議を醸した「黒ノート」の言明の意味についておよそ次のように論じた。 ハイデガーは西洋形而上学の起源のひとつを「ユダヤ‐キリスト教」のうちに見て取り、その限りで西洋形而上学が「ユダヤ的なもの」だと捉えていた。こうした認識を前提として、彼は「黒ノート」の件の覚書では、ナチスが西洋形而上学によって無自覚に規定されていることを、ナチスはユダヤ人との戦いを標榜しながらも

                                              轟孝夫『ハイデガーの超‐政治』 ハイデガー後期思想のアクチュアルな意義を解き明かす|じんぶん堂
                                            • 「しない善よりする偽善」な社会を乗り越えるため、ハイデガーが考えたこと《21世紀の必読哲学書》(宮崎 裕助)

                                              混迷を深める21世紀を生きる私たちが、いま出会うべき思考とは、どのようなものでしょうか。 《21世紀の必読哲学書》では、SNSでも日々たくさんの書籍を紹介している宮崎裕助氏(専修大学文学部教授)が、古今の書物から毎月1冊を厳選して紹介します。 第4回(1)(全3回)はマルティン・ハイデガー『ニーチェ』(全2巻、細谷貞雄監訳、平凡社ライブラリー)です。 (毎月第2土曜日更新) ニーチェは『道徳の系譜学』で、私たちの道徳が、他者依存の価値によって侵食されていることを危惧し、奴隷道徳として糾弾した。他者依存の価値というのは、利他的な行為、自己犠牲や自己奉仕などによって、他者を基準として、他者の評価によってもたらされた価値ということである。そうした利他主義の道徳は、いっけん善であるかのようにみえるが、ニーチェはこれを徹底的に批判した。 利他主義のジレンマ 「しない善よりする偽善」というインターネッ

                                                「しない善よりする偽善」な社会を乗り越えるため、ハイデガーが考えたこと《21世紀の必読哲学書》(宮崎 裕助)
                                              • なぜハイデガーは「土着的なもの」にこだわったのか?……ベルリンの招聘を断り「田舎」にとどまりつづけた理由(轟 孝夫)

                                                ナチスの驥尾(きび)に付しての大学改革というハイデガーのもくろみは、わずか1年ほどで頓挫します。ナチスが彼の理想とは似ても似つかぬ集団であることに、ようやく気づくことになったのです。 とは言えこの挫折によっても、彼の思想の核心が揺らぐことはありませんでした。では、終生、彼がこだわり続けたものとは何だったのか? 講談社現代新書『ハイデガーの哲学』を上梓した轟孝夫氏が、ハイデガー「ナチス加担」問題の本質に迫ります。(#3 /全3回) ナチズムとの隔たり ハイデガーの学長時代の活動は、学長就任演説「ドイツの大学の自己主張」に典型的に見られるように、基本的にはナチズムを自分の「フォルク」の思想に基づいて再定義するという形を取っている。つまり彼はナチスに加担していたとされる時期でも、けっして人種主義的なナチズムをそのまま受け入れていたわけではなく、あくまでも、自分の哲学に立脚して、自分がそうあるべき

                                                  なぜハイデガーは「土着的なもの」にこだわったのか?……ベルリンの招聘を断り「田舎」にとどまりつづけた理由(轟 孝夫)
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