YouTubeのトレンド・カルチャー統括部長を務めるケヴィン・アロッカさんは、著書「YouTubeの時代」の中で、「動画をバズらせるために、長さを1分59秒以内に収まるようにしていた」という趣旨の解説をしています。逆に言えば、「長い動画はバズらない」というわけですね。もちろんこれは絶対的なルールではなく、30分近い長い動画がバズった例も本書では解説されている(それが例外となった理由の考察も併せて)のですが、基本的には登場する多くのバイラル動画が、数分程度の長さに収まっています。 とはいえ、本書の原著が発売されたのは2018年1月。本書のための調査や研究はそれより前の時代を対象にしているので、「1分59秒」というルールは2年以上前のものと言えるでしょう。それではいま、「バズる動画」の長さはどうなっているのか――そう、1分どころか数十秒、あるいはそれ未満の長さが最適と見なされるなど、どんどん短