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  • ドナ・サマーの「I Feel Love」はいかにして音楽シーンに変革をもたらしたのか

    時は1977年。ブライアン・イーノとデヴィッド・ボウイは、ベルリンで『Heroes』の制作に勤しんでいた。そんなある日、イーノは新発売の7インチ盤を興奮気味に掲げながらスタジオに駆け込み、ボウイにこう熱く語った。 「このシングルはこの先15年のあいだ、クラブ・ミュージックのサウンドを一変させるよ」 そのシングルこそがドナ・サマーの「I Feel Love」だった。彼の言葉は確かに正しかったが、このコメントには2点の訂正が必要だ。つまり、“この先15年のあいだ”を“永久に”、そして“クラブ・ミュージック”を“あらゆる音楽”に変える必要があったのだ。 <関連記事> ・夫ブルース・スダノが語るドナ・サマー「私の知る限り、誰よりもすばらしい人物」 ・ドナ・サマーの新EP『Any Way At All』が“国際女性デー”にあわせて配信 Donna Summer – I Feel Love ジョルジオ

      ドナ・サマーの「I Feel Love」はいかにして音楽シーンに変革をもたらしたのか
    • プリンセス プリンセスのリーダー渡辺敦子が語る“ブレークまでの6年間” 寄せ集め5人が誰も抜けなかった理由

      一世を風靡したガールズバントのプリンセス プリンセス。リーダーだった渡辺敦子は、2016年に地元の千葉・市原市で児童発達支援・放課後等デイサービス施設のダイアキッズを開設した。21年からは、バンド解散後から携わる東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のTSMで学校長を務めている。今も音楽に触れながら、社会貢献活動で多忙な毎日。その半生を本人が振り返った。「前編」はバンド結成の経緯から、プリンセス プリンセスとしてブレークするまでを語った。 一世を風靡(ふうび)したガールズバントのプリンセス プリンセス。リーダーだった渡辺敦子は、2016年に地元の千葉・市原市で児童発達支援・放課後等デイサービス施設のダイアキッズを開設した。21年からは、バンド解散後から携わる東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のTSMで学校長を務めている。今も音楽に触れながら、社会貢献活動で多忙な毎日。その半

        プリンセス プリンセスのリーダー渡辺敦子が語る“ブレークまでの6年間” 寄せ集め5人が誰も抜けなかった理由
      • 中島みゆき@東京国際フォーラムのライブのこと - WASTE OF POPS 80s-90s

        5月29日は東京国際フォーラムで中島みゆきのコンサート。 自分が、ミュージシャン単位で気に入り、その人の過去音源まで遡って聴くようになった初めての人です。 途中で洋楽メインに行ったり、アイドルに首突っ込んだりしながら、それでも自分の一番底の方に原点のように常にいる人です。 それでも好きになった当時は好きにコンサートに行けるような環境ではなく、大学時代から社会人初期は洋楽メイン期、それ以降は思い立ってもなかなかチケットが取れず、結局観たのは所謂コンサートではなく演劇とライブの折衷的な公演「夜会」の1回だけ。 そのまま2020年に入り、「中島みゆき2020ラスト・ツアー 結果オーライ」と銘打たれたツアーが開催されるに至り、絶望していたわけですが、そのツアーは全24公演のうち8公演を終えた時点でコロナで中止。 最初の方は代替公演も発表されたもののそれも改めて中止になり、そのまま沈黙。 2020年

          中島みゆき@東京国際フォーラムのライブのこと - WASTE OF POPS 80s-90s
        • ボカロ初心者の音楽好きが選ぶ「ボカロ名盤」60枚

          最近、これまで触れなかったボーカロイドの音楽(以下、ボカロ音楽)を聴き始めました。 そして色々聴くにつれ、次第にボカロ音楽の奥深さと幅広さに魅了されるように。 しかし、「ニコニコ動画」が中心の文化であることから、「アルバムで視聴する人」は少ないように思います。 視聴の中心は曲単位によるもの また(かくいう自分もそうだったのですが)ボカロ音楽に「どれも同じような曲調」という偏見を持つ人が少なからずいる気がします。 本記事では、様々な国/ジャンルのボーカロイドのアルバムを紹介し、「ボカロの魅力」をお伝えできればと思います。 なお、ボカロ音楽について自分もまだ勉強中ですので、もし説明に誤りなどございましたら、ご指摘頂けますと助かります。 この記事で、自分のようにボカロ音楽を聴き始める人が少しでも増えれば幸いです。 *本記事ではUTAUなど「本来はボカロに含めない」合成音声も、便宜上「ボカロ」で取

            ボカロ初心者の音楽好きが選ぶ「ボカロ名盤」60枚
          • プログレがポップスに転向した80年代:プログレの前途が真っ暗だった時代に成功した作品たち

            1970年代後半は、プログレ・ミュージシャンにとって厳しい時代だった。1970年代前半から中盤にかけては彼らの全盛期であり、手の込んだ変拍子、壮大でコンセプチュアルな組曲、指の関節が折れそうな複雑なリフといったいかにもプログレっぽい要素が人気を集めていた。しかし1970年代の終わりになると、そうしたものは客受けが悪くなっていく。その代わりに流行したのはニュー・ウェイヴであり、「短くてシンプルでスッキリ」が当時の合言葉となった。 ただし「パンクがプログレと敵対関係にある」というイメージは、ほとんどの場合、マスメディアが作り出したものだった。たとえばラモーンズのジョーイ・ラモーンのレコード・コレクションには、イエス、ジェネシス、ELPも入っていた。またセックス・ピストルズのジョニー・ロットンはあからさまにヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのピーター・ハミルの影響を受けていた。そしてザ・ストラ

              プログレがポップスに転向した80年代:プログレの前途が真っ暗だった時代に成功した作品たち
            • ニュー・ウェーヴと世界のビートが出会ったとき

              70年代後半に登場した初期のニュー・ウェーヴ・バンドの多くは、過去数十年のロックの進化を支えてきたのと同じリズムを刻んでいた。だが80年代前半になると、アフリカ、インド、アジアといった地域のサウンドを取り入れることで作品に新鮮味を加えようとするバンドが増え出した。 当時は世界的な成功を目指す大物から知られざる革新的グループまでがこぞって、世界を股にかけた新しいロック・サウンドを鳴らしていたのである。この記事ではその一端を紹介しよう。 <関連記事> ・ポリスの名盤『Synchronicity』40周年記念盤が7月に発売決定 ・デヴィッド・シルヴィアンとジャパンのベスト・ソング20曲 ・ジャパン『Tin Drum』(邦題:錻力の太鼓)の想い出 Masoko Tanga ジャマイカ、レゲエとUK ジャマイカは、英米両国以外で最初にニュー・ウェーヴの流行、とりわけイングランドにおける流行に影響を与

                ニュー・ウェーヴと世界のビートが出会ったとき
              • シンフォニック・ソウル特集:ファンキーかつヘヴィー、高揚感に溢れたアメリカのクラシック音楽

                We was thinking about Mozart, Beethoven, Schubert, Tchaikovsky, Brahms… but maybe we should have had a little bit more Brown 作曲家といえばモーツァルト,ベートーヴェン,シューベルト,チャイコフスキー,ブラームス でもな、ブラウンをもう少し入れておくべきだったかもな ジェームス・ブラウン「Dead On It」(1975年)より 英国では、ピアニストのビリー・テイラーは「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」の作者・演奏者として最もよく知られていた。ソウルフルでペンテコステ調の同ジャズ・チューンは、数十年にわたり、BBC1で放映されていた映画評論番組のテーマ曲だった。一方アメリカでは、ビリー・テイラーはテレビでミュージシ

                  シンフォニック・ソウル特集:ファンキーかつヘヴィー、高揚感に溢れたアメリカのクラシック音楽
                • 「ビルボードって何だ?」オリコン世代が知る由もない今どき音楽シーン

                  Lifestyle Analysis キャリア・スキル、ライフ、社会、健康、教養など、ビジネスパーソンのオフビジネスを豊かにする最新情報をお伝えする。 バックナンバー一覧 近年、日本の音楽が活況を呈している。億単位の再生回数記録、国際チャートへのランクインなど、新世代アーティストの活躍が目覚ましい。音楽を聴くスタイルもサブスクサービスが主流となり、いまやヒット曲の指標は「ビルボード・ジャパン」が最も大きな影響力を持っている。CD全盛の青春時代を過ごした中高年世代にとっては、「ヒット曲=オリコンチャート」だったが、音楽シーンを取り巻く状況は様変わりしている。ビルボード・ジャパンとは何なのか、どこに信頼を得たポイントがあるのかを解説する。(取材・文/コンテンツプランナー 今岡由季恵) 縦長のシングル盤を買いに 街のCDショップへ ポスト団塊ジュニア世代の筆者(1978年生まれ)は、中高生の頃耳

                    「ビルボードって何だ?」オリコン世代が知る由もない今どき音楽シーン
                  • アニソンの "じゃないほう" 【『銀河鉄道999』編】 - ioritorei’s blog

                    アニソンの "じゃないほう" 『銀河鉄道999』編 『銀河鉄道999』編 アニソンの "じゃないほう" 「銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)」 ゴダイゴver. EXILE ver. 「銀河鉄道999」 アニソンの "じゃないほう" 今でこそその傾向も弱くなったが、昔のアニメにはその作品を代表するテーマ曲が、必ずといっていいくらい存在した。 その曲はアニメと同義に語られるほど人気を博す。 まさに王道のアニメソング(アニソン)。 しかし天邪鬼の著者はどうやら邪道を好むらしい。 一般的なアニソンランキングにランクインしない王道 "じゃないほう" の曲が、なぜか心に強く響いたりする。 本稿(シリーズ)では、そんな "じゃないほう" の曲に熱くフィーチャーしていきたい。 今や銀河鉄道999の新常識? 「銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)」

                      アニソンの "じゃないほう" 【『銀河鉄道999』編】 - ioritorei’s blog
                    • ビーチ・ボーイズの新しいドキュメンタリーを観て分かる10の真実

                      極上のハーモニーを武器にしたカリフォルニアのサーフ・グループとして慎ましいスタートを切ったビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)は、やがて実験的・野心的なアルバムを制作してポップ・ミュージックに革命を起こすこととなった。彼らは10代の若者のあいだでの人気バンドからアメリカ音楽界のレジェンドへと飛躍を遂げたが、その道筋は波乱に満ちていた。だがそうした浮き沈みは優れた物語には付き物であり、音楽史上屈指に愛される作品の数々はそうした軌跡の中で誕生していったのである。 5月24日よりディズニープラスで独占配信がスタートした『ビーチ・ボーイズ:ポップ・ミュージック・レボリューション』は、バンドの歴史をこれまで以上に踏み込んで描いた作品だ。2時間近いこのドキュメンタリーでは、初公開のアーカイヴ映像、バンド・メンバーや音楽業界の著名人たち(リンジー・バッキンガム、ジャネール・モネイ、ライアン・

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                      • 【ライブレポート】TM NETWORK、全公演ソールドアウトの40周年記念ホールツアー。驚きと歓喜に満ちたファイナル公演

                        ■「ヒット曲に頼らずとも、TM的世界観を打ち出せることの喜び。そんな3人の表現者が解き放ったクリエイティビティの真髄を堪能したステージ」(※ライブレポートより) 音楽シーンに革命的進化を生み出した3人組ユニットTM NETWORKが、4月21日にデビュー40周年を迎える。40周年プロジェクトを祝福すべく、第2シーズンの全国ホールツアー千秋楽となった3月8日、『TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days ~STAND 3 FINAL~』公演を、メンバーゆかりの地であるTACHIKAWA STAGE GARDENで行った。 ファンネームである“FANKS(TMファンの意)”を冠した本ツアー。開演前、会場にはオペラ「トゥーランドット」が厳かに流れていた。3大テノールによる「誰も寝てはならぬ」を紐解くと、数字の“3”が浮かび上がる。本ツアーのタイトルは“STAN

                          【ライブレポート】TM NETWORK、全公演ソールドアウトの40周年記念ホールツアー。驚きと歓喜に満ちたファイナル公演
                        • なつかしい 60’-70’s ポップスを聴こう 〜 キャロル・キング の名曲〜 - 時の化石

                          どうもShinShaです。 今回は、なつかしい 60’-70’s ポップスを紹介する記事です。 昔、雑音まじりのラジオから聴いた洋楽。 いま思えば、ひどい音質だった。 それでも、あの頃聴いた曲が忘れられないのです。 ひと息ついて、懐かしいあの頃の歌を聴きましょう。 楽しかった日々が記憶がよみがえってきます。 今回の記事はキャロル・キングの名曲です。 キャロル・キングは70年代で最も成功した女性アーティストです。 僕は懐かしい洋楽をツィートしているのですが、キャロル・キングの曲を書いた時の反応は大きいです。 あの時代を生きてきた世代の記憶に残る数々の名曲を書いたアーティスト。 特に「君の友だち」”You’ve Got A Friend”は、時代を超える名曲となりました。 プロフィール “It’s Too Late” 君の友だち “You’ve Got a Friend” 去り行く恋人 ”So

                            なつかしい 60’-70’s ポップスを聴こう 〜 キャロル・キング の名曲〜 - 時の化石
                          • 【インタビュー】本根誠 Sell Our Music | good friends, hard times Vol.9

                            featured 【インタビュー】本根誠 Sell Our Music | good friends, hard times Vol.9 ライターの二木信が、この困難な時代(Hard Times)をたくましく、しなやかに生きる人物や友人たち(Good Friends)を紹介していく連載「good friends, hard times」。国内のヒップホップに軸足を置きながら執筆活動をつづけてきた二木が、主にその世界と、そこに近接する領域で躍動する人たちへの取材をつうじて音楽のいまと、いまの時代をサヴァイヴするヒントを探ります。QeticからFNMNLにお引越しして来てからの第1回目(通算9回目)に登場するのは、長年、音楽の世界でディレクター/ライター/バイヤーとして活躍してきた本根誠。 私が本根誠さんに最初に会ったのは、宇川直宏さんが主宰するライヴストリーミングスタジオ/チャンネル「DOM

                              【インタビュー】本根誠 Sell Our Music | good friends, hard times Vol.9
                            • AIでガールズメタルバンドを作成し、デビューアルバムを発売し、週刊プレイボーイにデビューさせた話|坂口孝則(SAKAGUCHI Takanori)

                              当内容は2024年3月18日発売の「週刊プレイボーイ」(2024年14号)で書いた、私(坂口孝則)の連載記事とつながっております。ご興味のある方は本誌をお買い求めください(本記事下部の「インタビュー記事」は、週刊プレイボーイ本誌には出てきません)。 ヘビーメタルバンドをAIで作ってみる私は音楽のヘビーメタルに魅了されて30年が経ちます。15歳から、さまざまなヘビーメタルのバンドを愛聴してきました。いまだに週末になるとラウドミュージックを探して、メロディック・デスメタルやグラインド・コアを聴くためにライブハウスに入り浸っているほどです。 そこで、今回、OpenAIのAPI、ChatGPTを使ったり、Suno AIなどのAI(人工知能)を活用してガールズメタルバンドを作ることができないか試行錯誤してみました。 結果、ガールズメタルバンド「Brutal Girls' Metal」ができあがり、さ

                                AIでガールズメタルバンドを作成し、デビューアルバムを発売し、週刊プレイボーイにデビューさせた話|坂口孝則(SAKAGUCHI Takanori)
                              • 70年代ロック黄金期、音楽業界の舞台裏:音楽評論家と振り返る熱狂の時代〜天辰保文氏×北中正和氏インタビュー【前半】 | Musicman

                                70年代ロック黄金期、音楽業界の舞台裏:音楽評論家と振り返る熱狂の時代〜天辰保文氏×北中正和氏インタビュー【前半】 70年代のロック黄金期、レコード解説や紙媒体では多くの音楽評論家たちが活躍していた。今回、約半世紀に渡り第一線で活躍してきた音楽評論家の天辰保文氏、北中正和氏を招き、当時レコード会社(ワーナー・パイオニア)の洋楽部で両氏と仕事をしてきたミュージックマン発行人 山浦正彦が聞き手となり、熱かったあの時代を振り返ってもらった。現代の音楽ファンに何か得るものを感じ取ってもらえれば幸いである。 (インタビュアー:Musicman発行人 山浦正彦、屋代卓也 取材日:2023年12月13日) プロフィール 天辰保文(あまたつ・やすふみ) 1949年、福岡県生まれ。音楽評論家。音楽雑誌の編集を経て、1976年に独立。ロックを中心に評論活動を行っている。新聞、雑誌、ウェブマガジンへの寄稿のほか

                                  70年代ロック黄金期、音楽業界の舞台裏:音楽評論家と振り返る熱狂の時代〜天辰保文氏×北中正和氏インタビュー【前半】 | Musicman
                                • サブリナ・カーペンターの新曲「Espresso」ヒットの理由。全英1位や三曲連続成功している経緯

                                  1999年5月11日生まれ、ディズニーチャンネルから人気となり、シンガーソングライターとして活躍しているサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)。 そんな彼女が2022年7月に発売した「Nonsense」、そして2023年8月に発売した「Feather」が連続してシングルヒットを記録。さらに、2024年4月に配信した「Espresso」が自身初、そしてキャリアハイとなる全英シングルチャート1位、全米シングルチャートでも4位をヒットを記録している。 彼女やこのヒットについて、様々なメディアに寄稿される辰巳JUNKさんに解説いただきました。 <関連記事> ・サブリナ・カーペンター、今までの来日インタビューを振り返る ・ディズニー卒業生の俳優兼歌手が熱い視線を浴びている7つの理由 新時代ポップスターの座 2024年のサマーアンセム「Espresso」で世界を席巻中のサブリナ・

                                  • アンドリュー・ワットの経歴と功績:ローリング・ストーンズ新作をプロデュースした33歳の功労者

                                    2023年10月20日に発売されたザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)18年振りのスタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』は本国UKを含め全世界19カ国のオフィシャルアルバムチャートで1位を獲得、日本でも2020年で最も売れた洋楽アルバムなどセールス面だけではなく、多くの批評家からも絶賛の声が上がっている。 そんなアルバムをプロデュースしたのは、メンバーとは40歳以上も年齢が離れている現在33歳のアンドリューワット。この若きプロデューサーの経歴や功績について、音楽ライターの内本順一さんに解説いただきました。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと セールスも評価も高い新作の貢献者 ザ・ローリング・ストーンズのニュ

                                    • ポリス「King Of Pain」解説:『Synchronicity』に収録された実存的絶望を苦悩とともに表現した一曲

                                      実存的な絶望をこれほど激しい苦悩とともに表現した楽曲でありながら、ポップ・チャートのトップ5に入ったものはこの曲のほかに存在しないだろう。そして、それはポリス(The Police)だからできたことなのである。何しろ、彼らは一聴するとロマンティックに聴こえるが実態は究極の”ストーカー・ソング”といえる「Every Breath You Take (見つめていたい)」をチャートの首位に送り込んでもいるのだ。 また、グループ史上初の米国での大ヒット曲である「Don’t Stand So Close To Me (高校教師) 」もキャッチーなサウンドに誤魔化されてはいるが、内容は一歩間違えれば”変態”の域に足を踏み入れかねない学校教師の物語だ。要するに、彼らはかねてから過激なポップ・ヒットを生み出していたのである。 <関連記事> ・ポリスの名盤『Synchronicity』40周年記念盤が7月に

                                      • TLC『CrazySexyCool』はなぜ名盤なのか? 90年代R&Bを象徴するアルバムを掘り下げる | Mikiki by TOWER RECORDS

                                        音楽的な革命が起こっていた1990年代という時代を振り返る機運が高まっている。2023年末に掲載した〈93年の洋楽名盤〉〈93年の邦楽/J-POP名曲〉の2記事が好評だったこともあり、今年2024年は30年前の1994年を現在の視点から捉え直すために、Mikikiは〈94年の音楽〉と題して今年限定の連載を展開する。第1回は同年にリリースされた名盤、TLCの『CrazySexyCool』について。 *Mikiki編集部 90年代を象徴する“Waterfalls”と『CrazySexyCool』 95年を舞台にした映画「キャプテン・マーベル」(2019年)で、TLCの“Waterfalls”がかかる。キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)とニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が車に乗っている場面で、“Waterfalls”のスムーズ&メロウなビート、ワウギター、エレクトリックピ

                                          TLC『CrazySexyCool』はなぜ名盤なのか? 90年代R&Bを象徴するアルバムを掘り下げる | Mikiki by TOWER RECORDS
                                        • 西城秀樹、ピンク・レディーら手掛けたレジェンド 稲垣次郎 90歳の今振り返る激動の時代と海外での再注目

                                          1933年生まれのレジェンド・ジャズ・ミュージシャンで、今や世界中のレコードマニアやDJのあいだで注目を集めている稲垣次郎の音源がフランスの新興レーベル 180gにより『WaJazz Legends: Jiro Inagaki - Selected by Yusuke Ogawa (Universounds)』として今年リリースされた。そのタイミングで行った稲垣次郎本人への取材の後編をお送りする。 『WaJazz Legends: Jiro Inagaki - Selected by Yusuke Ogawa (Universounds)』 1970年代のロックやファンクが台頭し、ジャズに影響を与え始めていた時期、ジャズに精通しながら、当時のロックやソウルやファンクの新譜をもチェックし、分析し、それを作品として発表していた稲垣次郎はその知識と経験を買われ、ハイブリッドなジャンルの寄稿者が不

                                            西城秀樹、ピンク・レディーら手掛けたレジェンド 稲垣次郎 90歳の今振り返る激動の時代と海外での再注目
                                          • 山下達郎サンデーソングブック2023年3月19日『棚からひとつかみ+リクエスト』 - おとのほそみち

                                            番組中の曲の解説部分を要約して記しています(青字部分は書き起こし)。貼り付けている音源は、オンエアされたものとは違うことが多々あります。 1. パレード / 山下達郎 '76 2. MERCURY BLUES / DAVID LINDLEY "EL RAYO-X" '81 3. EVERYDAY / BUDDY HOLLY '57 4. DEMANDING MAN / THE SENSATIONS '69 5. FROM THE LONELY AFTERNOONS / WAYNE SHORTER "NATIVE DANCER" '75 6. I GAVE MY LOVE A CANDLE / BONNIE RAITT "TAKIN' MY TIME" '73 7. AGUAS DE MARCO / ELIS RAGINA "ELIS" '72 8. PART TIME LOVE / ANN

                                              山下達郎サンデーソングブック2023年3月19日『棚からひとつかみ+リクエスト』 - おとのほそみち
                                            • フランスを代表するミュージシャン25選:フランスのポピュラー音楽を形作ったアーティストたち

                                              フランス語の響きは、ラテン語が語源にあるロマンス諸語の中でもっとも耳心地が良いとされる。そう考えると、フランス音楽界から魅惑的なシンガーやクールなサウンドのポップが数多く生まれたのも不思議ではない。 ラヴェル、サティ、ドビュッシーらを輩出したクラシック音楽の系譜が受け継がれていることにも疑問の余地はないが、ジャンルや時代を超えたフランスの音楽の特徴は、ある種の”生きる喜び”が表現されている点にある。 ここでは2024年夏に行われるパリ五輪を祝して、フランスのポピュラー音楽を形作った革命的なミュージシャンやシンガー25組を順不同で紹介しよう。 <関連記事> ・フランスを代表するアーティスト、シャルル・アズナヴールが94歳で逝去 ・ダスティ・スプリングフィールドの隠れた名盤『Dusty…Definitely』 1. セルジュ・ゲンスブール いまなお愛されるフランスのカルト・ヒーローにして、快楽

                                                フランスを代表するミュージシャン25選:フランスのポピュラー音楽を形作ったアーティストたち
                                              • 最高のトリビュート・アルバム40選:偉大なアーティストを讃える名盤たち

                                                トリビュート・アルバムは、何十年ものあいだにわたってミュージシャンにインスピレーションを与え、ファンを喜ばせてきた。1950年、最初の33回転LPが登場してからわずか2~3年という時期に、オスカー・ピーターソンは偉大なるデューク・エリントンを讃えるため、エリントンの曲だけでアルバムを1枚作り上げた。それ以来、無数のトリビュート・アルバムが発表されてきた。 たとえばビートルズに捧げられたトリビュートだけを見ても、50枚以上ある。最高のトリビュート・アルバムではさまざまなアーティストたちが自分に影響を与えた曲を自らの作品として咀嚼し、敬意に満ちたオマージュを捧げている。 そして、トリビュート・アルバムは今も次々に生まれてきている。たとえばジャズ・ヴォーカリストのグレゴリー・ポーターがレコーディングした『Nat “King” Cole & Me』、アフロ・ビート・ドラマーのトニー・アレンがアート

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                                                • 「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」から40周年~すべての「ガール・パワー」のはじまり|THE MAINSTREAM(沢田太陽)

                                                  どうも。 10月14日はこれから40周年でした。 シンディ・ローパーのデビュー・アルバム「Shes So Unusual」が発表されてから40年が経過しました。日本の当時からの洋楽ファンからすると「NYダンステリア」というタイトルだったんですけど、これがのちにご法度となりまして(笑)、原題読みが慣例になりました。まあ、その前から誰もダンステリアなんて言ってなかったんですけどね(笑)。なんかシンディを介してダンステリアなるものを流行らせたかったらしいんですが、壮大に失敗したようです(笑)。 ただ、実はその約1ヶ月ほど前に 先行シングルだったGirls Just Want To Have Fun、これやっぱ、カタカナで書かないと感じでないですね、ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン、これが一足先に40周年を迎えていました。 これ、今の感覚だとややもすると、「だから1983年のヒット曲だ」と思

                                                    「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」から40周年~すべての「ガール・パワー」のはじまり|THE MAINSTREAM(沢田太陽)
                                                  • 教養としてのポップミュージック【ドラムマシンの名曲 TOP10】テクノロジーは止まらない!

                                                    連載【教養としてのポップミュージック】vol.3 ローランドのドラムマシンが使用されたピコ太郎の「PPAP」 2020年12月16日、ローランド株式会社が東京証券取引所に再上場を果たした。この会社は、1972年の設立以来、国際的に電子楽器や音響関連機器を展開してきており、音楽ファンの皆さんにはそれなりに馴染みがあると思う。かく言う僕も例外ではなく、ギターアンプやエフェクターを愛用してきた、とてもお世話になった会社である。 ローランドは電子楽器の先駆けとして、新たな製品を生み出し続け、特に1983年の世界共通規格『MIDI』(Musical Instrument Digital Interface)誕生の際には中心的な役割を果たした、まさに名門企業であった。だが、リーマンショック以降は4期連続の赤字となり、2014年にはMBO(経営陣が参加する買収)によって上場を廃止。その後、収益構造を見直

                                                      教養としてのポップミュージック【ドラムマシンの名曲 TOP10】テクノロジーは止まらない!
                                                    • 11月30日は大饗祭(香取神宮)、嵯峨菊展大覚寺、ドクターエアの日、いい30歳の日、社会鍋の日、きりたんぽみそ鍋の日 、シルバーラブの日、絵本の日、鏡の日、本みりんの日、いいおしりの日、ノーベンバーラブデー、カメラの日、人生会議の日、等の日&話題 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)

                                                      おこしやす♪~ 11月30日は何の日? その時、そして今日何してた? 2023年(令和5年) 11月30日は大饗祭(香取神宮)、嵯峨菊展大覚寺、ドクターエアの日、いい30歳の日、社会鍋の日、きりたんぽみそ鍋の日 、シルバーラブの日、絵本の日、鏡の日、本みりんの日、いいおしりの日、ノーベンバーラブデー、カメラの日、人生会議の日、等の日です。 ■大饗祭【千葉県佐原市、香取神宮】 www.youtube.com 最上級の饗 (もてなし)をする祭典になりますので、神饌は近隣で採れる様々な産物を用いて、熱を通したり包丁を使用して作られる熟饌 (じゅくせん)という特殊神饌がお供えされます。 香取神宮独特の新穀感謝祭。宵の口、境内にかがり火が焚かれ、浄闇の中、神職と旧社家である祀祐社員の奉仕で齋行する祭典です。祭りの起源は、経津主神が国土平定、返り事を申された後、大饗をもって随従の神たちの功を労われた古

                                                        11月30日は大饗祭(香取神宮)、嵯峨菊展大覚寺、ドクターエアの日、いい30歳の日、社会鍋の日、きりたんぽみそ鍋の日 、シルバーラブの日、絵本の日、鏡の日、本みりんの日、いいおしりの日、ノーベンバーラブデー、カメラの日、人生会議の日、等の日&話題 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)
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