1996年1月4日、東京ドームで行なわれたアントニオ猪木vsビッグバン・ベイダー戦は、アントニオ猪木の数多ある試合の中でも衝撃的な一戦となっている。 アントニオ猪木の引退ロードでの1戦であるにも関わらず、容赦なく襲い掛かるビッグバン・ベイダー。1987年12月の両国国技館大会にて、3分弱でアントニオ猪木からフォールを奪ってしまった衝撃的な日本デビュー戦を彷彿とさせるものがあった。 2018年6月に逝去したベイダーは、この試合について自伝『VADER TIME ベイダータイム 皇帝戦士の真実』(徳間書店)の中で、秘めた想いを語っていた。最大のライバルであり、恩人でもあったアントニオ猪木と交わした"約束"とはーー。 ※本稿は、ビッグバン・ベイダーの自伝『VADER TIME ベイダータイム 皇帝戦士の真実』(徳間書店)の一部を再編集したものです。 【レジェンドから無謀な要求】 ビッグバン・ベイ