猛暑の日には、気温が数度低い地下の部屋にいたくなる。これは地球の地表より地下の方が気温が低いからだ。 地熱スタートアップであるダンデライオン(Dandelion)によると、実は、外気温が高い時も低い時も、地下3メートルまで行くと気温は13度ほどで一定になるという。 この考えから生まれたのが、アルファベットの機密開発研究所、X発のスタートアップであるダンデライオンだ。グーグルの元社員であるキャシー・ハンナン(Kathy Hannun)とジェイムズ・クアズィ(James Quazi)が創業し、2017年にXから分社化している。 電力を極力使わない代わりに、地下深くの「温度」を利用する。それにより、冷暖房費を最大半分まで下げることができ、炭素排出も削減できる、とダンデライオンは言う。 ニッチな商品だと長く考えられていた地熱エネルギーの可能性について、大手投資家たちを説得するのはダンデライオンにと