誰の腸の中でも、腸内細菌が生態系を築き上げている。これは腸内フローラ(腸内細菌叢)と呼ばれ人それぞれなのだが、研究が進むにつれ腸内細菌が人体に及ぼす様々な影響が明らかとなってきている。 英オックスフォード大学の研究者によると、腸内細菌とその人の性格には密接な関係があるそうだ。両者はお互いに影響を与え合い、ときに人を社交的にしたり、あるいは人付き合いを苦手にしたりするという。 こうした、腸と脳や行動とを結びつける研究は増えており、この関係は「腸内細菌-腸-脳軸」と呼ばれているという。いわゆる腸は第二の脳ってやつだ。 腸内細菌が人の性格に与える影響 これまでの研究によって、特定の腸内細菌が自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)と関連していることや、糞便移植でその症状を変化させられることが明らかにされてきた。 そこでカトリーナ・ジョンソン氏は考えた。仮に特定の腸内細菌と自閉症スペクトラムに関連