九州大学(九大)は6月2日、ひきこもり者(6か月以上自宅にとどまり続ける社会的ひきこもり状況にある状態)の血液中の代謝物や脂質の測定により、ひきこもり者に特徴的な血液バイオマーカーを発見したことを発表した。 同成果は、九大 病院検査部の瀬戸山大樹助教、同・康東天教授、同病院 精神科神経科の加藤隆弘准教授、同・松島敏夫大学院生、同・中尾智博教授、同・神庭重信名誉教授らの研究チームによるもの。詳細は、臨床神経精神医学と神経科学に関する全般を扱うオープンアクセスジャーナル「Dialogues in Clinical Neuroscience」に掲載された。 日本における「ひきこもり者」の数は100万人を超えているとされるほか、海外でもひきこもり者の存在が示唆されるようになっており、コロナ禍において今後世界的な流行が懸念され、「Hikikomori」への世界規模の対策が望まれるようになってきている