右手に病気を持つなら、左手で楽しさをつかめばいい。リウマチを抱えながら踊り続けるダンサー・山田うんさん 強くなったり弱くなったり、昨日の私と今日の私が別人のように思えることがあります。 昨日は自信満々だったのに、今日は一切の自信を失い未来に怯えている。つくづく私という人間は、いろんな感情に揺さぶられる複雑な生き物だなと感じて、その振れ幅の大きさにうんざりしてしまいます。自分の二面性を受け入れる。それは簡単なようで、簡単ではありません。 始めに、少しだけ私の話をさせてください。 私は自分のことを「強い」と思って生きてきました。昔から負けん気が強く、自ら前に出ていく学級委員タイプ。やると決めたら一生懸命に取り組み、選抜や表彰といった誰の目にも分かる結果を得ることで自分の「強さ」を確かめてきました。 ところが今から数年前、「強さ」が揺らぐ出来事がありました。腎臓を患い、生活に痛みが付きまとうよう