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下條信輔の検索結果1 - 39 件 / 39件

  • 東浩紀(哲学者・評論家)×下條信輔(カリフォルニア工科大学教授) 将来は人間の潜在認知さえもコントロール可能になる

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネット(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 ※1 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 ※1 レジストラ「GMO Internet, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 ※1 2020年8月時点の調査。

    • [書評]サブリミナル・インパクト 情動と潜在認知の現代(下條信輔): 極東ブログ

      人間は自分で意識し、自由な意志をもって行動していると思い込んでいる。だが脳の機能を実験的に解明していくと、実は本人が自覚していない脳の認識プロセスの結果として、その意識や意志が出力されていることが明らかになってきた。 本人が気がつかない何かが、その人の意識を決定しているというのだ。では、その何かとは何か。現代に溢れる各種メディアの情報である。意識的に気がつかないがゆえに、本人の意識の及ばないところにあってその意識に注入され、意識を決定する。それが現在の人間の置かれた状況であり、そもそも人間とはそのような存在として進化してきたのではないか。本書「サブリミナル・インパクト 情動と潜在認知の現代(下條信輔)」(参照)が問い掛ける、ある意味で奇っ怪なメッセージはそれだ。 人の脳の意識構造にありながら本人は意識していない領域を、著者下條は潜在認知と呼び、潜在認知を突き動かしているのは情動であると考え

      • Amazon.co.jp: 「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤 (講談社現代新書): 下條信輔: 本

          Amazon.co.jp: 「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤 (講談社現代新書): 下條信輔: 本
        • Amazon.co.jp: サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書): 下條信輔: 本

            Amazon.co.jp: サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書): 下條信輔: 本
          • Amazon.co.jp: サブリミナル・インパクト: 情動と潜在認知の現代 (ちくま新書 757): 下條信輔: 本

              Amazon.co.jp: サブリミナル・インパクト: 情動と潜在認知の現代 (ちくま新書 757): 下條信輔: 本
            • 好きだから見るのではなく、見るから好きになる~『サブリミナル・インパクト』 下條信輔著(評:荻野進介):日経ビジネスオンライン

              脳ブームが続く出版界。書店に行けば、脳をいかに活性化させ、仕事や勉強に役立てるかという本が並び、雑誌を開けば、お馴染みの脳科学者が飽きられることもなく、同じようなコメントを発している。あるビジネス雑誌の編集長によれば、特集のどこかで脳の話題を出すと読者の反応がいいらしい。「脳科学のお墨付きです」と言われれば何となく納得してしまうのもわかる。 本書も広い意味では、脳に関する本といえるが、脳そのものというよりは、その働きに着目する。具体的には「情動(≒感情)」と「認知(=外界からの刺激を知覚したり自分の行動を認識すること)」だ。特に後者については、知覚したことや行動の中身は認識しているのに、なぜそう感じたのか、そんな行動をとったのかがわからない「潜在認知」がテーマだ。 情動と潜在認知の何たるかを端的に表わすのが「人は好きだから見るのか、見るから好きになるのか」を調べた実験だ。 コンピュータの画

                好きだから見るのではなく、見るから好きになる~『サブリミナル・インパクト』 下條信輔著(評:荻野進介):日経ビジネスオンライン
              • MouRa|東浩紀、桜坂洋|ギートステイト|東浩紀(哲学者・評論家)×下條信輔(カリフォルニア工科大学教授)将来は人間の潜在認知さえもコントロール可能になる

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                • 差別はなぜなくならないのか - 下條信輔|論座アーカイブ

                  差別はなぜなくならないのか 黒人暴動にみる差別の重層構造と深層心理 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 米国で大規模な黒人暴動が繰り返されている。グローバル化、多言語化が進む日本にとっても他人事ではない。 メリーランド州ボルティモアで今年4月、黒人青年が警官に取り押さえられる際に暴行を受けて死亡し、その葬儀のあと群衆が暴徒化した。米政府はボルティモアで非常事態を宣言し、州兵を投入。市内には夜間外出禁止令も出た。 昨年11月にもミズーリ州ファーガソンで、白人警官による黒人少年射殺事件が起きた。大陪審の警官不起訴決定を受けて暴動が発生し、この時も州兵が出動。2夜連続して放火や商店の襲撃が相次ぎ、2日目だけで44人の逮捕者を出した。 さらに遡れば、ロサンゼルス(LA)大暴動(1992年4月末〜)を忘れることはできない(以下ウィキペディア他)。複数の人種間事件を引

                    差別はなぜなくならないのか - 下條信輔|論座アーカイブ
                  • サブリミナルに惑わされる脳:下條信輔(カリフォルニア工科大学教授)(1)(Voice) - goo ニュース

                    サブリミナルに惑わされる脳:下條信輔(カリフォルニア工科大学教授)(1) 2009年6月29日(月)08:00 現代社会は、人間の行動を誘起するさまざまな仕掛けに満ちている。テレビやインターネットをつければ広告が現れ、町を歩けば政治や宗教のスローガンが目に飛び込む。脳科学を利用して購買を促そうとするマーケティング手法まで現れ、欲望を絶え間なく刺激する。いったい、これは私たちが欲した理想の社会なのだろうか。ならば、なぜこれほど息苦しく、ストレスフルなのか。もしかして、その欲望は私たちの本当の意思に基づくものではなかったのではないか——。 カリフォルニア工科大学生物学部教授・下條信輔氏は、近著『サブリミナル・インパクト』でそんな挑戦的な問いを投げかけた。最新の認知神経科学の知見を基に下條氏が明らかにするのは、意識に上らない神経情報処理、すなわち潜在認知と情動の関わりが私たちの意思決定にいかに

                    • 東浩紀(哲学者・評論家)×下條信輔(カリフォルニア工科大学教授) 将来は人間の潜在認知さえもコントロール可能になる(第2回)

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                      • 東浩紀(哲学者・評論家)×下條信輔(カリフォルニア工科大学教授)将来は人間の潜在認知さえもコントロール可能になる(第3回)

                        このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネット(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 ※1 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 ※1 レジストラ「GMO Internet, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 ※1 2020年8月時点の調査。

                        • 小保方事件の背景に何があったか - 下條信輔|論座アーカイブ

                          直接小保方さん自身に関わるニュースだけ拾ってみると、「早大、小保方氏の博士号取り消し決定、関係者を処分(ただし1年程度の猶予期間)」(10月7日、スポニチ他)、「小保方氏の研究室、看板降ろす 理研が付け替え(ただし所属機関は改称、再編して存続)」(11月21日、朝日他)。そしてこの12月19日、ついに理研は「 小保方氏自身の検証実験で、STAP細胞再現できず」「 来年3月末までの予定だった検証実験をすべて終了」「小保方氏の退職願いを受理」と発表した(同日、朝日他)。 「超弩級の新発見」というあだ花が咲き、何人かの優秀な研究者の人生が狂った。 STAP細胞が(論文で主張するような形では)存在しないことは、これでほぼ決着がついた。それにしても、マスメディアや関係機関などの対応も、科学の常識からすれば「スキャンダラス」だった。一例だけ挙げると、下村文部科学相は「STAP細胞の再現実験には、小保方

                            小保方事件の背景に何があったか - 下條信輔|論座アーカイブ
                          • 政府が労働者の脳から直接データを収集 - 下條信輔|論座アーカイブ

                            政府が労働者の脳から直接データを収集 中国で進められる巨大な社会実験は、何をもたらすか? 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 中国で今、巨大な実験が行われている。「巨大な」というのは、単に研究投資が大規模だということではない。政府主導のトップダウンで、町づくりなど社会インフラまで巻き込んで、という意味だ。 「脳xビッグデータ」in中国 一度このテーマで書かなければと思っていたが、トリガー(引き金)となった最近のニュースがある。「中国政府が労働者の脳から直接データを」というものだ。杭州のある電気会社では、生産ラインに並ぶ多数の労働者の頭に、脳波の計測装置を被せている。安全ヘルメットや制帽に仕込まれた多数のセンサーから常時、脳波を読み取り送信する。そのデータを基にAIがうつ・不安・怒りといった感情を判定し、休憩の頻度や時間を調節して、労働者のストレスを軽減させ

                              政府が労働者の脳から直接データを収集 - 下條信輔|論座アーカイブ
                            • 下條信輔『サブリミナル・インパクト』 - logical cypher scape2

                              作者の9年ぶりの一般向け書籍。あとがきによると、「(一般向けの本の)十年間断筆宣言」をしていたらしいので、ほぼ宣言通りということか。 一般向けの本書き始めたら学者はやばいなどという話もあるが、下條信輔は何というかそこの絶妙なバランスを保とうとしている感じがある。 下條の専門は心理学・神経科学であり、特に潜在認知の研究を行っているが、そうした潜在認知の研究と、現代社会のマーケティングや政治、あるいは創造性とを関係づけるという本書のテーマからも、その絶妙なバランスが窺えるような気がする。 タイトルはちょっとなーという感じがするけれど。 そういうことを言い出すと、文章のすごく細かいところで気になるところがちまちまとあったりする。そこらへんは何というか、新書ブームとかで新書のレベル落ちとかがあったりなかったりしているのではないだろうかとかなんとか、考えてしまったりする。 第一章と第二章は、実験結果

                              • 伊藤穣一氏が辞任したMITメディアラボ「スキャンダルのその後」 - 下條信輔|論座アーカイブ

                                伊藤穣一氏が辞任したMITメディアラボ「スキャンダルのその後」 問題ある人物から研究費のオファーがあったら、どうする? 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボへの寄付金の問題をめぐり、伊藤穣一氏が所長職・教授職を辞任したのは2019年夏だった(ITmedia NEWS他各紙、2019年09月08日)。 問題になったのは、札付きの億万長者ジェフリー・エプスタインから巨額の寄付をたびたび受けていたことだ。伊藤氏や一部の教授が寄付金の出所を隠蔽しようとしたばかりか、プライベートでも「不適切な交流」をしていた疑いまで浮かび上がった。きら星のように著名人の名前が登場するこのスキャンダルの経緯と、そこから学ぶべき研究者として教訓を考えてみたい。 伊藤氏は優れたサイエンティストであると同時に傑出した起業家・投資家で、学外でも

                                  伊藤穣一氏が辞任したMITメディアラボ「スキャンダルのその後」 - 下條信輔|論座アーカイブ
                                • Amazon.co.jp: 視覚新論: 下條 信輔, 植村 恒一郎, 一ノ瀬 正樹, George Berkeley: 本

                                    Amazon.co.jp: 視覚新論: 下條 信輔, 植村 恒一郎, 一ノ瀬 正樹, George Berkeley: 本
                                  • 下條信輔 - Wikipedia

                                    下條 信輔(しもじょう しんすけ、1955年4月1日 - )は、日本の認知心理学者。カリフォルニア工科大学教授。実験心理学的な手法によって人間の認知過程(特に視覚)についての研究を行っている。 東京都生まれ。大学時代には第19次『新思潮』に参加し、小説を書いていた。 学歴[編集] 1978年 東京大学文学部心理学科卒業 1980年 東京大学大学院文学研究科修士課程修了 1985年 マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了Ph.D(実験心理学) 職歴[編集] 1989年 東京大学教養学部助教授 1997年 カリフォルニア工科大学准教授 (生物学・計算神経システム) 1998年 同教授 受賞[編集] 1991年 ベスト大会発表賞(日本認知科学会) 1999年 サントリー学芸賞(『<意識>とは何だろうか』を中心として) 2003年 時実利彦記念賞 著書[編集] 『まなざしの誕生 赤ちゃん学革命

                                    • 最近買った本 - 『サブリミナル・インパクト』下條信輔 - ニート☆ポップ教NEO

                                      社会現象を潜在知の観点から読み解く本。色んな話題が扱われていて面白い。 サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書) 作者: 下條信輔出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/12/01メディア: 新書購入: 19人 クリック: 79回この商品を含むブログ (73件) を見る 序章 心が先か身体が先か 第1章 「快」はどこから来るのか 第2章 刺激の過剰 第3章 消費者は自由か 第4章 情動の政治 第5章 創造性と「暗黙知の海」 5章の創造性についての議論が面白い。 ちょっと前に読んだマイケル・ポランニーの『暗黙知の次元』の話題も出てくる。 「我々は語ることができるより多くのことを知ることができる」 ポランニーの『暗黙知の次元』で繰り返される言葉だ。ポランニーは科学における発見がいかにしてもたらされるかを考え「暗黙知」という概念をまさに発見-創造したわけだ。 この本

                                      • Amazon.co.jp: 環境知能のすすめ: 情報化社会の新しいパラダイム: 竹内郁雄 (著), 東浩紀 (著), 石黒浩 (著), 下條信輔 (著), 堂坂浩二 (著), 南泰浩 (著), 中島秀之 (著), 輿水大和 (著), 外村佳伸 (編集), 前田英作 (編集): 本

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                                        • 将棋「電王戦」:前代未聞の椿事で人間側が2連勝 - 下條信輔|論座アーカイブ

                                          将棋「電王戦」:前代未聞の椿事で人間側が2連勝 プロ棋士とソフトの真剣勝負で起きた「想定外」、そしてその文明論的な含蓄 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 将棋のプロ棋士対コンピュータ の真剣勝負、「将棋電王戦 FINAL」第2局(3/21、高知城)で、将棋ソフト「Selene」が、永瀬拓矢6段の指した王手を「認識できず」反則負けした。「ソフトの反則負け」というニュースに、読者もたぶん「?」となったのではないか。「機械対人間」の近未来を占う深い含蓄があるので紹介したい。なお3/28の第3局はソフト「やねうら王」が稲葉陽7段に勝ち、 現在プロ側から見て2勝1敗となっている。 今年の電王戦 を「FINAL」と銘打ったのには、これまでの経緯が関係している。このシリーズではソフトがこれまでプロ中堅を圧倒して来た。「人間のトップを超えるのも時間の問題」という認識が、

                                            将棋「電王戦」:前代未聞の椿事で人間側が2連勝 - 下條信輔|論座アーカイブ
                                          • Amazon.co.jp: まなざしの誕生―赤ちゃん学革命: 下條信輔: 本

                                              Amazon.co.jp: まなざしの誕生―赤ちゃん学革命: 下條信輔: 本
                                            • asahi.com(朝日新聞社):サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 [著]下條信輔 - 書評 - BOOK

                                              サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 [著]下條信輔[掲載]2009年2月8日[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授)■無意識の認知が社会のうねりを生む コカ・コーラはあらかじめブランド名を知って飲むと脳のある部分が活動するのに、ペプシだとさほど反応しない。ペプシは脳科学的にもブランド戦略に失敗している――そんな衝撃の研究が発表されたのは04年。人間の経済行動と脳の働きを結びつけるニューロエコノミクスは大流行し、一般向けの解説書も気軽に読める時代になった。 人間の脳のクセがクリアに説明されるほど、しかし私たちはもやもやと居心地の悪さを覚える。すっきりわかりやすい脳の本の洪水に息苦しさを感じる読者は本書の眼差(まなざ)しに希望を見いだすだろう。著者単独書としては実に9年ぶりとなるが、その問題意識にブレはない。むしろ21世紀に入り現実性を増している。 本書が目指すのはポランニ

                                              • トランプ現象の謎を一気に解く「ガス抜き説」 - 下條信輔|論座アーカイブ

                                                トランプ現象の謎を一気に解く「ガス抜き説」 米国大統領選の3つの「なぜ?」が氷解する 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 今回の米大統領選の経緯は、丸ごと「ドナルド・トランプの謎」とでも呼びたいほどだ。もちろん「ヒラリー・クリントンの謎」もあるが、ここでは特にトランプに焦点を当てたい。というのも後で述べるように、ここで述べる考えはある程度ヒラリーにも適用できると考えているからだ。 異例ずくめのミステリー 大統領予備選からのトランプの言動と米国有権者の動向には、かつて例のない、いくつかのミステリーがあった。 まず第一、トランプは有名人ではあったが政治経験も実績もなく、支援組織も資金も主流派候補たちに比べればはるかに劣っていた。だから当初は立候補自体、単なるジョークぐらいに捉えられていた。それがとうとう共和党正式候補にまでのし上がってしまった。これが説明を要す

                                                  トランプ現象の謎を一気に解く「ガス抜き説」 - 下條信輔|論座アーカイブ
                                                • 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の数字を読む - 下條信輔|論座アーカイブ

                                                  新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の数字を読む 現況の「見かけの感染率」を読み解き、地域による「感染危険度」の違いを探る試み 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 新型肺炎が広がり、WHOもついに「パンデミック」認定したが(3月11日)、遅きに失した。不確定性と不安が世界を覆っている。この間、報道を日米でウオッチしてきたが、フラストレーションが溜まっていた。状況は本当のところどうなっていて、どちらに進んでいるのか。肝心の情報がなかなか得られない。そこで統計をあれこれ参照しながら、数字の読み方を考えてみた。 この稿の目的は、政府の方針を批判する(・支持する)といった政治的なものではない。また統計そのものも毎日雪だるま式に膨張しているので、特定の日付で数字をあげつらっても始まらない。ただ、ひとつの論点として、ごく初等の算数のレベルでも、数のイリュージョ

                                                    新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の数字を読む - 下條信輔|論座アーカイブ
                                                  • 下條信輔「サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)」 - PineTree’s diary

                                                    このあいだテレビを買った。最近のテレビは値段も機能もさまざまで、販売員さんの話を聞いても、本当に納得して買ってよいのか決めかねる。また、印象に残ったのが、発色を不自然なほどはっきりさせる機能を持ったものがそれなりにあったこと。しかし、それもしばらく見ていると、大きな違いはないように、むしろよりきれいなようにも思えてくる。刺激の強い画像に、こうして慣らされていくのかな、とふと思った瞬間であった。 さて、そこでこの本である。本書では、心の潜在過程、特に『情動系』(感情とそれをもたらす神経や身体の反応)に注目した研究を紹介しつつ、それを刺激したり利用したりするCMや政治キャンペーンについての問題や、潜在過程があるからこそ発揮できる創造性について語っていく。 このように簡単にまとめると、潜在意識に働きかける宣伝の恐ろしさを告発して怒りを覚えているような、ありがちな本を思い浮かべてしまうかもしれない

                                                      下條信輔「サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)」 - PineTree’s diary
                                                    • 「働き方改革」と、日米労働文化の差 - 下條信輔|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

                                                      「働き方改革」でかまびすしい。「裁量労働制」「高プロ」といったことばが飛び交ったと思ったら、裁量労働制の対象拡大部分は「削除する方針」(安倍首相)と掌を返した。「財界からは失望の声」だという(3月1日、毎日デジタル)。 この間の経緯を見ると、問題の本筋からは脱線した瑣末な場所であげ足を取られ、結局挫折した感がある。筆者はもとよりこの問題の専門家ではない。だが米国の大学という、裁量労働者(ほぼ「高プロ」=高度プロフェッショナル制度の労働者)と、一般職の非裁量労働者とが混在する職場で、その実際を見てきた。 裁量労働の適用職種を見ると、その第一に研究開発及び科学の研究職、とある(ウィキペディア)。ならば現場の実感で日米比較をしてみるのも意味があるだろう。脱線し続ける議論を本筋に戻す助けとなるかも知れない。 データ捏造疑惑と法案後退 そもそも裁量労働制(英語ではほぼexemptionに該当)とは、

                                                        「働き方改革」と、日米労働文化の差 - 下條信輔|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
                                                      • アクセス急増する海賊版「論文ただ読みサイト」 - 下條信輔|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト

                                                        アクセス急増する海賊版「論文ただ読みサイト」 背景にある学術出版ビジネスの暴利 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 研究成果のオープン化を巡る混乱について、以前にも書いた(「ロシアの大学院生が起こした『革命』」)。学術専門誌で少数の出版社が暴利を貪っている。それが大学全体の財政を圧迫している。また国民の支払い(税金など)で得られた科学技術成果に、特権を持つ者しかアクセスできない不公平をもたらしている。この問題は前からあったが、ロシアの一学生が立ち上げた海賊版の論文サイト(Sci-Hub)にアクセスが急増して、問題が表面化した。そんな内容だった。 日本でも問題化すると予測したが、2年半を経て、裏付ける関連記事が相次いで出た(「研究者を誘惑する論文海賊版 高騰する購読料、大学圧迫」「有料論文に海賊版サイト 国内の不正入手、127万件」;共に朝日デジタル、11月

                                                          アクセス急増する海賊版「論文ただ読みサイト」 - 下條信輔|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト
                                                        • Caltech 下條信輔教授による講演『選好、選択の行動とその神経基盤』を聴く - Muranaga's View

                                                          神経科学の最前線で活躍しておられる カリフォルニア工科大学(Caltech)の下條信輔教授(Caltech 研究室、下條潜在脳機能プロジェクト)による『選好、選択の行動とその神経基盤−神経経済学と意思決定の認知神経科学−』という講演を聴く機会があった。神経経済学・神経マーケティングが注目を集める中、その最新の研究成果と知見を、素人向けにわかりやすく解説した講演で、大変面白かった。 fMRI により、今まで暗黙のうちに仮定されてきた概念、あるいは何となく「そうではないか」と思われていた概念に、脳科学的な裏づけができつつあり、従来の学問がもう一度神経科学の視点から見直されつつある。脳科学は基礎科学だとばかり思っていたら大間違いで、マーケティング、経済学などへの応用科学の視点で精力的に研究が行われている。広告に代表されるような消費者とのコミュニケーション手段において、人間の脳の反応はどうなってい

                                                          • 創造性や独創性を高める方法 『サブリミナル・インパクト』下條信輔 - 読書生活

                                                            「アイデアは考えるものではない、降ってくるものである」と思っていました。しかし、「ただ待っていても降ってはこない」と、この本で勝新太郎が(正確には著者が)教えてくれました。 yama-mikasa.hatenablog.com この本では、「アイデアは待っていても降ってこない、勝新太郎の天才的な仕事は、執念ともいえる仕事への情熱から生まれたものだ」と書かれています。 今回読んだこの『サブリミナル・インパクト』は、東大、MITなど知覚心理学や認知心理学を学び、現在カリフォルニア大学教授で研究を行っている専門家が書いた本です。偉い人が書いた本だからありがたく読みましょう、と言っているのではなく、この本が、勝新太郎と全く違う視点から「天才」について書いている本であるということが言いたかったわけです。そして、全く違う視点にもかかわらず、最終的に同じような結論に達していることに衝撃を受けました。とい

                                                              創造性や独創性を高める方法 『サブリミナル・インパクト』下條信輔 - 読書生活 
                                                            • 「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤/下條信輔: DESIGN IT! w/LOVE

                                                              不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 この本は『欲望解剖』で茂木さんが「イリュージョンの本質について知りたい人は」この本を読むとよいと語っていたのがきっかけで手に取ったのですが、その言葉通り、錯視や錯誤を手がかりとして、脳と意識、意識と身体、環境などの深いつながりについて考察している本です。 錯誤と正しい認知この本では、かけると上下左右が逆さに見える「さかさめがね」や色つきめがねなどの例を用いて、脳はそうしためがねを長い間、かけているとそれにあわせて適応してくる話を紹介してくれています。 さかさめがねをかけると当然上下左右が反対に見える。でも、それをずっとかけ続けていると、上下は1週間で、左右も4週間ほどで通常通り見えはじめるそうです。 不思議な感じがしますが、元々眼の網膜に映った図像は上下さかさまであることを

                                                              • 続・小保方事件の背景に何があったか - 下條信輔|論座アーカイブ

                                                                続・小保方事件の背景に何があったか 大変貌を遂げてきた日本の科学の「間違い」 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 前稿では、理研とネイチャー誌の広報費を巡る金銭関係と、インサイダー取引疑惑を採り上げた。理研小保方事件をはじめとする科学不正の背景に「ビジネスモデルの性急な適用」がある、との見通しがあったからだ。 ここまで、詳しく説明せずに「ビジネスモデルの適用」と書いてきたが、筆者が考えるその具体的な中身を、ここで整理しておこう。 「ビジネスモデル」の中身 まず第一に、(先に実例を挙げた通り)カネが絡む。その絡み方がむき出しで、規模が(投資も成果要求も)大きい。その結果、研究者自身までが個々の研究や実験単位ではなく、大プロジェクトや研究所全体の利害でモノを考えるようになる。

                                                                  続・小保方事件の背景に何があったか - 下條信輔|論座アーカイブ
                                                                • Amazon.co.jp: 〈意識〉とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤 (講談社現代新書): 下條信輔: Digital Ebook Purchas

                                                                    Amazon.co.jp: 〈意識〉とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤 (講談社現代新書): 下條信輔: Digital Ebook Purchas
                                                                  • Amazon.co.jp: 意識の科学は可能か: 直行,苧阪, 下條信輔, 正人,佐々木, 幸弘,信原, 康裕,山中: 本

                                                                      Amazon.co.jp: 意識の科学は可能か: 直行,苧阪, 下條信輔, 正人,佐々木, 幸弘,信原, 康裕,山中: 本
                                                                    • あえてこのタイミングで、「東北復興」五輪を憂う - 下條信輔|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

                                                                      オリンピック・パラリンピックが来夏に迫り、気分も盛り上がりつつある。だからこそこのタイミングで、あえて疑問を提起しておきたい。 今回の五輪招致で安倍首相は、福島第一の事故後について「コントロールできている」「汚染は0.3平方km以内にブロック」「過去も現在も未来も、絶対に安全」などと胸を張った。筆者は二重の意味で奇異に感じた。 まず第一に、端的に事実でない(本欄『汚染水問題で考えるべきこと』『「情動の力学」から見る安倍首相の五輪誘致演説』)。この発言があった(事故から2年半の)時点で、毎日400トンの汚染水を貯えざるを得ず、約1年後の水質検査では、基準値の何十万倍の汚染が検出された(全ベータ放射能測定)。事故後6年経った現在、汚染水貯蔵は限界に達し、海に大量放出する他ないが、国際的に懸念も表明されている。 汚染レベルは(世界の原発の実情と比べて)高くないとか、健康に影響はない、とする議論は

                                                                        あえてこのタイミングで、「東北復興」五輪を憂う - 下條信輔|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
                                                                      • Amazon.co.jp: 視覚の冒険―イリュージョンから認知科学へ: 下條信輔: 本

                                                                          Amazon.co.jp: 視覚の冒険―イリュージョンから認知科学へ: 下條信輔: 本
                                                                        • 将棋ソフト「カンニング疑惑」のインパクト - 下條信輔|論座アーカイブ

                                                                          将棋ソフト「カンニング疑惑」のインパクト 疑心暗鬼の深層心理 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 プロ将棋の三浦弘行九段「カンニング事件(?)」で、「不正の証拠はない」とする第三者委員会の報告書が出た(昨年12月26日)。 三浦九段は竜王戦挑戦者に決定していたが、渡辺明竜王との七番勝負直前(昨年10月)になって疑惑が持ち上がった。(渡辺竜王自身を含む)複数の対戦相手から「対局中に離席し、スマホから将棋ソフトにアクセスしていたのでは」という疑惑が提起されたのだ。週刊文春に「疑惑の挑戦者」と題する記事が出る直前というタイミングでもあった。日本将棋連盟は急きょ三浦九段を年内出場停止とし、丸山忠久九段を挑戦者に昇格させた。 報告書の中身と、提起された問題 連盟の委託を受けた第三者委員会の報告書の結論は、大きく二つある(報告書全文と概要)。まず第一、不正の証拠は見つ

                                                                            将棋ソフト「カンニング疑惑」のインパクト - 下條信輔|論座アーカイブ
                                                                          • どうする日韓問題〜心理学者の処方箋 - 下條信輔|論座アーカイブ

                                                                            どうする日韓問題〜心理学者の処方箋 コンプレックス心理を理解し、民間レベルで大胆な交流を 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 韓国の文在寅政権のかたくなな「歴史の清算」路線もあって、日韓関係が立ち往生している。一度こじれた関係は簡単には解きほぐせそうにない。仲裁を期待される米国にしても、その東アジア政策は(誰が次期大統領になっても)それほどは変わらないだろう。 これを受けて日本国内では、「強い報復」を主張する強硬論が頭をもたげてきている。これには危険な匂いを感じるが、筆者はそれに抗して対韓協調論を唱えようというのではない。もとより筆者にはこの問題を専門的に語る資格もない。ただあまり注目されていないが、韓国内の世論にある種の分裂、ないしは矛盾を感じ、心理学者として分析の食指が動く。 やはり注目したいのは、韓国民、特に若い世代の日本人気だ。一時期は両国関係の悪

                                                                              どうする日韓問題〜心理学者の処方箋 - 下條信輔|論座アーカイブ
                                                                            • 好きだから見るのではなく、見るから好きになる~『サブリミナル・インパクト』 下條信輔著(評:荻野進介):日経ビジネスオンライン

                                                                              脳ブームが続く出版界。書店に行けば、脳をいかに活性化させ、仕事や勉強に役立てるかという本が並び、雑誌を開けば、お馴染みの脳科学者が飽きられることもなく、同じようなコメントを発している。あるビジネス雑誌の編集長によれば、特集のどこかで脳の話題を出すと読者の反応がいいらしい。「脳科学のお墨付きです」と言われれば何となく納得してしまうのもわかる。 本書も広い意味では、脳に関する本といえるが、脳そのものというよりは、その働きに着目する。具体的には「情動(≒感情)」と「認知(=外界からの刺激を知覚したり自分の行動を認識すること)」だ。特に後者については、知覚したことや行動の中身は認識しているのに、なぜそう感じたのか、そんな行動をとったのかがわからない「潜在認知」がテーマだ。 情動と潜在認知の何たるかを端的に表わすのが「人は好きだから見るのか、見るから好きになるのか」を調べた実験だ。 コンピュータの画

                                                                                好きだから見るのではなく、見るから好きになる~『サブリミナル・インパクト』 下條信輔著(評:荻野進介):日経ビジネスオンライン
                                                                              • 偽情報が「偽」にならない現代ネット社会 - 下條信輔|論座アーカイブ

                                                                                偽情報が「偽」にならない現代ネット社会 トランプ、WELQが示した「情報と実体の乖離」 下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授 フェイク(偽)ニュースが横行している。ウェブ上のマーケティングだけでなく、米大統領選やロシア政府の関与など国際政治まで左右する勢いだ。 「代わりの事実(オルターナティブ・ファクト)」という珍妙な造語まで出てきた。これはトランプ新大統領の上級顧問K. コンウェイが、報道官の誤った発言を擁護して使ったが(jp.wsj.com、1月27日)、G. オーウェルの反ユートピア小説『1984年』を連想させた。こうした傾向を「ポスト・トゥルース(真実後)の時代」と位置付ける向きもある(毎日、1月30日)。 ニュースだけでなく偽装、偽データなど偽情報はますます氾濫しており、一過性の問題とは思えない。一体何が起きているのか。より広く深く、文明論的視点か

                                                                                  偽情報が「偽」にならない現代ネット社会 - 下條信輔|論座アーカイブ
                                                                                1