広島県東広島市は、JR西条駅と広島大東広島キャンパスを結ぶバス高速輸送システム(BRT)の導入に向けた実証運行を2024年1月にも始める。ルートは幹線道路ブールバールの一部区間を予定。ルート周辺では、公共交通の利便性向上や朝夕の渋滞解消が課題となっており、解決策として期待される。
昨年7月の参院選広島選挙区で初当選した自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)の陣営を巡る公選法違反事件に絡み、廿日市市議会の元議長の現職市議が23日、参院選公示前の昨年4月に克行氏から20万円を渡されたと明らかにした。中国新聞の取材に答えた。その後に返したといい、広島地検の任意聴取でも同様の説明をしたとしている。 【図表】河井陣営を巡る疑惑の経過 地検は、克行氏が票の取りまとめを頼む趣旨で現金を渡した疑いがあるとみて公選法違反(買収)容疑で調べているもようだ。 元議長によると、公示前の昨年4月に克行氏が自宅を訪れ「案里が出るのでよろしくお願いします」などと伝えた後、帰り際に「名刺代わりに」と言って白い封筒を置いた。元議長が中身を確認すると20万円の現金が入っており、もらえないと思って追いかけたが、既に車で帰っていた。その数日後、克行氏の事務所に返しに行ったという。 元
広島市で、夏休みのプール開放を見合わせる市立小学校が増えている。今季は全141校のうち開放するのは17校と1割強にとどまる。プール監視員の確保が難しいことが要因となっている。 【画像】夏休み中の開放を見送ったプール 授業のない夏休みに児童たちに遊泳や水遊びを楽しんでもらうプール開放は新型コロナウイルス禍の2020、21年は、水泳の授業中止に合わせて全校で実施しなかった。コロナによる制限がなくなった今季も9割近くの124校が見合わせを決めた。市の聞き取りでは、監視員が集まらないことを理由に挙げる学校が多いという。 市の規定では、プール開放は2人の有償監視員と、受け付けや監視補助を担うボランティア5人が必要。市はホームページで有償監視員を募集しているがほとんど集まらず、「命を預かる責任の重さと暑さから敬遠する人が増えているようだ」と推測する。担い手だった大学生の夏季休暇入りが、以前より遅い8月
広島大大学院の伊藤隆太特任助教(国際政治学)がツイッターで「道徳的に劣っている中国人をまともに相手にする必要はない」などと差別的な投稿をしていたことが10日、分かった。差別問題に取り組む学生団体は広島大などに対し、伊藤氏の解雇を求める署名活動を始めた。 伊藤氏は投稿を削除した上で同日、中国新聞の取材に「配慮が足りなかったことについて真摯(しんし)に反省している。傷つけられた方々には心からおわびしたい」と謝罪した。 投稿は7月30日に書き込まれた。「心の中で冷たく軽蔑して後はドライに無視すればよい。やられたからと言って報復するのは(中略)、同じ低いレベルに落ちるということなのでやめよう」などと記述。東京五輪での日本人選手の判定を巡り、中国の会員制交流サイト(SNS)で不満が噴出したことを報じる記事に関連し、投稿された。 学生団体「Moving Beyond Hate」は、伊藤氏はこれまでも人
政府が新型コロナウイルスの緊急事態宣言の解除基準として、新規感染者数よりも重症者数やワクチン接種状況を重視する指標づくりを検討していることについて、鳥取県の平井伸治知事は19日、「感染者数を抑えないと医療逼迫(ひっぱく)を防げない。危険な考え方だ」と批判した。 記者会見で平井知事は、医療提供体制が急激に逼迫した首都圏などの状況を念頭に「感染にブレーキをかけないと、いくら病床を用意しても足りなくなる。重症者数は後から追いかけてくる」と指摘。「入り口」となる感染者数が軽視されることに懸念を示した。 感染抑制策として「保健所の機能を強化し、感染の連鎖を断ち切るのが有効」と改めて強調。「それが間に合わなければ、接触の機会を減らすことを考えなければならない」として、感染が急拡大する都市部では、大規模店舗や教育施設の閉鎖など「ロックダウンに近い手法を総動員するべきだ」と述べた。 広島県の湯崎英彦知事も
10日午後1時50分ごろ、広島市内のマンションから「人が落ちた」と付近の住民から110番があった。広島県警や市消防局などによると、転落したのは中学の男子生徒で、死亡が確認された。関係者によると、男子生徒はインフルエンザの薬を飲んだ後に転落したという。県警は事故とみて調べている。 関係者によると、男子生徒は発熱があり、この日は学校を休んでいた。家族もいる自宅でインフルエンザの薬を飲んだ後、何らかの原因で転落したとみられる。 現場は十数階建ての高層マンション。近くのアパートに住む50代の女性は「マンションの敷地に男性が倒れていた。救急車が来て担架で運ばれた」と話した。 厚生労働省は、子どもがインフルエンザにかかると、治療薬の服用の有無や種類にかかわらず、興奮してベランダに出て飛び降りようとするなどの異常行動を起こす恐れがあるとして、注意を呼び掛けている。
2019年まで活躍したJR芸備線志和口駅(広島市安佐北区白木町)のネコ駅長・りょうまの在りし日の姿を収めた22年カレンダーが完成した。芸備線の利用促進を目指してカープのラッピング車両を走らせる庄原市民に触発され、住民グループ「りょうまを偲(しの)ぶ会」が27、28の両日、同駅前で販売する。 A3判の二つ折り。ホームを歩く様子や猫じゃらしに喜ぶ表情、制服を着たりりしい姿など21枚の写真を載せる。りょうまの死後も愛らしいカレンダーはファンから好評。カープのラッピング車両を走らせるために資金を集め、今月28日からの運行を実現させた庄原市民有志の取り組みがきっかけとなり、志和口駅でも芸備線をPRしようと5作目の製作を決めた。 りょうまは駅にすみ着き、12年に住民が「駅長」に任命。人気を集め、集客に一役買った。カレンダーは200部印刷。1部千円。購入者にはポストカードとキーホルダーも贈る。偲ぶ会の中
人気シリーズ「ズッコケ三人組」で知られる児童文学作家の那須正幹(なす・まさもと)氏=防府市=が22日、死去した。79歳。広島市西区生まれ。 遺族によると、16日に自宅で倒れ救急搬送された。 代表作「ズッコケ三人組」シリーズは1976年、小学生向けの学習雑誌で連載を始めた。全61巻、累計2500万部は戦後の日本児童文学最大のベストセラーとなった。 3歳の時に、同市庚午北町(現西区己斐本町)の自宅で被爆。原爆や戦争をテーマにした作品も多く手掛け、子どもたちに平和の尊さを伝え続けた。 <写真集>那須正幹さん 【生きて 児童文学作家 那須正幹さん】 【関連記事】 【筆に託して 戦争体験と表現】<1>児童文学作家・那須正幹さん(77)=防府市 【2014平和のかたち~ヒロシマから】児童文学作家 那須正幹さん
バーベキューを楽しむ人々がまるで瞬時に姿を消したかのような光景だった。広島市安佐北区の1級河川・太田川の河原で18日朝、近隣住民がバーベキューこんろや酒、生肉などが大量に残されているのを発見。悪質な放置を重く見た地元自治会が通報し、広島県警安佐北署が捜査に乗り出す事態に発展した。 【画像】太田川の河原に大量に放置されたごみ 近隣住民や安佐北署によると、約20人の男女グループが17日夕方から夜にかけて太田川左岸側の河原でバーベキューを実施。片付けをせずに立ち去ったとみられる。18日朝には網や炭、トング、バーベキューこんろが置かれたままで、広げられたビニールシートの上に生肉、ワイン、汚れた紙皿、ペットボトルなどが散乱。厳しい日差しを受けて悪臭を放っていた。 場所は広島市立北部医療センター安佐市民病院の近く。昨年8月にも、ほぼ同じ場所でこんろや食材などが大量に放置され、撤去に税金が使われた。後を
利用が低迷するJR芸備線備後庄原―備中神代間(広島県庄原市、岡山県新見市)の存廃を話し合う再構築協議会の第1回幹事会が16日、岡山市北区であった。JR西日本による路線維持を求める声が地元から出ている点に関し、同社は「利便性などを高める設備投資は単独では困難」と強調。運行体制の見直しが急務と訴えた。 <関連記事>16日にあったJR芸備線再構築協議会の幹事会での発言要旨 JR西岡山支社の浅井昌容(まさやす)副支社長は「大量輸送という鉄道特性が発揮できていないローカル線に対し、利便性や生産性を高める設備投資などを単独で行うことは困難」と説明。現状のままでは減便が進んで利便性が低下するばかりで問題の先送りになると指摘した。
21日に閉幕した広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)について、カナダから同市に帰郷している被爆者サーロー節子さん(91)は「失敗だったと思う」と総括した。 【家族の関係図】岸田首相とサーロー節子さん、実は遠い親戚 サーローさんは、G7首脳と被爆者との対話などが非公表で「被爆者が体験したことを理解してくれたのか。反応が聞きたかった」と不満を表明。また、「市民と政府が一緒に核軍縮を進める機運が生まれたのか」と疑問を投げかけた。 サーローさんは昨日、G7サミットがまとめた核軍縮に関する「広島ビジョン」を巡り「自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を非難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない」と批判。核兵器禁止条約の締約国との協働など期待していたが、「広島ビジョンでは全く無視されている」としていた。 日本被団協は21日、オンライン記者会見を開き、サミットの成果について同様に厳しい
山口県周南市の徳山高の生徒2人が、忍者が盗み聞きに使っていたとされる金属製の道具「些音聞金(さおとききがね)」が「雑音を打ち消し、低音の人の声を聞き取るノイズキャンセリング効果」を果たすことを解明した。5月に米ダラスである世界最大級の高校生科学コンクール、国際学生科学技術フェア(ISEF)で日本代表として発表する。 2人は科学部物理班で2年生の鶴丸倫琉(みちる)さん(17)と柴崎湧人さん(16)。些音聞金は縦7センチ、横3センチ、厚さ3ミリの真ちゅう製の板で耳のそばに立てて使う。虫の声や雨など周波数が高い雑音を打ち消し低音の人の声が聞きやすくなると推論し、さまざまな周波音を当てる実験を繰り返して証明した。 高音ほど、障害物となる些音聞金の裏に回り込む「回折(かいせつ)」が起きにくい上、それぞれの音がぶつかり合って打ち消す「干渉」効果が働くことを突き止めた。このメカニズムを活用し、現代でも高
東京地裁へ向かうため、東京都内のマンションを出て車に乗り込む克行被告=18日午後0時35分(撮影・大川万優) 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、地方議員や後援会員ら100人に現金を配ったとして公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の河井克行被告(58)の判決公判が18日、東京地裁であり、高橋康明裁判長は懲役3年(求刑懲役4年)を言い渡した。克行被告は即日収監される。 【写真でたどる】克行被告の歩み 克行被告の弁護人は「全く承服できない」として即日、東京高裁に控訴した。再保釈も請求した。 高橋裁判長は、広島県内の地方政治家40人を含む100人に渡した現金について買収罪の成立を認め、総額が2871万円に上ると認定した。 量刑の判断については「民主主義の根幹である選挙の公正さを害する。被告が負うべき刑事責任は同種の選挙違反事件と比べて極めて重い」と指摘。「相当期間の実
2019/11/10 09:07 (JST)2020/3/24 17:36 (JST)updated ©株式会社中国新聞社 広島県議会の語り草に「男らしく」発言というのがある。2006年3月の予算特別委員会。その時のやりとりが議事録に見える。質問に立った1年生県議が「知事、男らしくなさいよ」と勝ち気に責め立てている▲当時、4期目の知事は政治資金パーティーの収入を少なく申告したかどで後援会の幹部が逮捕されていた。「公判中なので…」と濁す答弁に食い下がった末の発言だった。「私なら辞職をしています」と駄目押しまで▲そんな武勇伝を持つ元県議、自民党の河井案里参院議員の身辺が公選法に絡む疑惑の数々できな臭い。非難の矛先がブーメランとなって返ってきたようだ。攻守所を変えた途端、雲隠れの術とはあれれ、見苦しいではありませんか▲とはいえ党の総裁に仰ぐ安倍晋三首相にして頬かむりの術である。河井議員の夫である
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