熊本県内の路線バス事業者5社は、バスと熊本電鉄電車の運賃の支払い方法について、全国交通系ICカードを年内をめどに廃止すると発表した。クレジットカードなどのタッチ決済を来春にも導入する。現金払いや地域限定型の「くまモンのICカード」の利用は続ける。 5社は九州産交バス、産交バス、熊本電鉄、熊本バス、熊本都市バス。5社でつくる共同経営推進室によると、「Suica」などの全国交通系ICカードを使うための機器は更新時期が迫っていて、約900台の更新には約12億1千万円かかる。一方で、クレジットカード決済などの機器に変更すれば、費用が約6億7400万円に抑えられるという。導入費用の支援を国や県、熊本市に求めている。 23年度は、5社の乗客の24%が全国交通系ICカードで決済していた。クレジットカード決済はTSMC進出などに伴い増加している海外出身の労働者やインバウンド(訪日客)にも使いやすいとみて判