著者: 村井理子 「考える人」の好評連載「村井さんちの生活」。近年は、認知症の義母と90歳の義父のケアに奔走する日々が中心になっていましたが、そのパートをまとめた新刊『義父母の介護』が7月18日に新潮新書より発売されます。 義母の認知症が8年前に始まり、義父も5年前に脳梗塞で倒れた。結婚以来そりが合わなかった姑と舅だが、「私がやらなければ!」と一念発起。仕事と家事を抱えながら、義父母のケアに奔走する日々が始まった――。しかし、急速に進行する認知症、介護サービスを拒絶する義父に翻弄され、やがて体力と気力は限界に。介護の最初の一歩から、高齢者を騙す悪徳業者との闘いまで、超リアルな介護奮闘記です。 発売を記念して、本書より「プロローグ――それは瓶ビールから始まった」を公開いたします。すべての始まりとなった8年前、義母に起きた異変とは? 義父母と私 私は琵琶湖畔に住む、翻訳家でエッセイストだ。夫、