『佐野元春インタビュー ③「SOMEDAY」完全再現ライブの主人公は僕じゃないよ』からのつづき ポップミュージックは常に若い世代の側にいる ― かつてのレコードはCDになって、今は配信が主流になっています。佐野さんは公式サイトを立ち上げたのも早かったと思いますし、配信も2005年という極めて早い時期からやられていると思います。このような変化の中で、音楽の価値が変わってきているように感じますか? 佐野:僕の中では音楽の価値は変わっていない。いい音楽は生まれ続けているし、そこに触発される自分も変わらずにいる。 ― リリースの形態を変えながら時代に対応してゆくというのは、ミュージシャンのスタンスとして、プライオリティが高い部分でしょうか? 佐野:リスナーに楽しく聴いてもらえればリリースの形態にはこだわらない。 ― 今は音楽を探す楽しみが失われた時代になったような気がします。例えば、ジェームス・ブ