印刷 奈良地裁で審理される事件の裁判員に選ばれた女性に読売新聞が取材し、談話を18日付朝刊(奈良版)に掲載した。裁判員法102条は裁判が終わるまで裁判員への接触を禁じており、地裁は経緯を確認するために同社関係者から事情を聴いている。 読売新聞大阪本社広報宣伝部は朝日新聞の取材に「記者が裁判員法で禁止されている裁判員に取材し、チェックミスで掲載しました。誠に遺憾で、関係者におわびします」としている。 事件は、警官2人が奈良県内で2003年に逃走中の車に発砲し、男性を死なせたとして殺人と特別公務員暴行陵虐致死の罪に問われたもので、裁判員を選ぶ手続きは17日にあった。同社は裁判員に選ばれた女性の話として、居住する自治体名と職業、年齢を明記した上で匿名で「『判決が、今後の警察官の発砲の判断に影響すると思うと……』と責任の重さを思い、不安な胸の内を明かした」と掲載した。 続きは朝日新聞デジタル