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内田樹の検索結果521 - 560 件 / 659件

  • 2021年度寺子屋ゼミ開講のご挨拶 - 内田樹の研究室

    今年度の寺子屋ゼミの開講のメッセージを書くために参考に昔書いたものをHDから掘り起こしてみたら、4年前2017年のものがみつかりました。読んで一驚。まずそれを採録してみますね。 「2016年は激動の1年でした。パリの同時多発テロが2015年の12月。それ以後、イギリスのEU離脱、トルコのクーデタ未遂、パナマ文書の漏洩、シリア内戦の泥沼化、トランプの勝利と・・・数え切れないほどの事件がありました。 日本でも政治、経済、メディア、学術どの分野でも制度疲労とエリートの質的劣化が進行しています。森友学園事件は長期政権下でどういうかたちで『権益分配システム』が完成したのかを白日の下にさらしました。制度への負荷はもう受忍限界を超えていますから、どこかでもちこたえられなくなって『総崩れ』になる。でも、いつ、どこのセクションで、どのような破局的事態が生じるのかはわからない。日本だけでなく、世界どこも先の見

    • 内田樹「検証されないコロナ対策の成否 論理的に破綻している政策の行く末は」 | AERA dot. (アエラドット)

      哲学者 内田樹この記事の写真をすべて見る 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * この原稿が活字になる頃に、コロナの感染状況はどうなっているだろう。東京では少し前に感染者が4千人を超えた。たぶんこの記事が出る頃には5千人を超えているだろう。それでも五輪は開催され、テレビは朝から晩まで「日本選手の活躍」を笑顔で報道している。五輪関係者からも感染者が出ているけれど、「バブル」は機能しており、感染は「想定内」だから懸念するには及ばない、感染拡大と五輪開催はまったく無関係だと政府も組織委も言い続けている。 一方、全国知事会は「県境を越えた移動の自粛」を求めていたが、どうなっただろうか。おそらく実効的な対策はとれなかったと思う。五輪関係者については「十分な配慮をしているので、移動しても感染は広がらない」と政

        内田樹「検証されないコロナ対策の成否 論理的に破綻している政策の行く末は」 | AERA dot. (アエラドット)
      • 「お墓見」の季節 - 内田樹の研究室

        「お墓見」というものをしている。私が主宰している凱風館の門人たちのために2019年に合同墓を建てた。その墓前で、いずれそこに入る予定の人たちが集まって法要を営み、会食するという行事である。今年で五年目になる。 きっかけは凱風館の寺子屋ゼミで、ある女性ゼミ生が「親の墓の管理までは自分が責任を持つけれども、私が死んだ後、私のことは一体誰が供養してくれるのでしょう?」という問いを口にしたことである。門人には独身の方、子どものいない方が少なくない。この人たちにとっては死後「誰が自分を弔ってくれるのか?」ということが切実な霊的問題なのだということをその時に知った。 そこで私が「じゃあ、凱風館でお墓を作りましょう」と提案した。これなら「供養してくれる人」は長期的に確保できる。 武道の道場は、私が師から学んだ技法と思想を次世代の人々に継承するための場所である。門人たちはまた次の世代にそれを手渡す。そのよ

        • 医学生ゼミナールの質疑応答 - 内田樹の研究室

          8月11日に医学生ゼミナールというところで医学生たちを対象のオンライン講演を行った。タイトルは「ポストコロナの世界と医療」。90分しゃべった後で30分ほど質疑応答したけれども、時間が足りなくて、残りの質問はメールで送ってもらった。それへの回答を採録しておく。 Q:いま学部2年生で将来は、素粒子物理学の研究者としてアカデミックな世界に入ることを志している者です。 基礎的な学問について基礎研究の公費を政府に要求するにあたって、基礎研究に否定的な人たちを説得するために、何をどう伝えれば良いのか。 A:「基礎研究に否定的な人たち」というのは言い換えると「長いタイムスパンの中でものを考えることが苦手な人たち」です。 どのような歴史的な風雪を経て現在の科学技術が形成されてきたのか、このあとどのようなかたちで進化変遷してゆくのかを百年千年という単位で考えたことがなく、せいぜい数年、悪くすると四半期くらい

          • デザイン思考の如くー陥りやすい3つの誤解 - Kazumichi Mario Sakata

            はじめに イノベーションに関するイベントのタイムテーブルに目を通すと、約9割くらいの確率でデザイン思考という言葉を目にするようになりました。現在半額セール中の amazon のカテゴリ別(ビジネススキル)1位も、デザイン思考関連の書籍です。(2020年5月4日時点) なぜ、このようにデザイン思考が注目されるようになったのでしょうか。歴史を振り返ってみると、IDEO と言う企業の存在は欠かせません。IDEO は、世の中への影響や貢献度の高い企業の内の一つとして知られています。 先ず、約20年前(もうそんなに経ったのか…)に発売された書籍『発送する会社!ー世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』でその名を社会に広げ、『デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方』でデザイン思考がイノベーションを起こす起爆剤になり得るという風潮を作ったことが背景にあります

              デザイン思考の如くー陥りやすい3つの誤解 - Kazumichi Mario Sakata
            • 松井市長の差別的発言が経済政策的にも0点のワケ 高度成長期の価値観から出てきた「女は買い物が遅い」発言 | JBpress (ジェイビープレス)

              (加谷 珪一:経済評論家) 松井一郎大坂市長が、新型コロナウイルス対策によってスーパーが混雑している問題について「女性は買い物に時間がかかる」と発言したことが波紋を呼んでいる。この発言は一部から差別主義的であるとして批判されているのだが、ここで取り上げるのはジェンダー論ではなく、経済対策としての話題である。 日本はすでに輸出主導型経済から消費主導型経済にシフトしており、消費者が多様な価値観を発揮することが経済成長のカギを握っている。「男は~」「女は~」という、昭和的な価値観が色濃く残った社会では、多様な消費を促すことはできず、結果として消費を拡大させることもできない。 政府が立案する新型コロナウイルスの経済対策は迷走に迷走を重ねているが、消費主導型となった日本経済の現状と、リーダーたちの思考回路との間にギャップが生じていることが背景にある。松井氏の発言は経済的にも大きな問題をはらんでいると

                松井市長の差別的発言が経済政策的にも0点のワケ 高度成長期の価値観から出てきた「女は買い物が遅い」発言 | JBpress (ジェイビープレス)
              • 主張/読売・大阪連携協定/報道機関の役割果たせるのか

                読売新聞大阪本社と大阪府が昨年末、包括的な連携協定に調印したことについて、ジャーナリズムの役割が損なわれるのではないかとの批判が高まっています。新聞社が公権力である自治体と広い分野で連携協定を締結するなどというのは極めて異例で、権力を監視する報道機関本来のあり方が問われています。大阪府の吉村洋文知事は「大阪維新の会」代表を務めています。「維新」の政治的影響力が強い自治体と協力を強めることは、公正な報道という原則を揺るがしかねません。 知る権利ゆがめる危険 「読売」大阪本社と大阪府の包括連携協定は、教育・人材育成、情報発信、安全・安心、子ども・福祉、地域活性化、産業振興・雇用、健康、環境など広範な分野で、協力することをうたっています。2025年開催予定の大阪・関西万博の開催に向けた協力も盛り込んでいます。 協定は、「読売」の大阪府への取材・報道に制限が生じないことや、大阪府が「読売」を優先的

                • 書評・白井聡「武器としての「資本論」(東洋経済新報社刊) - 内田樹の研究室

                  私事から始めて恐縮だが、経済学者の石川康宏さんと『若者よ、マルクスを読もう』という中高生向けのマルクス入門書を書いている。マルクスの主著を一冊ずつ取り上げて、石川さんは経済学者という立場から、私は文学と哲学の研究者という立場から、中高生にもわかるように噛んで含めるように紹介するという趣向のものである。 第一巻で『共産党宣言』、『ヘーゲル法哲学批判序説』『ユダヤ人問題によせて』。第二巻で『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』と『フランスにおける階級闘争』。第三巻で『フランスの内乱』と「マルクスとアメリカ」についての共同研究。そこまでは出した。最終巻で『資本論』を論じて、それでめでたくシリーズ終了という計画だったが、「次は『資本論』だね」と確認してから2年が経過してしまった。停滞しているのは、私が忙しさに紛れて書かずにきたせいである。 しかし、ここに白井聡さんの『武器としての「資本論」』が出

                  • 『ゴッドファーザー』と『北の国から』 - 内田樹の研究室

                    『KOTOBA』という雑誌が「ゴッドファーザー」公開50周年を記念して、特集号を出した。そこに寄稿を頼まれたので、このようなものを書いた。 変なタイトルをつけてしまった。でも、この二つのドラマを突き合わせてみると、『ゴッドファーザー』サーガの思いがけない層に掘り当たるのではないかという気がしたので、それについて書くことにする。 この二つのドラマを併せて論じるというアイディアのきっかけは、酒席で隣に座った年若い友人から聞いた愚痴である。 「上司から『北の国から』というドラマを観ろと勧められて観たんですけれど、少しも面白いと思わなかった。正直にそう言ったら、まわりの人たちから『血も涙もない男だ』と罵られた」のだそうである。気の毒なことである。 「あれはいったい、どういう話なんですか。どうして、あんな話にみんな感動するんですか」と彼から質問されたので、少し考えてこう答えた。 「『北の国』からは、

                    • 花より通信:死んだと思って生きようね(追悼・橋本治) - livedoor Blog(ブログ)

                      主婦の友社から出ていた 雑誌『ef(エフ)』での橋本治インタビュー記事表紙 (90年頃、少なくとも90年代前半) 訃報が続きますが 『桃尻娘』でデビューした小説家であり イラストレーターでニット作家で 古典の現代語訳や評論・随筆でも活躍、 近年は浄瑠璃ほか古典芸能の新作も執筆されていた 橋本治さんが1月31日に亡くなりました。 70歳。 今回調べて、出ていたことすら知らなかった本も膨大。 もちろん、読んでない本の方がはるかに多いので 今後変わるかも知れませんが 彼の著作として自分にとっての1冊はこれかな、と 長らく思っているのは 初期のころの作品『恋愛論』 (1986年 講談社文庫)。 この本には、以前、ここ(花より通信)で恋愛に関する書物セレクション「恋愛って何 2009」で取り上げた 「恋愛論」そのものも収録されていて それも勿論素晴らしいのですが 白眉は『花岡青洲の妻』や『複合汚染』

                      • 内田樹「差別、ルッキズム、ホロコースト…憲章の『根本原則』から程遠い東京五輪」 | AERA dot. (アエラドット)

                        哲学者 内田樹この記事の写真をすべて見る 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 【写真】「軽すぎる五輪」が始まったのはこの瞬間から *  *  * 五輪憲章はJOCのホームページで読むことができる。その「根本原則」は「オリンピズムとは一つの生きる哲学である」という言葉から始まる。 「オリンピズムは努力することの歓(よろこ)び、良き模範がもたらす教育的価値、社会的責任、そして普遍的で根源的な倫理的な諸規範に対する敬意に基づいた生き方を創造することをめざす」と憲章は謳(うた)っている。 崇高な目標だと思う。「きれいごと」だし、いささか「欲張り過ぎ」だとも思うけれど、こういう目標は非現実的でも構わないのである。透視図法における無限消失点のようなもので、それをめざして努力して、それが達成できないまま、前のめりに倒れた人

                          内田樹「差別、ルッキズム、ホロコースト…憲章の『根本原則』から程遠い東京五輪」 | AERA dot. (アエラドット)
                        • 内田樹の再婚相手の高橋奈王子について : やれやれ、またドイツか

                          目次 内田親子と平野冴子でふれたが、内田樹は、1989年に平野冴子と離婚した。 そして、2009年の6月13日に、高橋奈王子と再婚した。 https://walumono.typepad.jp/blog/2009/06/post-c3f1.html この「2009年」という年、「6月13日」という日付、「高橋奈王子」という名前のすべてに、意味があるものと思われる。 まず、2009年という年であるが、これは、内田が前妻と離婚してから、ちょうど20年後のことである。 内田樹の周辺を調べていると、この「20年」という数字にしばしばでくわす。 Aという出来事があったそのちょうど20年後に、Aと関連していると思われるBという出来事が起きる、というケースが、しばしば見受けられるのである。 ところで、再婚相手の高橋奈王子は、内田の神戸女学院大学赴任一年目の教え子だそうである。 http://blog.t

                            内田樹の再婚相手の高橋奈王子について : やれやれ、またドイツか
                          • 先進国で独り負け…日本の大学、文科系の「知的劣化」が止まらない(佐藤 優) @gendai_biz

                            論文の質が落ちている 内田樹氏の著作『生きづらさについて考える』は、現下日本と世界が抱える問題を政治、思想、教育など多方面から論じた優れた論集だ。評者には、日本の大学院に関する内田氏の考察が興味深かった。 〈人口当たりの修士・博士号取得者が主要国で日本だけ減っていることが文科省の調査で判明した。これまでも海外メディアからは日本の大学の学術的生産力の低下が指摘されてきたが、大学院進学者数でも、先進国の中でただ一国の「独り負け」で、日本の知的劣化に歯止めがかからなくなってきている。 人口当たりの学位取得者数を2014〜2017年度と2008年度で比べると、修士号は、中国が1.55倍、フランスが1・27倍。日本だけが0・97倍と微減。博士号は、韓国が1・46倍、イギリスが1・23倍。日本だけが0・90倍と数を減らした〉 評者として気になるのは、文科系の論文の質だ。大学院は修士課程が2年で博士課程

                              先進国で独り負け…日本の大学、文科系の「知的劣化」が止まらない(佐藤 優) @gendai_biz
                            • 「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」メモと感想。三島由紀夫というスターと尖がっている学生たちの舌戦が理屈抜きで面白かった。 - うさるの厨二病な読書日記

                              前から観たかった「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」を見た。 最初にまとめ的な全体の感想を書き、次に個々のお題についての自分が興味を持った部分のメモと感想。 *各種話の内容や引いた思想の内容は、自分が理解した限りです。正確な内容は自分で見たり読んだりすることをおススメします。 *青字は引用箇所。読みやすいように、多少言葉に手を入れています。 *学生以外の登場人物は敬称略。 観終わった後の全体の感想 各部のメモと感想 第一章 七人の敵 第二章 対決 第三章 三島と天皇(1:08) まとめ 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 三島由紀夫 Amazon 観終わった後の全体の感想 結論を突然聞いたら驚いたと思うけれど、話を聞いてるうちに「そうか」とすんなり納得出来た。 三島と全共闘の(というより学生運動をしている)学生たちは、方向性も発想も実は一致している。 学生側の論客だった芥氏が

                                「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」メモと感想。三島由紀夫というスターと尖がっている学生たちの舌戦が理屈抜きで面白かった。 - うさるの厨二病な読書日記
                              • グダグダに混乱し続けた平成時代の30年間には「ブチャラティの覚悟」が宿っていた|倉本圭造

                                トップ画像は人事院ウェブサイトより この記事は、米軍のアフガン撤退という「世界史的事件」がもたらす環境の激変が、むしろ日本にとっての「繁栄のボーナスタイム」に繋がる好機になる・・・という話をする一連の記事の続きです。 まずはメイン記事がファインダーズというウェブメディアに載っているコレ。 繰り返しになりますが、まとめると、 ・今回の「アメリカ撤退」は、「アメリカの衰亡の象徴であり、反アメリカ勢力の勝利」という理解は正しくない。 ・今回の事件とよく比較される1975年の「サイゴン陥落」から考えても、それは直感に反するようだが「アメリカの衰退」よりも「反米勢力の終わりのはじまり」を意味していた。 ・反米勢力は反米であるうちが花であり、”アメリカ”を拒否すると、その存在感の空白を埋めて日常の経済の隅々を統御できるだけの秩序形成の中心を作るために必死の内輪争いが始まる。(それは時に歴史的に非常に陰

                                  グダグダに混乱し続けた平成時代の30年間には「ブチャラティの覚悟」が宿っていた|倉本圭造
                                • 内田樹「なぜ中国は国際社会に恐怖と不信を喚起することを優先したのか」 | AERA dot. (アエラドット)

                                  哲学者 内田樹この記事の写真をすべて見る ※写真はイメージ(gettyimages) 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * 香港警察が国家安全法違反の疑いで周庭氏ら民主派活動家たちを逮捕したニュースが世界を駆け巡った。翌日には釈放されたが、中国政府はこの逮捕劇を大々的に報じることで、これからは香港においても「任意の人物を、任意の時に、任意の期間勾留できる」ことを誇示してみせた。 北京はどういう目算があってこのような強権的な態度を採ることにしたのか、正直言って、私にはよくわからない。 たしかにパンデミックによってアメリカが国際社会の指導力を失い、それによって西太平洋に政治的空白が生まれていることは事実である。だからこそ、いちはやく感染制御に成功した中国は、このあと豊富な医療資源を外交カードに使って

                                    内田樹「なぜ中国は国際社会に恐怖と不信を喚起することを優先したのか」 | AERA dot. (アエラドット)
                                  • 品が良いとは悪いとは - 内田樹の研究室

                                    というお題を頂いた。よく考えると不思議な論題である。そんなの「わかりきったことじゃないか」と思ったからである。でも、これをあえて主題的に論じて欲しいと求められたのは、「品のよしあし」が「わかりきったこと」ではもうなくなったという現実を映し出しているのだと思う。たぶん編集者のどなたかが、誰かの言動について「品が悪いなあ」という印象を述べた時に、「あなたいま『品が悪い』と言われたが、それはいったいどのような客観的根拠に基づく言明なのですかな。『品が良い/悪い』の判定ができるというなら、その基準をただちに開示せよ」というようなことを言い立てられて、気鬱になったというようなことがあったのであろう。 最近はそういうことが多い。いちいち「個人の感想ですが」とか「写真はイメージです」とかお断りを入れないとうるさく絡んで来る人がいる。 これは「ポストモダン」固有の知的荒廃の現れではないかということをアメリ

                                    • 内田樹 on Twitter: "自民党延命の秘策中の秘策は「立憲民主党との連立」です。オファーされたら立憲の議員の中には浮足立って、国民民主と一緒に連立に参加しようと言い出す議員が出てくるでしょう。立憲が分党すれば自民党の大負けは防げる。自民党は「やるときはなんでもやる」政党ですから。油断できません。"

                                      自民党延命の秘策中の秘策は「立憲民主党との連立」です。オファーされたら立憲の議員の中には浮足立って、国民民主と一緒に連立に参加しようと言い出す議員が出てくるでしょう。立憲が分党すれば自民党の大負けは防げる。自民党は「やるときはなんでもやる」政党ですから。油断できません。

                                        内田樹 on Twitter: "自民党延命の秘策中の秘策は「立憲民主党との連立」です。オファーされたら立憲の議員の中には浮足立って、国民民主と一緒に連立に参加しようと言い出す議員が出てくるでしょう。立憲が分党すれば自民党の大負けは防げる。自民党は「やるときはなんでもやる」政党ですから。油断できません。"
                                      • 安倍首相「辞意表明の確率が高い」 予定稿の依頼「暴露」の内田樹氏が物議(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

                                        安倍晋三首相が予定している記者会見について、神戸女学院大学名誉教授で思想家の内田樹氏が、新聞2社から予定稿依頼を受けたときに聞いたとする話をツイッターで暴露し、物議を醸している。 予定稿の内容に関心が集まる一方で、仕事上の情報を漏らすのは軽率ではないかとの声も出ている。 ■28日の会見で何を話すかは、まだ不明 「新聞社二社から相次いで『安倍政権の総括』原稿を頼まれました」 内田樹氏は2020年8月26日、ツイッターでこう切り出した。 安倍首相は、28日の会見で、新型コロナウイルス対策の説明のほか、自らの健康状態についても触れると報じられている。その中で、体力の限界だとして、辞任を表明するのではないかとの見方も一部で出ているのは確かだ。 ところが、内田氏は、かなり踏み込んで、「28日に辞意表明の確率が高いということでの予定稿です」と仕事情報の一部を開示した。そして、「村上春樹ノーベル文学賞受

                                          安倍首相「辞意表明の確率が高い」 予定稿の依頼「暴露」の内田樹氏が物議(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
                                        • バカほど「自分の頭で考えろ」という…イスラーム法学者が人生の暇つぶしに「読書」を圧倒的に勧める理由(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

                                          読書の効用は何か。イスラーム学者の中田考さんは「今の世の中には、『自分の頭で考えろ』とバカを唆すバカが溢れているが、バカの思いつくことなど、とっくの昔に誰かが言っている陳腐な戯言に過ぎない。そのような自分の枠組みに固執せず、批判的に見るためには、読書が最善の方法だ」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、中田考『どうせ死ぬ この世は遊び 人は皆 1日1講義1ヶ月で心が軽くなる考えかた』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。 ■読書が楽しいと思えると、一生の暇つぶしにもなる 私は学校が嫌いでした。勉強はそれなりに得意だったと思いますが、友達付き合いも運動も苦手でしたし、兄弟もいませんので、家では本ばかり読んで過ごしていました。 そうやって知識は本から得ていたので、学校の授業は退屈極まりなかったですし、たまに先生が間違ったことを言うので、それを指摘するとか、先生からすれば相当イ

                                            バカほど「自分の頭で考えろ」という…イスラーム法学者が人生の暇つぶしに「読書」を圧倒的に勧める理由(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
                                          • 県立大学の無償化について - 内田樹の研究室

                                            数年前から、近畿圏のある県の知事から時々呼ばれて、提言を求められている。このところは哲学者の鷲田清一先生とご一緒である。地方自治のトップが私たちの浮世離れした話を聴いてくださるのである。ありがたいことである。 鷲田先生と私が地方自治体の長に呼ばれて意見を徴されたというのは、もう10年以上前、当時大阪市長だった平松邦夫さんに呼ばれて以来である。鷲田先生はその頃阪大総長だったと思う。その時は宗教学者・僧侶の釈徹宗相愛大学教授もご一緒だった。三人で市長を囲んで、教育について思うことを自由に話した。よい時代であった。それから絶えて政府からも地方自治体からも「ご意見拝聴」というような機会はなかったのだが、数年前からある県知事からときどきお声がけ頂くようになった。 鷲田先生はこの集まりで前回から県立大学の無償化を提言している。掬すべき見解だと思う。学費も寮費もゼロ。奨学金も出す。規模の小さな大学だから

                                            • 長子の抱える病理を断ちたい - un deux droit

                                              「あーちゃん(妹)、おねぇちゃんに何にもかなわんもんね。」 今朝の保育園登園時に、長女が出し抜けにこう言った。 とても嫌な気分になったのでめちゃくちゃに怒った。 6歳と3歳で3年も離れていて知能体力で絶対的に優位な相手に対して、わざわざそのことをあげつらって相手の立場を下位に固定しようとしたがる心性を醜いと感じたのだ。 ・姉妹の差は所与のもので自分の手柄のように誇るようなもんじゃない。 ・そういうどうしようもない差のことでマウンティングされることがどれほど気分悪い扱われ方なのか想像できない人間はダサい。 ・仮に能力が高く、それが自分の努力の賜物で、誇らしく思ったとしても、周囲から嫌われるような言動をしていたら、他人はその能力を高く評価したくなくなる。 まぁこんなことをできるだけ子どもがわかるような言い方に翻訳して伝えた。 多分伝わってはいないが、いずれわかってくれれば良い。 長子というのは

                                                長子の抱える病理を断ちたい - un deux droit
                                              • 2024/02/28(水)の出来事 - My Bookmark

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                                                  2024/02/28(水)の出来事 - My Bookmark
                                                • 内田樹 on Twitter: "元朝日新聞記者植村隆さんの経験した壮絶なバッシングを描いたドキュメンタリー『標的』(西嶋真司監督)が西九条のシネ・ヌーヴォで12日から上映中です。 メディアがほとんど報じないために映画の存在自体が知られていません。ぜひお運びください。https://t.co/xIHYjMLgkI"

                                                  元朝日新聞記者植村隆さんの経験した壮絶なバッシングを描いたドキュメンタリー『標的』(西嶋真司監督)が西九条のシネ・ヌーヴォで12日から上映中です。 メディアがほとんど報じないために映画の存在自体が知られていません。ぜひお運びください。https://t.co/xIHYjMLgkI

                                                    内田樹 on Twitter: "元朝日新聞記者植村隆さんの経験した壮絶なバッシングを描いたドキュメンタリー『標的』(西嶋真司監督)が西九条のシネ・ヌーヴォで12日から上映中です。 メディアがほとんど報じないために映画の存在自体が知られていません。ぜひお運びください。https://t.co/xIHYjMLgkI"
                                                  • 岩田健太郎 K Iwata, MD, MSc, PhD, FACP, FIDSA, CIC, CTH on Twitter: "いろんな立場の人がお読みと思いますが、とにかく最後のカミュのところは全員必読。  コロナ後の世界(内田樹の研究室) https://t.co/2hXNunHi5q"

                                                    いろんな立場の人がお読みと思いますが、とにかく最後のカミュのところは全員必読。  コロナ後の世界(内田樹の研究室) https://t.co/2hXNunHi5q

                                                      岩田健太郎 K Iwata, MD, MSc, PhD, FACP, FIDSA, CIC, CTH on Twitter: "いろんな立場の人がお読みと思いますが、とにかく最後のカミュのところは全員必読。  コロナ後の世界(内田樹の研究室) https://t.co/2hXNunHi5q"
                                                    • 初動の遅れについて - 内田樹の研究室

                                                      1月12日に「政府と県の初動遅れは原発マターだろう」ということを信濃毎日に寄稿した。その時点では、裏のとれない推測だったけれども、その後にやはり原発が「警戒事態」相当であったことがわかった。 志賀町では震度7を記録した。原子力災害対策指針によれば、原発所在市町村で震度6以上の地震が発生した場合は「警戒事態」とみなされる。「警戒事態」認定されれば、原発5キロ圏の高齢者や妊婦らは避難準備を始めなければならず、搬送先や輸送手段の確保も求められる。もちろん発災直後であるから、避難準備も搬送先も輸送手段も国にも県にも何一つできるわけではない。だから、「原発はなんでもありません」と言い張るしかなかったのである。 私の推理を再録する。 能登半島の地震の被災者の救難活動が遅れている。とりわけ最初に大々的に報道されたのが所属国会議員による被災地視察の自粛についての六党申し合わせであったことに私は強い違和感を

                                                      • 『他者と死者』韓国語版のためのまえがき - 内田樹の研究室

                                                        みなさん、こんにちは。内田樹です。 『他者と死者』の韓国語版を手に取ってくださって、ありがとうございます。書店で手に取っただけで、買おうかどうかまだ迷っている方もおられると思います。とりあえずは、この「まえがき」だけ読んで行ってください。「まえがき」を読んで「あ、これは自分とは関係ない本だ」と感じたら、そっと書架にお戻しください。また別の機会に、別の本でお会いできることを願っております。 本書は僕のライフワークである「レヴィナス三部作」の第二部に当たります。第一部が『レヴィナスと愛の現象学』(2001年)、第三部が『レヴィナスの時間論』(2022年)です。どれも朴東燮先生の翻訳で韓国の読者のお手元に届くことになりました。朴先生のご尽力にまず厚くお礼申し上げます。ほんとうにいつもありがとうございます。 第三部『レヴィナスの時間論』については本書の「あとがき」でも「これから書きます」と予告して

                                                        • アメリカと競合しない分野を目指せ!「医療」「教育」「芸術」、日本が生き残るための再生論 - 社会 - ニュース

                                                          兪炳匡氏(左)と内田樹氏が緊急対談 既存の日本再生論がどんなに成功しても、「99%」の人々の生活を潤わせることにはならない――そんな衝撃的な内容で話題になっている『日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画』(集英社新書)。 著者の兪炳匡(ゆう・へいきょう)氏と思想家の内田樹(うちだ・たつる)氏の対談をお届けする。(※この記事は、集英社新書編集部が取材、編集したものです) ■先進国の体を成していない日本 内田 兪先生の『日本再生のための「プランB」』、拝読しました。緻密なのに気宇壮大で、爽快感のある本でした。兪先生は医師であると同時に医療経済学者でもあるので、推論の論拠として、必ずきちんとした統計やデータを示してくれます。そういう科学的に厳密な話をしているうちに、「予防医療による雇用創出」とか「北東アジア共同体」というようなスケールの話が出てくる。振れ幅が大きいんです。 で

                                                            アメリカと競合しない分野を目指せ!「医療」「教育」「芸術」、日本が生き残るための再生論 - 社会 - ニュース
                                                          • 男たちよ - 内田樹の研究室

                                                            日刊ゲンダイのお正月号に「思考停止している中高年サラリーマンに一言」という不思議な依頼を受けたのでこんなことを書いた。 鳥取県の智頭という町で天然酵母のパンとビールを作っているタルマーリーという店がある。その渡邉格・麻里子ご夫妻が先日神戸のわが家まで遊びに来てくれた。その時の最初の話題が「日本の男たちはどうしてこんなにダメになってしまったのだろう」という嘆きだった。 「日本の男たちは」というような大雑把な括り方で問題を立ててはいけないのだが、あえて「大雑把に」とらえた方が問題の輪郭がはっきりするということがたまにある。そういう場合は方便としてあえて「雑な論じ方」を採用する。 タルマーリーのお二人からは、採用しても、男子は仕事ができず、こらえ性がなく、すぐに「きつい」と言って辞めてしまう、残って一人前に育つのは女子ばかりだという嘆きを聴いた。そうだろうなと思った。 私の主宰する武道の道場であ

                                                            • エスカレーターの片側を歩く人はブロックしていい…医師が「片側空けはマナーではなく因習」と断ずる理由 : トレンドの通り道

                                                              ■「目立つくらいなら不便に耐える方がまし」高齢患者さんを診察していると、老化や病気などに伴い足腰が弱まっている人も少なくない。そうした人にとって非常に厄介かつ危険ともいえる問題が、「エスカレーターの片側空け」だ。 「片側空け」とは、エスカレーターを歩行したい人のために、右側もしくは左側を歩行用通路として空けるもので、とくに駅構内で多くみられる現象だ。すっかり定着している正統派マナーであるかのようにも見えるが、じつは正統派どころか、今すぐ廃止されるべき「因習」であると断ずるほうが正しい。 その理由は輸送効率の低下だけではない。接触や転落事故といった危険をもたらすことはもちろん、杖をつく人や、立つ側によっては体を支えきることができない人にも大きな不便を強いるものだからだ。これらの観点から、もう何年も前から止めるべきとの指摘が再三なされていることをご存じの方もいるだろう。だが今なお、いっこうに改

                                                                エスカレーターの片側を歩く人はブロックしていい…医師が「片側空けはマナーではなく因習」と断ずる理由 : トレンドの通り道
                                                              • ヤニス・バルファキス『テクノ封建制』書評 - 内田樹の研究室

                                                                世の中にはお金の話になるといきなり頭の回転がよくなる人と、そうでない人がいる。私は足し算の時でも「円」がつくと、たちまち計数能力が低下するという「経済に弱い人」である。だから、経済の本は読んで「理解できた」と思ったことがない。『資本論』も数式が出てくる頁は全部飛ばして、「資本の原初的蓄積」から読み出したくらいである。そんな私でもこの本はすらすらと最後まで読めた。 著者バルファキスは2015年のギリシャの経済危機の時に財務大臣を務めた財政の専門家である。貨幣や金融の本質を熟知している人が非専門家にもわかるように、ほんとうに噛んで含めるように資本主義の次のフェーズであるテクノ封建制の実相を明らかにしている。まことに親切な本である。私は親切な人の話は信用する。 どなたも「ビッグテック」のことはご存じだろう。「資本主義から抜け出してまったくあたらしい支配階級になる力」(79頁)を手に入れた超富裕層

                                                                • 内田樹 on Twitter: "あなたが「雑務」をされないと他の教員が自分の研究時間を削ってその分を負担することになります。同僚の研究より自分の研究が優先されるべきだと根拠なく主張する方はいささか知性と倫理性に問題があるようですので…と説明すべきだったかな。"

                                                                  あなたが「雑務」をされないと他の教員が自分の研究時間を削ってその分を負担することになります。同僚の研究より自分の研究が優先されるべきだと根拠なく主張する方はいささか知性と倫理性に問題があるようですので…と説明すべきだったかな。

                                                                    内田樹 on Twitter: "あなたが「雑務」をされないと他の教員が自分の研究時間を削ってその分を負担することになります。同僚の研究より自分の研究が優先されるべきだと根拠なく主張する方はいささか知性と倫理性に問題があるようですので…と説明すべきだったかな。"
                                                                  • 中国最新事情 - 内田樹の研究室

                                                                    『シン・中国人』(ちくま新書)を出したばかりの北京在住のジャーナリスト斎藤淳子さんが凱風館においでになった。最新中国事情を拝聴しているうちに時間を忘れた。 中国の生活者の肉声はなかなか日本には届かない。取材活動にきびしい制約が課されているし、市民も口が重い。どこで、誰に会って、何を話したのか、それを政府はすべて把握している(と市民は信じている)。実際に監視されていなくても、市民が「監視されているかも知れない」という不安を抱いている限り「パノプティコン(一望監視装置)」は効果的に機能する。 中国には社会的信用評価システムというものがある。政府がビッグデータを活用して、全国民の社会的信用(平たく言えば「体制への忠誠度」)を格付けしているのである。このスコアが低い人は「ホテルの予約がとれない」「列車のチケットがとれない」というような仕方で日常的にペナルティを受ける。反体制的傾向は日常生活で思い通

                                                                    • 『若者よマルクスを読もう2』中国語版への序文 - 内田樹の研究室

                                                                      中国のみなさん、こんにちは。内田樹です。 『若者よマルクスを読もう』第二巻の中国語訳が出ることになりました。翻訳出版の労をとってくださった方々にまずお礼を申し上げます。ありがとうございました。 このシリーズはマルクスの代表的なテクストを『共産党宣言』から『資本論』までを選んで、経済学者の石川康宏先生と僕があれこれと解説するもので、全4巻で完結する予定です(いま、僕と石川さんは第四巻のために『資本論』をめぐって書簡をやりとりしているところです)。 この本がどういう企図で書かれることになったのかについては、第一巻にかなり詳しく書いてあります。たいせつなことだけ、もう一度確認しておきたいと思います。 この本は日本の高校生を想定読者に書かれました。ぜひ日本の高校生たちにマルクスを読んで欲しかったからです。 半世紀ほど前までは、マルクスを読むことは日本の「知的であろうとする若者」にとっては一種の「義

                                                                      • 内田樹 on Twitter: "幻冬舎、小学館に続いてまた「ここからは本を出さない出版社」が一つ増えると僕としてはつらいんですよ。来月の近刊『コモンの再生』と『街場の天皇論』文庫版は文藝春秋から出るんですから。文春新書はどうしてこんな馬鹿なことをしたんだろう。文… https://t.co/7xTfcCjTMi"

                                                                        幻冬舎、小学館に続いてまた「ここからは本を出さない出版社」が一つ増えると僕としてはつらいんですよ。来月の近刊『コモンの再生』と『街場の天皇論』文庫版は文藝春秋から出るんですから。文春新書はどうしてこんな馬鹿なことをしたんだろう。文… https://t.co/7xTfcCjTMi

                                                                          内田樹 on Twitter: "幻冬舎、小学館に続いてまた「ここからは本を出さない出版社」が一つ増えると僕としてはつらいんですよ。来月の近刊『コモンの再生』と『街場の天皇論』文庫版は文藝春秋から出るんですから。文春新書はどうしてこんな馬鹿なことをしたんだろう。文… https://t.co/7xTfcCjTMi"
                                                                        • 「日本人にとって聖地とは何か」 感想 - 特撮は大人の嗜みです。

                                                                          こんにちは! 今回は「日本人にとって聖地とは何か」の感想です。 日本人にとって聖地とは何か 作者: 内田樹,釈徹宗,茂木健一郎,高島幸次,植島啓司 出版社/メーカー: 東京書籍 発売日: 2019/03/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 多年、聖地巡礼を実践してきた内田樹と釈徹宗が、3名の碩学と争った聖地論争。 脳科学、歴史学、宗教人類学の視点から「日本人と聖地」の関係性を探る! ◎内容 第I部 VS茂木健一郎 「日本人における聖地とは?」 第II部 VS高島幸次 「大阪の霊的復興」 第III部 VS植島啓司 「日本の聖地の痕跡」 https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%81%96%E5%9C%B0%E3%81%

                                                                            「日本人にとって聖地とは何か」 感想 - 特撮は大人の嗜みです。
                                                                          • 衆愚政治へ - 内田樹の研究室

                                                                            毎日新聞が8月20~21日に行った世論調査では、岸田内閣の支持率は前回の52%から16ポイント下落して36%、内閣成立後最低を記録した。不支持率は54%で17ポイント増加。理由は明らかだろう。統一教会と自民党の癒着という「現代政治史の闇」を解明する気がないという腰の引けた姿勢に有権者たちがつよい不信の念を抱いたからである。 同じ世論調査で、政治家は統一教会との関係を断つべきかという問いに「関係を断つべき」が86%。自民党支持層でさえ77%に達した。 内閣改造後に支持率が急落するというのはふつう起きない。ふつう起きないことが起きたのは、統一教会との癒着が疑われる議員たちを内閣に大量登用したこと、とりわけ統一教会との深い関係が暴露された萩生田光一氏を党政調会長という要職に起用したことが原因である。 その萩生田氏がさきの参院選前に応援を依頼に生稲晃子氏を統一教会支部に引き連れていったことについて

                                                                            • 「街場の日韓論」内田樹 編 - 手探り、手作り

                                                                              「街場の日韓論」内田樹 編 晶文社 2020 本書の前書きは内田樹さんのブログに公開されてゐる。(こちら) いま日韓関係は僕が知る限り過去最悪です。もっと関係が悪かった時代もあるいは過去のどこかの時点にはあったのかも知れませんけれど、僕の記憶する限りはいまが最悪です。どうして「こんなこと」になったのか。それについて僕自身は誰からも納得のゆく説明を聞いた覚えがありません。 メディアの報道を徴する限り、ことは韓国大法院の徴用工の補償請求への判決から始まったとされています。でも、もちろんこの判決が下るに至る日韓関係の長い前史があります。日本政府は1965年に問題の始点を区切って、「そこから」話を始めて、それ以前のことは「解決済み」として考慮に入れないという立場ですが、韓国の人たちはそれでは気持ちが片づかない。 法理上のつじつまが合うことと、感情的に気持ちが片づくということは次元の違う話です。次元

                                                                                「街場の日韓論」内田樹 編 - 手探り、手作り
                                                                              • 現象学と絵画 - 内田樹の研究室

                                                                                若い男子からのメールでの「人生相談」がこのところ増えた。先日は電話がかかってきた。ふだんなら「仕事中だから」と言って切ってしまうのだが、思い直してしばらく話を聴くことにした。若い仏文研究者で、研究上の悩みについて話を聴いて欲しいという。縁もゆかりもない人のところに相談してくるのはよほど困じ果てているのだろう。博士論文を準備しているのだが、自分の研究主題や方法を指導教員が認めてくれないという。 聞けば現象学と絵画について書きたいと言う。着眼点は悪くない。 現象学というのは「自分が経験できるのは世界の断片にすぎず、かつ主観的なバイアスがかかっているので、世界そのものではない」という無能の認知から出発して世界を再獲得しようとする哲学的アプローチである。すぐれた画家たちもまた自分の眼で見え、自分の筆で描くことができる断片的な二次元表象を通じて世界を再構成しようとする。脆弱で揺れ動く足場に立ちながら

                                                                                • 新聞メディアの凋落 - 内田樹の研究室

                                                                                  『週刊金曜日』1月12日号に寄稿したもの。 読売新聞大阪本社と大阪府が情報発信で連携協働する「包括連携協定」を結んだ。「府民サービス向上」と「大阪府域の成長・発展」をめざすと謳っているが、一政党が一元的に支配している地方自治体と大新聞が連携するというのは異常な事態だろう。 ジャーナリスト有志の会がただちに抗議声明を発表し、私も賛同人に加わった。大事なことは抗議声明に書かれている。私が付け加えるとすれば、それはこのふるまいが「新聞メディアの終焉」を告知しているということである。 新聞の発行部数は減り続けている。日刊紙の総発行部数は2021年に3065万部。前年比5.5%減である。地区別で見ると、大阪の部数減少幅が大きい。読売新聞は2001年には1000万部だったがこの20年間で部数を約30%減らした。購読者の高齢化が進んでいる以上、新聞メディアがビジネスモデルとして破綻するのはもう時間の問題