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古書展の検索結果1 - 40 件 / 79件

  • スゴ本と読書猿が映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を語り尽くす - はてなニュース

    対談者プロフィール Dain 書評ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」(スゴ本)管理人。「その本が面白いかどうか、読んでみないと分かりません。しかし、気になる本をぜんぶ読んでいる時間もありません。だから、(私は)私が惹きつけられる人がすすめる本を読みます」 読書猿 「読書猿 Classic: between / beyond readers」管理人。正体不明。博覧強記の読書家。メルマガやブログなどで、ギリシャ哲学から集合論、現代文学からアマチュア科学者教則本、陽の当たらない古典から目も当てられない新刊までを紹介している。人を喰ったようなペンネームだが、「読書家、読書人を名乗る方々に遠く及ばない浅学の身」ゆえのネーミングとのこと。知性と謙虚さを兼ね備えた在野の賢人。著書に『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)。 谷古宇浩司 株式会社はてな 統括編集長/

      スゴ本と読書猿が映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を語り尽くす - はてなニュース
    • 人口ピラミッドを見て暗くなる - 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)

      最近は何を見ても暗くなったり、懐かしいものには涙が出たりする軽ウツ状態なんですが、この人口ピラミッドには、モノを作る人間は暗くならざるを得ないというか。 →平成16年10月1日現在推計人口 感覚として10代・20代の数は減っている気がする、というのはあるんですが、30代の人間がモノを作って10代・20代に売ろうとすると、ちょっと絶望的なぐらい市場(需要人口)が少ないのでは、と思ってしまう。 グラフから単純に見ると、需要・供給のバランスがいいのは、「50代〜40代後半」が「30代前半」に何かを売る、というのはまぁ少しは考えられる。 で、考えてみると「30代」が「10代前半」にモノを売っていて景気よかったのは20年前、ということになり、なんとなく感覚としてはわかる気がする。週刊少年ジャンプの黄金時代も1980年代じゃなかったかな。 今の「30代」は、モノを消費する世代ではなくて作る世代で、それ

        人口ピラミッドを見て暗くなる - 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)
      • 平和憲法のメッセージ

        ビフォア・アフター(before and after) 3月11日、研究室の書籍や資料、そして「わが歴史グッズ」をすべて撤収した。2月から3月にかけて、段ボール詰めの作業を行った。「グッズ」を含めて約200箱になった。4トントラック3台に積み込み、都内某所に運んだ。自宅近くに保存してある書籍がさらに200箱近くあるので、4月下旬に第2陣の引越し便を出す。思えば、2019年正月から書籍・雑誌のバックナンバーなどの整理を始め(直言「雑談(119)「断捨離」と「終活」」)、旧宅の移動式書庫を撤去する際にも、かなりの書籍や資料を処分した。この4月でようやく、5年越しの書籍や資料の整理と移動が一段落する。冒頭2枚の写真は、「歴史グッズ」を展示したわが研究室の「ビフォア・アフター」(before and after)である。前者は、発行部数16万部の『早稲田学報』1239号(2020年2月)に掲載され

          平和憲法のメッセージ
        • せどりの限界に挑戦!かぴぱら堂業務日誌

          あけましておめでとうございます。1年半ぶりの更新です。 どこまで続くかわかりませんが、マイペースに書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 今年は元旦より仕事始め。といっても発送だけですが。2日からは東武古書の市の新年の部がスタートなので、店番に行ってきました。初売ということもありお客様の入りは好調だったものの、不況からいまだ脱却できない地方経済の現状を感じる局面もありました。古書業界も全体的には不況風ですが、それを言い訳にしてもはじまらないので、使える手は何でも使って今年も生き残っていきたいですね。 人気blogランキング(オークション部門)24位です。 かぴぱら堂古本即売会参加予定 ●宇都宮東武古書の市(東武百貨店宇都宮店5階イベントプラザ) 2014年12月27日(土)〜2015年1月6日(火) ●中央線古書展(高円寺・西部古書会館) 2015年1月24日(土)・25

            せどりの限界に挑戦!かぴぱら堂業務日誌
          • コンビニ本の納本率がヤヴァイΣ(゚◇゚;) - 書物蔵

            まさか組織的に納本拒否を貫いてゐるわけでもあるまいが…(゜〜゜ ) 中川右介『購書術』が「コンビニでしか買えない本」について言及。「コンビニ本の全体像を把握している人はいないのでは。将来、高値のつきそうなモノもある」と。そうそう、俺も手に入りにくくなる時期が必ず来ると踏んでいるからシコシコ集めている。 URL 2015-02-13 22:58:35 via Twitter Web Client いま兵務局さんのツイートに触発され、NDLサーチにて16点ほど所蔵調査をしてみたところ、これが惨憺たる有様…( -Д-)ノ 林喜一郎 × 山口組VS工藤組 × 激戦 中野会 × 山口組 若頭暗殺事件 × 実録四代目山口組若頭中山勝正 : 遊侠ヤクザ伝鯨道史上最大の抗争編 / 池田鷹一画,正延 哲士原作,天龍寺弦脚本 竹書房 2006 (バンブーコミックス) × 高知県立図書館のみ 山口組抗争史 ×

              コンビニ本の納本率がヤヴァイΣ(゚◇゚;) - 書物蔵
            • 「在野研究ビギナーズ」は15人の実践録 それにつけても図書館の重要さよ - 書物蔵

              縁あって荒木優太さんの編著「在野研究ビギナーズ」(明石書店、2019.9)を入手。昨日、暁ふ頭公園で一気読み。本日スタバにて読了したので、ここに感想をば(´・ω・)ノ 大学に所属していないけれど学術論文を書く15名の方々による実践記録集。俸給生活者でありながら学問を実践している人たちの半自叙伝でもある。学問ジャンルは、工学、医学など機械や巨費が必須の学問を除いた自然科学や人文、社会科学といったところ。 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活 作者: 荒木優太出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2019/09/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 冒頭の荒木さんの前書きと、あともうひとかた誰だったか、日本の学会発表なるものは、質疑でお偉いさんのずれた話を延々きかされるとか、懇親会で愚痴をいいあうとか、そんなあるあるがあるらしく。歴史ある大規模学会の通弊なのだろうなぁ。 在

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              • 書物蔵(しょもつぐら):古本オモシロガリズム

                新しい週末古書展、#萬書百景市 あまりに楽しみすぎて、昨日、朝イチに東京古書会館まで行ってしまったわちきであったc(≧∇≦*)ゝアチャー と、いうことで本日。 のんびり朝飯を喰っていたら「遅刻、ちこくぅ〜」状態に。 あわてて開場前に到着したら、な、なんと(×o×) なんか、むっちゃ並んでる〜(・o・;) 入場をお待たせしてしまい、申し訳ございません。 もう少ししましたら、少しずつ誘導致します。 pic.twitter.com/sSadR17IWJ— 萬書百景市(ばんしょひゃっけいいち) (@bansho100ichi) 2024年6月7日 しょうがないので列の末尾に並んだ。 時間がきて少しづつ進み会場へ。並ばずに入口ベンチに座っている絵葉書コレクターもいたけれど。 会場に飛び込んで、とりあえず徳尾さんが出品していた長谷川伸の図書館用品を2500円でゲット(๑•̀ㅂ•́)و✧旧蔵の本には背に

                  書物蔵(しょもつぐら):古本オモシロガリズム
                • 古書目録一般蔵書から特別蔵書を創った話 2 - 書物蔵

                  古本の知識はないけどオモシロがりずむ(σ^〜^)? 千代田図書館とは何か─新しい公共空間の形成 作者: 柳与志夫出版社/メーカー: ポット出版発売日: 2010/03/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 70回この商品を含むブログ (18件) を見るこの本の、p.52-54に、内務省委託本のことが、「内務省検閲本」として出てくる。それによると、柳与志夫は最初、委託本のことを知らなかったという。 最初は、直営末期の「開架資料を見て、その貧弱さと古さ」にびっくりし、多少、新刊を買っても、その蔵書内容、つまり開架の新しくて十全な充実ぶりで新図書館サービスを構成していくことはむずかしいと思っていたそうな。 ところがぎっちょん、書庫にはいって閉架図書をみたらバ、 私自身は古書趣味もなければ書誌学的知識もないが、それでも書架上に戦前期の面白そうな資料が並んでいるのがわかった。(p.52-5

                    古書目録一般蔵書から特別蔵書を創った話 2 - 書物蔵
                  • qfwfqの水に流して Una pietra sopra

                    三谷幸喜が朝日新聞の連載コラム「ありふれた生活」(7月20日夕刊)で、彼が監督した『ザ・マジックアワー』が、昨年、中国でリメイクされて大ヒットしたと書いていた。日本円にして530億以上の興収で、これは中国映画全体の年間第3位の興収だという。日本では約40億円だったというから10数倍になる。ま、桁が違いますからね、人民の。中国版『ザ・マジックアワー』は『トゥ・クール・トゥ・キル――殺せない殺し屋』というタイトルでこのたび日本でも公開(7月8日~)されたというから、機会があれば見比べてみたいと思う。 この映画『ザ・マジックアワー』に、往年の映画スター役で出演した柳澤愼一さんが亡くなられた。先月28日、去年の3月24日に亡くなったと日本歌手協会から発表された。死因は「骨髄異形成症候群」だという。死後15ヶ月経ってからの発表は、おそらく御本人の遺志なのだろう。柳澤さんらしい、と思う(血液のがんなの

                      qfwfqの水に流して Una pietra sopra
                    • 楽しむのも命がけ(古本編)|30代で心臓病になった看護師チチ

                      今回は主に4月のお話です(^_^)/ 3月はめまいが続いててあまり動けなかったのもあり、狭心症の症状が少なくなって回復を感じていた。 ということは、、、 危険なにおいがするー!Σ(゚Д゚) そうです。 またやらかしてしまいました。 「回復してくると調子に乗る病」です。 古本との出会い 遡ること2月初旬。 神奈川県の藤沢駅にある大っきい本屋さんに行った時に、たまたま見かけた「古書フェア」。 昭和初期から現代までの本がたくさん並んでて、「えー!何これスゴーイ!」と感動した。 本を手に取り、歴史を感じる色や手触りで古本に魅了されること数時間。 時間を忘れるとはこういうことを言うのか。 自分が心臓病だということも忘れて休憩もせずずっと立ちっぱなしだった。 ということで皆さんにもこの感動を伝えたい。 1928年(昭和3年)に出版された本。 タイトル「動物園」 よく見てください。 色合いや破れ感。そし

                        楽しむのも命がけ(古本編)|30代で心臓病になった看護師チチ
                      • 古書 クラシコ書店

                        クラシコ書店について 一日は皆に平等に二十四時間です。 ひとが一生に経験出来る事には、 限りがありましょう。 経験する事、しない事、したい事、出来ない事。 生きていく上で、 想像力というものが、 きっと役立つことと思います。 本はその助けになるものだと信じております。 クラシコ書店 店主敬白 クラシコ書店からのお知らせ ※事務所営業になりました 和洋会古書展開催日 〇2023年(令和5年) ・7月21日(金)22日(土) ・9月22日(金)23日(土) ・11月24日(金)25日(土) 10時~18時(最終日は17時終了) 〇2024年(令和6年) ・1月19日(金)20日(土) ・3月22日(金)23日(土) ・5月31日(金)6月1日(土) 10時~18時(最終日は17時終了) 会場:東京古書会館 東京都千代田区神田小川町3-22 TEL:03-5280-2288(会期中のみ会場直通)

                        • 地下室の古書展

                          地下室の古書展、無事終了いたしました。 トークイベント、落語会、いずれも大勢の方にご来駕いただき、 謹んで感謝申し上げます。地下展も今回でファイナル、 いったん区切りとさせていただきます。 が、機会をみて、また何か新規の企画を携え、 行くだけで面白い「古書展」を開催したいと存じます。 長いあいだ、本当にありがとうございました。 同人一同 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・いよいよ、ラスト・オブ・地下展・・・ 地下室の古書展 VОL.11、もうすぐ開催します。 しかも今回で、さよなら地下展・・・・・・って、 ええっ、いよいよ最終回!? そうなんです。ここらでひとくぎり。そして封印は華やかに! とにもかくにも、 6月1(日)~3 (火)10:00-18:30 於東京古書会館地下ホール にて開催しまーす。 ・・・・・・

                          • 私設図書館「川舩文庫」開館30年…長野県松本市 : ニュース : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

                            長野県松本市の川舩一さん(78)が父親とともに開いた私設図書館「川舩文庫」が今年8月、30周年を迎えた。親子3代で集めた資料は約3万点。一般に開放され、市民や郷土史研究家らに利用されている。 文庫が開館したのは、1982年8月。きっかけは、明治時代末に普通選挙法の実現を訴えた祖父・今朝一郎さんが集めた宣言文など選挙関連資料が、松本市島内新橋の自宅に残されていたことだった。 「貴重な資料を埋もれさせず、地域のために役立てられれば」。川舩さんは、父親の維幾(これちか)さんと力を合わせて自宅の土蔵を改造し、図書館に生まれ変わらせた。 高卒後、郵便局員として働いていた川舩さんは、仕事の傍ら、国立国会図書館(東京都)の講習会などに参加し、本の整理法や、傷んだ古い雑誌の修理法などを学んだ。休日には全国の古書展に足を運び、古本の収集にもいそしんだ。 土蔵が手狭になった86年、現在の島内青島に赤レンガ風の

                            • 「目録読書の愉しみ」見聞録 - 書物蔵

                              世にも珍なる目録がでるとて、それに合わせてか知らずか、先週末、千代田区立千代田図書館(九段下)で「目録読書の愉しみ」なるトークショーがあったので遊びにいってみたヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ ついに出ました!『日本古書目録大年表 』全3巻(金沢文圃閣)。千代田図書館のコレクションをもとに国内で発行された古書目録のデータを編年順に掲載。資料編には貴重な古書目録や書物雑誌の復刻も。解説は国会図書館の鈴木宏宗さん。 URL 2015-02-05 16:27:32 via Tweetbot for iΟS 詳細はHPを見ていただくとして参加記をば。 報道陣が詰めかける古書目イベント!?Σ(゚◇゚;) バイト先の都合で遅れざるを得んかと思ふてをったが調整が成功し、定刻に行けることにo(^-^)o 帝都高速度交通に乗りテ、九段下駅へ。ここから千代田図へはオモテどほり(軍人会館のあるはう)でなく、ウラを

                                「目録読書の愉しみ」見聞録 - 書物蔵
                              • 森光子 『春駒日記―吉原花魁の日々』

                                大正末期、苦海に身を沈めていた女性の日記(随想)が朝日文庫に収録されました。原著は一九二七年(昭和二年)生活文化研究会刊の『春駒日記』です。解説は私に書かせていただきましたが、以下はその一部を新稿としたものです。 著者は森光子。といっても女優ではなく、吉原の「長金花」という遊廓で身を鬻いでいた春駒という花魁の本名です。花柳文献は多いが、娼婦自らの手になる資料は稀で、すでに朝日文庫から刊行された『吉原花魁日記』と姉妹編をなしています。 光子は群馬県高崎市内の貧しい職人の家に三人兄妹の長女として生まれ、高等小学校を卒業しましたが、大酒をくらって死んだ父親の借金返済のため、十九歳のときに吉原へ千三百五十円で売られてしまいます。周旋屋にピンハネされ、実際には千円と少々。詩歌と読書を愛する文学少女が、いきなり初見世を体験させられて人生に絶望し、何度も自殺を考えますが死にきれず、やがて周旋屋や抱え主や

                                • 図書館情報学用語の一覧 - Wikipedia

                                  A[編集] AACR - ALA - ASLIB - AVブース B[編集] BDS - BL - BNB - BSH - BSO C[編集] Cコード - CC - CD-ROM出版 - Chemical Abstracts - CiNii - CODEN - CRL D[編集] DAISY (デジタル録音図書) - DC - DDC - DOI E[編集] EC - EYEマーク F[編集] FID - FRBR - FRAD G[編集] GeNii - Google ブックス - G-Search H[編集] I[編集] IAIMS - IBBY - ICCP - ICDL - IFLA - IFLAPAC - ILL - INBUDS - INFOSTA - Internet Archive - ISBD - ISBN - ISO - ISSN J[編集] JAPAN-MARC -

                                  • OPACの生かし方、殺し方 - 書物蔵

                                    古書展へ行く直前、某古書店よりドカーンと段ボールが到着した。 と、それと一緒に入っていた古書目録に、なつかしき「件名図書目録」が数万でうられていた。 ん?件名図書目録(^-^;) 森さんのカキコ(2006/11/27)、すっかり忘れとったのでメモ 日外アソシエーツの『日本件名図書目録』『日本著者名総目録』のことでしたら、基本は、國會圖書館の藏書目録に都立圖書館のも加へて成ったものでせう。 現物未見の所爲か誤謬少なからず、それでも『著者名』の方は、『国立国会図書館蔵書目録』(就中、1994年刊の「明治期」と97年刊の「昭和元年-24年 3月」と)やJ-BISCが出るまでは重寶しましたっけ――帝国圖書館時代の册子目録は書名でしか引けませんでしたから。 ん、ここで重要なのは、じつは、たった一昔前まで件名から書誌にアクセスがまるでできなかったということ。 J-BISC(ジェー・ビスク)が一時期、(

                                      OPACの生かし方、殺し方 - 書物蔵
                                    • 日本の古本屋 / 『明治出版史上の金港堂』

                                      金港堂と聞いて明治時代の巨大出版社と言える人は何人いるだろうか。相当な出版通でも《最古最大の教科書肆》と知る人は余りいないだろう。それもその筈金港堂は完全に忘れ去られた存在で、従来の近代出版史では業界伝説の対象でしかなかったのである。せいぜい文学好きなら文芸雑誌の嚆矢『都の花』、二葉亭四迷『浮雲』、永井荷風『地獄の花』の版元と答えるか、教育学者なら教科書疑獄事件の主役を連想する程度であろう。それらは確かに金港堂の一面を語ってはいるが、全体像からすればごく小さなパーツに過ぎない。一世を風靡したと言われる巨大教科書出版社は長く顧みられることなく放置されてきた。 誰もやる人がいないという単純な動機から、社史のない出版社「史」の解明に取り組んだのはもう40年も昔のことになる。明治8年岐阜の人原亮三郎が横浜に創業した金港堂は翌年東京日本橋に移転するが、その後どのように出版活動を展開し、社業を発展させ

                                      • ABAJ 日本古書籍商協会

                                        この度私共ABAJ(日本古書籍商協会)は今年3月15日(金)より17日(日)の3日間、有楽町の東京交通会館に於いて国際稀覯本フェアを開催する運びとなりました。 東京を始め大阪、京都、札幌などの国内はもちろん、イギリス・オーストリア・アメリカ・オーストラリアなど総勢28店が参加するフェアとなります。 和漢洋の稀覯本や貴重書、浮世絵、古典籍資料など豊富に取り揃えて皆様のご来場をお待ち申し上げます。 なお、フェアに先立ちまして、WEB上で目録を公開いたします(3月上旬予定)のでどうぞご期待ください。 ABAJ(日本古書籍商協会)会長 北澤一郎 ABAJ国際稀覯本フェア実行委員会一同 2023.9.6 本日9/6(水)、ABAJ Web古書展Vol.21オープンしました!! 2023.4.24 幕末屋、 青羽古書店が新規加入しました! 2023.3.2 本日3/2(木)、ABAJ Web古書展Vo

                                        • 出版状況クロニクル148(2020年8月1日~8月31日) - 出版・読書メモランダム

                                          20年7月の書籍雑誌推定販売金額は929億円で、前年比2.8%減。 書籍は447億円で、同7.0%減。 雑誌は481億円で、同1.4%増。 その内訳は月刊誌が405億円で、同5.7%増、週刊誌は76億円で、同16.5%減。 返品率は書籍が40.2%、雑誌は37.5%で、月刊誌は36.6%、週刊誌は41.9%。 月刊誌の増加は前月と同じくコミックの貢献で、『鬼滅の刃』(集英社)21巻の初版が300万部刊行されたことによっている。 まさに今月だけでなく、今年は『鬼滅の刃』様々であるけれど、いつまで続くのか。そして来年も同じようにヒットするコミックが生まれるかどうか、『SPY×FAMILY』(集英社)がそのヒット作にまで育つだろうか。 1.『日経MJ』(8/5)の「第48回日本の専門店調査」が出された。 そのうちの「書籍・文具売上高ランキング」を示す。 ■ 書籍・文具売上高ランキング 順位会社名

                                          • 戦後も活躍した藤沢親雄 - 神保町系オタオタ日記

                                            珍しく生身の人間と藤沢親雄について話す機会があったので、最近仕入れた藤沢ネタをアップ。大阪古書会館で拾った吉田東洲『人物遍歴縦横録』(古今評論社、昭和53年2月)。全然未知の本だが、目次を見てみると、人名がずらずらと並ぶ。おっ、藤沢親雄の名があると、本文を見ると、 藤沢親雄は利喜太郎息と思う。文学法学博士であり、四十年前中村嘉寿の夏期大学で、中村の紹介でしる。戦後「神霊教」の顧問格になっていたのでビックリした。教祖の大塚寛一については既に述べた。(略) とあって、わしもビックリした。戦前トンデモ系で活躍した藤沢だが、戦後は鳴りを潜めていたと思っていたのに、神霊教の顧問格をしていたか。買って帰って調べてみると、桜沢如一も出てきた。 櫻沢如一は「食養」を普及せしめた人である。石塚左玄に[ママ]流れを汲み「身土不二の原則」「根本無双原理」を提唱。東洲が知ったのは櫻沢の名を売出すまえ、ヨーロッパか

                                              戦後も活躍した藤沢親雄 - 神保町系オタオタ日記
                                            • 戦時下の月経帯 - 虚構の皇国

                                              『少女倶楽部』昭和16年8月号広告 女学生の勤労動員について調べていて、ふと目についたのが生理用品の広告群だ。 「月経帯」というのはT字帯風ふんどし系のものだと思っていたが、太田春龍堂謹製「シーズン月経帯」の広告には「ズロース兼用」とあったので、ちょいと形状が気になる。……気になるが、人類の未来にとってはどうでもいいことであろう。 銃後のつとめ健康第一 これさへあれば絶対安全 ……と、さらりと「銃後の月経」を意識させるコピーは秀逸だが、わざわざ「銃後」を持ち出すのはミエミエの時局迎合であります。 『少女倶楽部』昭和16年8月号広告 この月経帯戦線には、かの大妻タカコ女史も参戦していたようで、「苦心三ヶ年」の研究を重ね、「フレンドズロース月経帯(バンド)」なる商品を開発している。これまたズロースタイプですね。 本品は新裁断法によつてどなた様にもピツタリと気持ちよくご使用出来る構造になつて居り

                                                戦時下の月経帯 - 虚構の皇国
                                              • 古書情報総合リンク集/愛書家ホームページ

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                                                • マルケス百話

                                                  マルケス百話 マルケスにまつわる話を徒然に書き連ねていきます。雑誌や新聞のコラム記事のように読んでいただければ。 「マルケス百話」としたのは、まずは百話を目標にしようとの考えからです。もし、目標に達したら「マルケス徒然草」か「マルケス枕草子」とでもして、さらに書き連ね、やがては「マルケス千一夜物語」へと……。 では、現代の語り部マルケスを巡る四方山話ないしは与太話におつきあいください。 サイトマップへ トップページへ 目次 1話  マルケスの生年 2話  活字事始め 3話  八人の女 4話  「百年の孤独」の正しい読み方 5話  腰巻の中のマルケス 6話  マルケスと音楽・バジェナート編 7話  マルケスと辞(事)典 8話  ランキングあれこれ 9話  私家版「この人・この三冊」 10話 マコンド博物誌・風 11話 経過報告─校本・邦訳『百年の孤独』 1

                                                  • 神田神保町SNS

                                                    神田神保町の新日本書籍(SNS神保町)では、古本・古書の買取と販売をしております。 買取は、出張買取・宅配便買取を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。 買取ジャンル どんなに古い古本・古書も、どんなに新しい物も買取相談致します。 専門書や非売品から浮世絵や掛け軸、古地図など、幅広いジャンルの買取を行っております。 査定には絶対の自信があります。長年の買取実績(10,000件以上)と、豊富な専門知識! 大量の古本処分もお任せ下さい! 少量でも相談ください。 始めて本をお売りになるお客様は是非、お任せ下さい!! 出版社様からの御相談も受け付けております。 ★ 買取ジャンルについて >> 買取の方法(出張買取・宅配便買取) 古本・古書の買取は、お電話(通話料無料 0800-800-4088)またはお問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせください。 「こういうものは買い取れるの?

                                                    • 朝日の書評欄に「古本はものすごい武器になる」と(゚∀゚ )アヒャ  - 書物蔵

                                                      『20世紀エディトリアル・オデッセイ』を出した共著者の片方、赤田祐一氏が次のように。 彼ら〔若者〕にとって古本は『終わったもの』なのかもしれない。でも昔のものであれ、自分が初めて見たのなら『新しいもの』です。歴史は繰り返す。単なるノスタルジーではなく、古本はものすごい武器になると思います。 とのこと。 20世紀エディトリアル・オデッセイ: 時代を創った雑誌たち 作者: 赤田祐一,ばるぼら出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2014/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見るこの本は、戦後サブカル雑誌を総覧する解題書誌のごときもの。できれば雑誌タイトル索引をつけてほしかったところぢゃが。 戦後の日本は変態的文化ぐらいしか世界に貢献したものはあるまいに、その文化の揺籃(ゆりかご)、ふ卵器となった「雑誌」なるメディアについて総覧するものが実はなかったといふ。。。『

                                                        朝日の書評欄に「古本はものすごい武器になる」と(゚∀゚ )アヒャ  - 書物蔵
                                                      • 出版社のフロー主義は税制から - 書物蔵

                                                        アングラ・ブックカフェでフリーペーパー拾った。そこに古本屋ネタが。 「当世古本屋事情 その2」『Kanda ルネッサンス』(78)(2006.summer)p.12-13 「けやき」さんと「とんぼ」さんと「高山本店」さんが座談している。 古書店とブコフは棲み分けできつつあるのでは、とか「団塊の世代」が退職で時間ができると、古書の買い手や売り手になるのでは、とか。 わちき的にオモシロかったのは、出版社の在庫(ストック)への課税の話。 日本では在庫を抱えると税金がかかるんです。欧米諸国では売れたときに売上税的に発生するので、出版者の在庫は無税。むこうでは「本は文化、支えるもの」っていう考え方が根底にあるので、ストックしておく場所さえあれば20年30年前に出版された本でも在庫として残っている。(けやきさんの発言) 日本の話は出版者のなげきとしてよく読んだけど、欧米で「売れたときに課税」というのは

                                                          出版社のフロー主義は税制から - 書物蔵
                                                        • ここがロドスだ。ここで跳べ!(2):千代田図書館の場合 - 書物蔵

                                                          なにやら「図書館の自由」論者が率先して言論弾圧をやっていると聞いたので、わざわざ買ってみた『ず・ぼん』13(2007)。 ところが買ったついでに*1、読んだ座談会が。 「座談会◎三社で指定管理者制度スタート/話題の千代田図書館に行ってみた」『ず・ぼん』13(2007)p.38-53 どうせ、「あれは違う」とかいわれて叩かれっぱなしでおわっとるんだろーなぁと、バカにして読んでいなかったのだが… 途中でいきなりむちゃくちゃオモシロくなってて(×o×)オドロキのあまり、ふいた(・∀・) 「○○だからできた」論 いや、最初は予想通りの話ではじまっとるんよ。 堀 一言でいうなら……「図書館とは別物」。(略) 小形 おもしろいところもあったけど、他の図書館に千代田のサービスが援用できるかというと疑問。「図書館界に新しい流れをつくれるほどのものではない」と思う。 思ってたとーり。この後、それでも個別にみ

                                                            ここがロドスだ。ここで跳べ!(2):千代田図書館の場合 - 書物蔵
                                                          • キララ文庫

                                                            熊本の古本屋【キララ文庫】のHP【Kirara on the net】です。絶版漫画・絶版文庫・絶版漫画雑誌・貸本漫画・恐怖漫画などオンライン販売しております。9月16日 「彷書月刊」の特集「古書百般」 今月号の「彷書月刊」の特集は「古書百般」。これを読むと現在の古書のジャンルの中で、どの分野が元気でどこが元気がないかがよくわかる。 まずかつては勢いがあったが今ではなかなか先が見えにくいジャンルを見てみよう。古書の中でも比較的安定してた学術書、専門誌、洋書などは軒並みダウン。大学の図書収蔵力が落ち、退職する先生たちの本が行き場を失って大量に市場に出回るようになった結果、供給過剰となったようだ。加えて雑誌のバックナンバーなどはほとんどがウェブ上で読めるようになってきたのもその傾向に一層拍車をかけている。 デジカメの普及により普通のカメラの人気が落ちてきた結果、カメラ雑誌も売れなくなって

                                                            • 高くて、かつ良い古本とは - 書物蔵

                                                              ない、ないっ! いい本がないっ! というのは数十年前から古書展に来た業の深いコレクターがつぶやく定番のぼやき、といふことになってをる…(*´д`)ノ けふもけふとて… つれづれなるままに、日本の古本屋を検索していると… き、き、き、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! トンデモめづらか仮性図書館本が来る!(゚∀゚ )アヒャ ってか… とても古本で買へるものとは思っていなかったので、ほんにもう、偶然検索でけたやうなもの。 ん?(・ω・。) あゝ、さうか。日本の古本屋にあらまほしき機能ってば、待ちうけ機能というか予約機能といふか。 探求書掲載機能はあるけれど、あれって、どれだけの古本屋が見ているかわからんし、なにより、古本屋によってはちと高めにだしてくるかも、という憶測を利用者側に起こすので、あんまり使えない。 事前に、いくらぐらいならこれこれを買うよ、という予約機能をつけるとよいのでは。 話

                                                                高くて、かつ良い古本とは - 書物蔵
                                                              • はてなアンテナ - 本街探偵

                                                                おとなりアンテナ | おすすめページ 2024/03/21 00:06:40 オベリスク備忘録 しかし、「脱成長」か。著者も述べているとおり、脱成長という概念には人気がない。左派ですら、何とかこの言葉を肯定しないように気をつけているようだし、例えば内田樹などがバカにされるのも、彼の「脱成長主義」のせいもあると思われる。でも、資本主義は「永遠の成長」を要請するのであり、それによって自然(あるいは天然資源)を搾取し、地球環境を破壊し、遅かれ早かれ(地球に)限界がくる、いや、既にかなりの程度来てい 2024/03/20 22:53:37 往来座地下 湾    せと 3月11日月曜日。 朝8時の新幹線にて青森へ。同行の友人と席がばらけるとのことで緊張していたが乗車してすぐに眠りこけ、あっという間に仙台を通過していた。青森駅についてすぐ、一度経験してみたかった、牡蠣を殻からズルン、を一個する。事前に

                                                                • Classification by attractionにつき、ご批判いくつか - 書物蔵

                                                                  森先生よりメールかつ架電。 趣旨は、 ) 誘引分類につき、日本人で「誤分類」と意訳している人がいるがいかがか? ) 米国にても望ましいことでないようにいわれているやに見えるが、一方で書物蔵は慣例ないし準則と称しむしろ薦めているようにみえた。その齟齬の由来は? また米国の例をひいたときには書物蔵が初期に、誘引分類=慣例・準則説のようにみえたのが、誘引分類=不可避、的に後退しているように見える。 おやや、これはたいへん手厳しい。 1)吉田暁史(大手前大学)先生のレジュメ「資料組織概説II」から 誘引分類を誤分類と意訳している例がこれ。 http://yosida.mods.jp/bunrui/asoshib.pdf p.73 ○誘因による誤分類(classification by attraction) 例えば「カリフォルニア移民日本人の活躍」 相関索引で、「移民(来住民)」は334.4(経済

                                                                    Classification by attractionにつき、ご批判いくつか - 書物蔵
                                                                  • 杉並区内の古本屋さん35軒(2019年1月版) - (いそがい・はじめ)の杉並ファクトチェック

                                                                    初エントリーとなります。 筆者は、この数年、古書店巡り・古本漁りをしてきましたが、2019年1月初旬、荻窪・四面道にある古書店「象のあし」が閉店すると聞き、現在、杉並区には、古書店巡りができる店舗営業の古書店が何軒あるのだろうか? と気になり調べてみました。 結論から言いますと、少なくとも35軒以上あることがわかりました。 そもそも「古書店」と一口に言っても、その販売形式は4つあります。通行人が見て「あ、古本屋さん」と明白な店舗営業のほか、ネット/目録通販、即売会での販売、市場でのB2Bです。通販とB2Bのお店は路上を歩く一般買い物客の目には触れません。 東京都古書籍商業協同組合が運営する「日本の古本屋」には杉並区内の古書店登録が50件ありますが――これは古書店街・神保町のある千代田区153件に次ぐ数です(脚注:東京23区の古書店数参照)――実際に歩いてみて店舗営業が確認できた店は23件。

                                                                      杉並区内の古本屋さん35軒(2019年1月版) - (いそがい・はじめ)の杉並ファクトチェック
                                                                    • 序文の索引:はじめての主題の本のNDCは間違いやすい - 書物蔵

                                                                      某所で次のようなオモシロき索引をば瞥見。 序文検索 / かわじもとたか. -- 杉並けやき出版, 2010.10 かわじ氏はこれまでも古書目録データをもとに、オモシロ目録を作ってきたお人である。なにやら古書展にも出入りなすっておらるるやうで、こりゃースレちがったりは確実にしていそう…(^-^;) なかを見ると… んー、これでも十分オモシロなんだけど、序文と前書き、跋文と後書きは日本の近代刊本では同じものなんだから(『出版事典』による)、それらも拾ってほしかった… 自序はOPACで著者名検索できるから、できれば他序(著作の編著者でない序者による序文)にあたる前書きとかね。 あと、これは出版社の都合とあるけれど、索引はない。で、まあ本体が序者の五十音順だからいいんだけれど、かわじ氏もいうやうに、人脈をさぐるという点から、他序が載っている本の編著者索引があったらすごかったのだが。 と、この本はオ

                                                                        序文の索引:はじめての主題の本のNDCは間違いやすい - 書物蔵
                                                                      • このまへ出た『出版文化人物事典』にオモシロ人物が載ってをる!ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ - 書物蔵

                                                                        激烈レアなレファ本『日本出版人総鑑 1976年版』(文化通信社)を入手してホクホクしとったら、やっぱす必ずしも足りるものでもなく、チト個人が買ふには高いが、えーい、まゝよ(Ծ﹏Ծ )とて、出たばかりのほやほやの次のレファ本を買うてみた\(>∇<;) 出版文化人物事典 : 江戸から近現代・出版人1600人 / 日外アソシエーツ株式会社編. -- 東京 : 日外アソシエーツ ; 東京 : 紀伊國屋書店 (発売) , 2013.6. -- 9, 531p ; 22cm. -- 監修: 稲岡勝 ; 欧文タイトルは標題紙裏による. -- ISBN 9784816924170 ; (BB12664927) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB12664927 出版文化人物事典: 江戸から近現代・出版人1600人 発売日: 2013/06/21メディア: 単行本たとえば「総鑑」にな

                                                                          このまへ出た『出版文化人物事典』にオモシロ人物が載ってをる!ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ - 書物蔵
                                                                        • 日本の古本屋 / 第28回 下平尾直さん 出版の出発点に古本があるひと

                                                                          7年前、千駄木の〈往来堂書店〉で、藤原辰史『食べること考えること』と都甲幸治『狂喜の読み屋』の2冊が並べられていた。店長の笈入建志さんによると、版元の「共和国」の最初の刊行物だという。その時点ではどちらも知らない著者だったが、造本の良さに惹かれて前者を買った。その後も池内規行『回想の青山光二』など、値段は張るが手元に置いておきたい本を出す出版社として印象に残った。 2年前に出版業界紙で、社主の下平尾直(しもひらお・なおし)さんに取材をした。東久留米のファミレスで3時間近い話を聞くと、端々に古本のことが出てくる。この人の根っこには古本や古本屋の経験があるのだろうと感じていたので、今回話を伺うことにした。 下平尾さんは1968年の元旦、大阪府高石市に生まれ、岸和田市に育った。両親と3つ下の弟との4人家族。父は会社員。母は本好きで、本棚には文学全集や美術全集が並んでいた。 幼稚園のときに読んだ絵

                                                                          • 地図図書館学がない日本 - 書物蔵

                                                                            之潮の社長さん ・地図・場所・記憶 / 芳賀啓. -- 共同保存図書館・多摩, 2010.5. -- (多摩デポブックレット ; 3) もう2年もまえの公演(2008.10.5)らしいんだけれど、出版物としては最近。 芳賀さんは出版社、之潮(これじお)の社長さん。『帝都地形図』とかすばらしき出版をしているとこ。 ・帝都地形図 / 井口悦男編 ; : set - 別冊 : 総解説・参考写真・総索引[地図資料]. -- 之潮, 2005 話は社長さんが前に勤めていた出版社のことからはじまる しかしながら、そもそも網羅的な一国の歴史地図帳などということは、K書房のような小さな出版社には無謀な企てだったのです。結局、倒産の危機に見舞われることになりました。そのときはじめたのが旧版地図のリプリント(ファクシミリ復刻)で、これは需要がありました。少部数でも、高額で販売に付すことができたのです。地図資料

                                                                              地図図書館学がない日本 - 書物蔵
                                                                            • 神保町で近代日本書誌学徒を相手に件名の失敗の話 - 書物蔵

                                                                              けふはこれから神保町へ 扶桑さんの古書展でなにか拾えないかと(^-^;) 神保町で 「特輯・出版新体制と児童図書」『少国民文化』2(3) (1943.3)を拾う。 ちょいちょいとつつかれたのでダレカと思ったら森さんであった(^-^;) 古書モールでおちあってドトールでお茶。 天皇誕生日の昼間っからおもいきりムツカシげな話をしてしまった(・∀・) 件名システムの輸入失敗の話を とくにオモシロかったのは、「件名」システムの輸入の失敗について。 JLA件名委員会の失敗をば話す。 あと主題標目がリファーするためのものでしかないとか、日本では件名の基本コンセプトが件名委員にすら理解されずに半世紀以上来てしまった話とか。 しかし館界でも誰も知らんしキョーミも持ってくれない話をよう聞いてくれまするのう(  ̄▽ ̄) ありがたいことと思ったのであった(*゜-゜) わちきがレファレンス・ツールの「逆さ読み」と

                                                                                神保町で近代日本書誌学徒を相手に件名の失敗の話 - 書物蔵
                                                                              • カタログレゾネと日本の美術:論理だけで言えること - 書物蔵

                                                                                図書館に勤めたことにある御仁ならば、ある美術家の、ぜんぜん有名でない作品についての記述ないし図版の有無を聞かれたことは多いだろう。 けれど、日本の美術の場合、できるとこといへばせいぜい、ニチガイのレファレンス事典を引くことぐらいで、あとは展覧会図録でも見たらとて、美術図書室のソウモクやNDL-OPACを案内するぐらいのこと。 そんなときいつも思うのは、「日本の美術にもカタログレゾネ」があったらなー、ということ。 カタログレゾネっちゅーのは、ある美術家の生涯全作品を載せたカタログ。 日本にもカタログレゾネがあればよい、なぜないんだろう、と森さんに言ったらば、すごく簡単な答えが返ってきた。 真贋の問題ですよ(。・_・。)ノ このまへオタどんが紹介していた 君は隅田川に消えたのか / 駒村吉重. -- 講談社, 2011.5 君は隅田川に消えたのか -藤牧義夫と版画の虚実 作者: 駒村吉重出版社

                                                                                  カタログレゾネと日本の美術:論理だけで言えること - 書物蔵
                                                                                • 古書の森日記 by Hisako:若松賤子が訳した明治の『小公子』 - livedoor Blog(ブログ)

                                                                                  先日、出張で福島の会津へ行く機会があった。会津若松市の観光地図を見ていると、「若松賤子の碑」という文字が目に入り、彼女の故郷が会津だったことを知った。 1864(元治元)年生まれの賤子は、フェリス和英女学校高等科(フェリス女学院の前身)の第一回卒業生で、成績が優秀だったため、同校でそのまま教えることになった。翻訳はその頃から手がけていたが、1889(明治22)年に、明治女学校の教頭だった巌本善治と結婚。「女学雑誌」に1890(明治23)年8月から連載した『小公子』(バーネット夫人原作)が、傑作として文壇から賞賛された。賤子の翻訳した作品は、その後の少年文学にも大きな影響を与えたといわれている。しかし、もともと病弱だった彼女は、夫の善治が経営に苦心した明治女学校が火事で焼失したあと、そのショックで、32歳になる前に早世したそうだ。 『小公子』といえば、私に限らず多くの女性にとって、少女時代を