2019年末にはストーリーの構成は決まっていた! ――『暁月のフィナーレ』が昨年末にリリースされて、全世界で話題になっていると思いますが、まずはその反響を受けてのいまの感想をお聞かせください。 吉田自分としてはストーリーの反響の前に、サーバーの大混雑のショックが大きいですね……。旧『FFXIV』から『新生エオルゼア』で立て直しを図り、そこから続く物語が大きな区切りを迎えるということで、開発チームの全員が極限まで作業して、手応えのあるものを作れたかなと思っていますが、その手前で大混雑により遊んでもらえないというのは、かなり堪えました……。サーバーを増やそうにも、世界的な半導体不足により、時間がかかってどうにもならなかったので、精神的にキツかったですね。 ――『暁月のフィナーレ』のサービス開始からしばらくは、サーバーが大混雑状態でしたよね。逆に言えば、それだけ大きな盛り上がりを見せたわけではあ
「モーニング」は今年で創刊40周年。人間でいえば「不惑」の年を迎える。『40’sランドスケープ』は、各界のトップランナーにご自身の「40歳/不惑の年」を振り返っていただくシリーズ企画である。 今回インタビューに答えるのは、37歳から40歳までの2年半で、多くの問題を抱えた『ファイナルファンタジー14』を「新生」させ世界的な人気作に押し上げた、ゲームクリエイター・吉田直樹。契約社員から取締役にまで登り詰め、今なお現場の最前線で戦い続ける「情熱屋で理屈屋」らしい仕事論とは――。 (取材・文:門倉紫麻 写真:市谷明美(講談社写真部)) ※この記事はモーニング38号に掲載されたインタビューのフルバージョンです。 『ファイナルファンタジー14』とは インターネットに接続し、世界中のプレイヤーたちと冒険を楽しめるMMORPGというジャンルのゲーム。世界的に高い評価と人気を誇り、登録アカウント数は250
スクウェア・エニックスがPC/PS3/PS4で展開しているMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』の拡張パッケージ『蒼天のイシュガルド』が6月23日に発売されます。 既にインサイドでは休眠層に向けた復帰記事を2本掲載しており、後日新規層向けの記事も公開予定ですが、それに先駆けて『ファイナルファンタジーXIV』のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏のインタビューを掲載。吉田氏が始めてオンラインゲームに触れた話から、『FFXIV』建て直しの秘話、そして初心者・未経験者に向けた魅力を吉田氏の言葉でお届けします。 ――インサイドではあまり『ファイナルファンタジーXIV』の記事を扱ってこなかったので、最近「『FFXIV』は本当にギスギスしているのか」や「『FFXIV』個性的なNPC20選」といった特集記事を公開してきました。そこで今回は吉田プロデューサーに話を伺おうとインタビューを企画し
海外でも高い評価を得ているRPG『ファイナルファンタジーXIV』と『二ノ国II レヴァナントキングダム』。 日本が誇るコンテンツを手掛けたキーパーソンに、RPG制作の“今”を尋ねる――。電撃PlayStation659号(3月29日発売)に掲載された対談企画を全文掲載! 吉田氏と日野氏のゲーム観に迫った注目のインタビューとなっていますので、全国のゲームファンの皆様はぜひ本記事で内容を確認してみてください。 ※このインタビューは3月8日に実施されたものです。 吉田直樹氏 (スクウェア・エニックス『ファイナルファンタジーXIV』プロデューサー兼ディレクター) プロジェクトが傾いていた『旧FFXIV』の品質向上のため同作品のプロデューサー兼ディレクターに就任し、見事“新生”を遂げさせた成功の立役者。無類のゲーム好きとしても知られる。 日野晃博氏 (レベルファイブ『二ノ国II レヴァナントキングダ
[gamescom]「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のエンドロールは必見。正式サービス直前,gamescomで吉田直樹氏にインタビュー 編集部:noguchi カメラマン:田井中純平 2013年8月27日にいよいよ正式サービスが開始される「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(PC/PS3 以下,新生エオルゼア)。サービスイン直前となるこのタイミングで,本作のプロデューサー兼ディレクターを務める吉田直樹氏への合同インタビューが,ドイツのゲームショウgamescom 2013の会場内で行われた。βテストの手応えや今後の方針などが語られたその内容をお伝えしよう。 吉田直樹氏 ──β4テスト期間中はサーバーの増設が相次ぎました。これは想定を上回る数の人達が参加した,という認識でよいでしょうか。 吉田直樹氏(以下,吉田氏): あれだけの速度でワールドを足していたということ
毎週日曜日よる11時00分~ MBS/TBS系列にて放送している「情熱大陸」のYouTubeチャンネル。2023年7月23日に放送した「情熱大陸」ゲーム開発者 吉田直樹編より新たな未公開映像をなんと13分も大公開!人気ロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジーシリーズ」の制作舞台裏と吉田が見据えるゲームの未来とはー。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「情熱大陸」見逃し配信▶︎https://tver.jp/series/srz38rt0a3 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今回のゲスト:ゲーム開発者 吉田直樹 https://www.mbs.jp/jounetsu/2023/07_23.shtml 番組YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UChrwWDsptJWqbV_oPKdH
吉田氏と下田氏が開発していた幻のゲームとは ――まずは、十数年前におふたりがスクウェア・エニックスでいっしょにゲームを作っていたころのお話をお聞かせください。どのような経緯で同じ開発チームに所属していたのでしょうか? 吉田ええっと、まず……下田さんの呼び方は、下田さんが良いのか、いつもの感じで「翔ちゃん」が良いのか、迷うところなのですが……(苦笑) 下田吉田さんとはじめて会ったときは自分もまだ20代の若者だったので“翔ちゃん”と呼ばれていたんですよね(笑)。最近はそう呼ばれることもなくなりましたが、吉田さんに“下田さん”と呼ばれるのもなんだかくすぐったいので……ぜひいつも通り“翔ちゃん”でおねがいします! ――どのような経緯で同じ開発チームに所属していたのでしょうか? 吉田記憶がけっこう曖昧ではありますが……翔ちゃんを「我々のチームに欲しい」という話を会社に持ちかけたのは僕です。翔ちゃんが
株式会社スクウェア・エニックスの代表作のひとつである『ファイナルファンタジー』のシリーズ作品で、世界で500万人以上がプレイしているMMO RPG『ファイナルファンタジーXIV』のプロデューサー兼ディレクターである吉田 直樹さんにお話を伺いました。 小学生の頃から憧れの職業だった TVゲーム制作に憧れた最初のきっかけはファミコンの”マリオブラザーズ”です。 テレビの中のキャラクターを外部からコントローラで動かせるということ自体が不思議で、それ自体がとても衝撃的でした。当時あまり裕福ではなかったのですが、久しぶりに両親に頼みこんでファミコン本体を買ってもらって、漠然と「いつか、TVゲームを作る仕事をしたい」と思ったのがきっかけです。 小学校の卒業文集にも、将来の夢は「ゲームプログラマーになる」と書いていました。 「プロ野球選手になる」とか「アナウンサーになりたい」とか、それと同じようなレベル
内なる“怒り”が新生FFXIVを作った――不定期連載「原田が斬る!」,第6回は「ファイナルファンタジーXIV」吉田直樹氏に聞く,MMORPGの過去と未来 編集部:Nobu 編集部:touge カメラマン:佐々木秀二 1234→ 鉄拳シリーズのプロデューサー・原田勝弘氏による対談企画「原田が斬る!」の第6回をお届けする。原田氏が今回のお相手に選んだのは,「ファイナルファンタジーXIV」(PC / Mac / PS4)のプロデューサー兼ディレクターである,スクウェア・エニックスの吉田直樹氏だ。 4Gamerの誌面には幾度となく登場しているお馴染みの二人ではあるものの,共にMMORPGの黎明期を知る両者のトークは尽きることがなく,かつて駆け抜けたブリタニアやノーラスの思い出や,果てはゲーム業界の今昔にまで話は広がっていった。本稿では,スクウェア・エニックスのインタビュールームから始まり,その後の
[E3 2013]「新生FFXIV」のPS4版は,2014年の早い時期に登場。PS4版の概要といよいよ開始されるβテストフェーズ3について,吉田直樹氏に聞いてみた 編集部:Nobu ライター:大陸新秩序 カメラマン:佐々木秀二 12→ 発売日が2013年8月27日に決定し,6月14日からはβテストフェーズ3が開始されるスクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(PC / PlayStation 3)。 その“PlayStation 4版”が登場する。 本作の発売日をまだかまだかと待ちわびている人々はもちろん,多くのゲーマーに大きな衝撃を与える発表が,E3開催日の前日となる現地時間6月10日のSCEカンファレンスで行われた。そして本日6月12日(現地時間6月11日),「FINAL FANTASY XIV "CRYSTAL'S CALL"」トレイラーが
本当にギリギリのタイミングでスタートした“セイブ・ザ・クイーン”の開発 ――まず、松野さんが手がけられた“リターン・トゥ・イヴァリース”の物語がパッチ4.5で完結した後、どのような経緯で“セイブ・ザ・クイーン”の制作がスタートしたのかをお聞かせください。 吉田じつは今回、初期段階から松野さんにご迷惑をおかけしていまして……。発端としては、まず4.xシリーズが終わった後に、何度か松野さんと食事をご一緒させていただいたなかで、「ぜひ次の育成型ウェポンのストーリーをお願いしたい」という話をしていました。ただ、その後『漆黒のヴィランズ(パッチ5.0)』を本当にギリギリのタイミングまで調整することになり、後続の計画がいつもより遅くなってしまいました。 いつも僕は1つの拡張パッケージをマスターアップした段階で、大急ぎでその次のシリーズのアップデート計画を作るのですが、それが大幅に遅れて、正式に松野さん
『FF14』など手がける吉田直樹に聞く“ゲーム創作論” 「制約を理解し、ブレイクスルーを作る」ことのおもしろさ リアルサウンドテックの新連載「ゲームクリエイターの創作ファイル」では、“ゲーム作り”にフォーカスしてクリエイターたちにインタビュー。その真髄に迫っていく。 第1回はオンラインRPG『FINAL FANTASY XIV』(FF14)のプロデューサー兼ディレクター(P/D)として知られ、2023年に発売されたアクションRPG『FINAL FANTASY XVI』(FF16)ではプロデューサーを務めた吉田直樹氏に、多忙を極めた日々のエピソードや過去の思い出深い出来事、そしてゲーム作りのおもしろさについて聞いた。 「プロデューサー」と「ディレクター」にもうひとつ「プロデューサー」が乗っかってきた ――『FF14』のP/Dを務めながら、昨年はプロデューサーを務める『FF16』の発売という大
[E3 2013]「新生FFXIV」のローンチは100%の出来に。吉田直樹プロデューサー兼ディレクター合同インタビュー 編集部:荒井陽介 PlayStation 4版リリースの発表に始まり,新ジョブ「学者」の詳細も明らかにされるなど,E3 2013では最初から最後まで話題が尽きることがなかった「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア(以下,新生エオルゼア)」(PC / PS4 / PS3)。 ・[E3 2013]「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」にPS4版が登場。PC/PS4/PS3の3プラットフォーム体制に ・[E3 2013]「新生FFXIV」の新ジョブ「学者」は,フェアリーと共に戦うヒーラータイプに そのE3 2013最終日となる北米時間2013年6月13日,嵐のようなE3を過ごしたという本作の吉田直樹プロデューサー兼ディレクターに対する,合同インタビューが行われ
スクウェア・エニックスは9月17日、「PLAYSTATION 5 SHOWCASE」にて『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』を発表した。現時点でアナウンスされている対応プラットフォームはPlayStation 5。 公開された映像では、クリスタルというキーワード、おなじみの召喚獣、チョコボなどが確認できる。ジャンルとしてはアクションRPGになりそうだ。PlayStation.blogによると、『ファイナルファンタジー14』シリーズを統括する吉田直樹氏がプロデューサーを務めるという。ディレクターを担当するのは髙井浩氏だ。 【UPDATE 2020/9/17 5:25】 プレスリリースに寄せられた、プロデューサーの吉田直樹氏と、ディレクター高井浩氏のコメントを追記 プロデューサー 吉田直樹氏 コメント FINAL FANTASY XVI “プロデューサー” の吉
週刊ファミ通コラム執筆陣が大いに語り合う! 『ダンガンロンパ』の小高和剛氏、『大乱闘スマッシュブラザーズ』の桜井政博氏、『ファイナルファンタジーXIV』の吉田直樹氏という、週刊ファミ通でコラムを好評連載中のゲームクリエーター3人が、執筆の様子からお互いの悩みまでを膝を突き合わせて語るスペシャルクロストーク! よくあるゲームのインタビューでは絶対に語られない知られ去る事実や、ゲームにかける深い想いなど、たっぷりとお楽しみください。(聞き手:週刊ファミ通編集長 林克彦) 【写真左】 小高和剛氏(文中は小高) 1978年7月8日生まれ。スパイク・チュンソフト所属。『ダンガンロンパ』シリーズの企画・シナリオを手掛ける。放送中のアニメ『ダンガンロンパ3―The End of 希望ヶ峰学園―』ではシナリオ原案・総指揮を担当。週刊ファミ通2014年8月21・28日合併号から、コラム『絶対絶望小高』を連載
新ジョブの立ち回りからカンパニークラフトの流れまで新情報尽くし アメリカ・ボストンで2015年3月6日から8日まで開催されたゲームイベント、“PAX EAST 2015”で、『ファイナルファンタジーXIV』初となる拡張パッケージ『蒼天のイシュガルド』の発売日が6月23日と発表された。 <関連記事>【動画あり】6月23日の発売前に新しいベンチマークでアウラになる? 『新生FFXIV』吉田氏プレゼンテーションまとめ【PAX EAST 2015】 <関連記事>『新生FFXIV』拡張パッケージ『蒼天のイシュガルド』の発売は6月23日! Mac版も同時発売に! これを受け、現地ボストンにて吉田直樹プロデューサー兼ディレクターに日本メディアとして唯一、話を伺うことに成功。『蒼天のイシュガルド』をあらゆる角度から尋ねるとともに、パッチ2.55を含めた直近の『ファイナルファンタジーXIV』について吉田氏の
――Xboxユーザーがついに『FF14』をプレイすることができるようになりますが、吉田さんはどんな気持ちでしょうか? 吉田なにより僕自身が超ヘビーなXboxゲーマーでもあるので、僕とフィル・スペンサーがいちばん喜んでいるのではないかなと思います(笑)。「スクウェア・エニックスのゲームがXboxでリリースされない」とXboxファンがやきもきしていたところもあると思います。それは僕らも同じで、『FF14』を世界中のひとりでも多くの人に遊んでいただくのが僕の長年の夢なのです。Xboxというすばらしいハードウェアで、すばらしいファンの皆さんにプレイしていただくのは本当にエキサイティングなことだと思います。 ――最近、『FF14』のすべてのアチーブメントを達成したプレイヤーが話題になりました。全アチーブメントの達成について、10年間以上という長い期間がかかることは想定していましたか? また、現在のア
スクウェア・エニックス 取締役執行役員 第三開発事業本部長。『ドラゴンクエスト』シリーズ初のアーケードタイトルである『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』シリーズのゲームデザインとディレクションを担当。2010年12月に『ファイナルファンタジーXIV』のプロデューサー兼ディレクターに就任。現在、『ファイナルファンタジーXVI』のプロデューサーも兼任している。文中は吉田。 プレイヤーと開発チームの相互理解を重視した運営 ――新生『FFXIV』がサービス開始してから、今年の8月27日でついに10周年を迎えます。まずはいまの率直なお気持ちをお聞かせください。 吉田10周年に向けて結構前から運営チームがいろいろと動いてくれているのですが、現時点(インタビューを実施した5月31日)ではその日を迎えていないので、まだ実感がないというのが正直な感想です(笑)。 ――10周年に向けた施策はこれからが
F.A.T.E.システムで世界は動く――「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」クローズドβテスト・フェーズ1開始直前,吉田直樹氏インタビュー 編集部:Nobu ライター:梅本ゆきたか カメラマン:増田雄介 123→ 「フリーカンパニー」をイメージした最新コンセプトアート スクウェア・エニックスが開発中のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(以下,新生FFXIV)のクローズドβテスト・フェーズ1(以下,β1)が,2013年2月25日に開始される(関連記事)。これは先日(2月15日),本作のコミュニティサイト「The Lodestone」で公開されたものだが,すべての種族が作成できるほか,Full Active Time Event(以下,F.A.T.E.)システムを始めとした新コンテンツが導入されることでも注目のテストになる。 今回,このβ1の開始を前に,本
「FFXIV:蒼天のイシュガルド」アーリーアクセスは明日から。サーバーやコンテンツの混雑,AFK放置対策はどうなるのか,吉田直樹氏にインタビュー 編集部:Nobu カメラマン:佐々木秀二 12→ 2015年6月23日に発売される,MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(PC / PS4 / PS3)の拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」(PC / PS4 / PS3 / Mac)。その内容をいち早くプレイできるアーリーアクセスが明日(6月19日)開始となる。 すでに準備万端というプレイヤーも多いと思うが,開始にあたって気になるのは,やはり,どれくらい混雑するのかという点だろう。ログインはできるのか,コンテンツの進行はどうなるのか,そして,それらの対策はどうなっているのか。こういったあたりは,とくに新生編のアーリーアクセスから正式サービス開
『ファイナルファンタジーXIV』吉田直樹氏インタビュー 新しいエオルゼアの片鱗を見た!【E3 2012】 新生『FFXIV』の3つの柱 既報のとおり(→こちら)、E3初日となる6月5日、スクウェア・エニックスのMMORPG(多人数同時参加型RPG)、新生『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)についての情報が公開された。これを受け、吉田直樹プロデューサー兼ディレクターにスクウェア・エニックスブース内でインタビューを敢行。吉田氏の考える新生『FFXIV』を掘り下げて尋ねた。 新生『FFXIV』の3つの柱 ――じつに8ヵ月ぶりの情報更新となる、新生『FFXIV』ですが、プレイステーション3版を意識した内容のものなのでしょうか。 吉田直樹氏(以下、吉田) もちろんです。詳細な情報は次の機会に見送ることとなりましたが、全世界の注目が集まるE3ということで、ひさびさの情報更新をしまし
▲年始にひさびさの休みを取り、スノーボードを楽しんできたという吉田氏。そのせいか、いくぶん顔が日焼けしているように見える。もちろん夜は宿にゲーミング用のノートPCを持ち込み、プライベートな『新生FFXIV』プレイをしていたとのこと。 事前のアナウンスのとおり、今回のパッチ2.5はPart1/Part2と、その中間に実施されるパッチ2.51の3つで構成される。『FFXIV』初となる拡張パッケージ『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』(以下、『蒼天のイシュガルド』)の発売を前に、3ヵ月連続でアップデートが行われるのだ。その初回を飾るPart1の“手触り”を吉田氏に尋ねると同時に、2月下旬から3月下旬にかけて公開予定のパッチ2.51とPart2の情報も、ひと足先にうかがった。 灯火(ともしび)は明るい光を放つのか、それとも…… ──パッチのロゴに描かれている杯は、何を象徴している
「何となく違うんだよなぁ」はダメ ――では少し聞き方を変えて、吉田さんがゲームのプロデューサー、ディレクターとして大事だと思う能力は何ですか? 吉田 自分が考えたこと、考えていること、感じたことを一生懸命説明する、というのがひとつ。もうひとつは物事の方向性、コンセプト、仕様など、あらゆる決断を迫られたときに「濁さずに決める」こと。このふたつを大切にしています。何かを決める、というのはすごく怖いです。それは今も変わりません。でも責任者の仕事は決断すること。それで物事を決めたら、その決断の理由をキチンと説明する。だから僕は、今でもスタッフと話をしたりメールで返事を戻す際には、説明を徹底するように心がけています。最初は大変ですが、理解が進めばそれだけ決断の結果は早く出てくることになります。 ――説明する、というのは具体的にはどういうことでしょう。 吉田 たとえばアーティスト(デザイナー)が作って
スクウェア・エニックスがPS3/PC向けにサービス中(PS4は2014年サービス予定)の「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」。正式サービスを迎えてからこれまでの感触や、12月17日に予定されている「パッチ2.1」の内容について、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏に話を伺った。 目次 現状の手応えと、パッチ2.1に向けて パッチ2.1での実装コンテンツ:ハウジングについて パッチ2.1での実装コンテンツ:トレジャーハントについて パッチ2.1での実装コンテンツ:インスタンスダンジョンについて パッチ2.1での実装コンテンツ:PvP「ウルヴズジェイル」について 遊びやすさとこだわり、ジョブや各種システムなどについて 2013年8月27日の正式サービス開始から三カ月以上が経過した「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」(以下、「新生FFXIV」)。11月22日に放送
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