2025年大阪・関西万博会場の省エネルギー計画の全容が15日、明らかになった。温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するため、開催期間中に使用する電源に原子力を明記。周囲の海水熱を利用した空調を導入するなど環境への負荷を減らし、持続可能な未来社会を目指す。 人工島の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開催する万博は、「未来社会の実験場」をコンセプトに脱炭素やSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを推進する。 万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)の省エネ計画では、パビリオンなど場内施設の電源は太陽光などの再生可能エネルギーや、発電時に二酸化炭素を排出しないアンモニアや水素のグリーン燃料を導入した「ゼロエミッション火力」に加え、原子力で構成することを掲げた。 原子力の活用に関し、万博協会幹部は「温暖化ガス排出量を2050年までに実質ゼロにする政府目標の達成に向