月の満ち欠けの数理 月の呼び名 月の満ち欠けの形にはいろいろな呼び名があります。三日月、十三夜、十五夜(満月、望月(もちづき))、十六夜(いざよい)、上弦、下弦、など。本連載では、太陽・月・地球と一直線に並んだ時の月の相を朔(さく)月と呼び、その次の日を新月と呼ぶことにしています。歴史的には、月が消えてからふたたび生まれる日、つまり夕方西の空に太陽が沈んだ直後に再び姿を現した月のことを、一般に新月と呼んでいたからです。また“朔(さく)”という漢字はもとに戻るという意味もありますが、遡(さかのぼ)るという意味もありますから、最初に見えた日を1日遡(さかのぼ)るという意味でこのように呼ぶことにしました。 月齢とは 学術的には、月の相は月齢(げつれい)と呼ばれる実数で表されます。学術的な月齢は、前回の朔月からその日の正午 12:00 までの日数を表します。この方法だと、その日の10:00 に朔月