未だにロシアが「社会主義国」と考えている人がいるらしい事に驚く。帝政ロシアの大国主義・覇権主義が、ソ連に変わってもスターリンによって継承・拡大され、エリツィン以降のロシアでもそれが引き継がれたのは事実だが、経済の仕組みは資本主義ですよ、今のロシアは。
ロシアの首都モスクワにある高級食料品店「エリセエフスキー」の店内(2021年3月30日撮影)。(c)Dimitar DILKOFF / AFP 【3月31日 AFP】1901年に創業されたロシア・モスクワの高級スーパー「エリセエフスキー(Eliseevsky)」が、4月に閉店するかもしれない。現地メディアが30日、報じた。 ナタリア・ハリトノワ(Natalia Kharitonova)総支配人は国営タス通信(TASS)に対し、エリセエフスキーを運営する企業との提携が4月に終了する予定だと話した。 また、店舗関係者の話として、4月11日に閉店すると報じられている。 AFPは同店にコメントを求めたが、回答は得られなかった。 ソーシャルメディアではここ数日、きらびやかなシャンデリアの下の棚も通路も空になっている様子を嘆く声が寄せられている。 国営テレビのロシア1(Rossiya 1)は先週、エリ
スウェーデン軍が公開した、同国の首都ストックホルムの沖合の不審な物体(木の間の白い航跡の中に見える黒い物体、2014年10月19日公開、資料写真)。(c)AFP/TT NEWS AGENCY/SWEDISH DEFENCE HANDOUT 【7月29日 AFP】スウェーデン沖で沈没しているのが見つかった潜水艦について、スウェーデン軍は28日、約1世紀前にスウェーデン籍の船と衝突した帝政ロシア時代の潜水艦のようだとする見解を発表した。 スウェーデン軍は「我々が話題にしている船はおそらく第1次世界大戦中、ロシア革命が起きる以前の1916年にスウェーデンの船と衝突して沈没したロシアの潜水艦ソム(Som、ナマズの意)だろう」と述べている。 27日にスウェーデンのダイバーが同国中部沖で潜水艦を発見したと発表して以来、船の素性をめぐり、さまざまな臆測が飛び交っていた。 スウェーデンでは昨年10月に海軍
今から200年前、帝政ロシア軍が、ロシアに遠征してきたフランスの皇帝ナポレオンの軍と激戦を繰り広げた「ボロジノの戦い」が、モスクワ郊外で再現されました。 今から200年前の1812年、フランスの皇帝ナポレオンは大軍を率いてロシアに遠征し、これを食い止めようとしたクトゥーゾフ将軍率いる帝政ロシア軍と、モスクワ郊外のボロジノで激突しました。 この「ボロジノの戦い」が、2日、現地で再現され、当時のロシア、フランス双方の軍服に身を包んだおよそ3000人が参加しました。 そして、ロシアのプーチン大統領やフランスのジスカールデスタン元大統領などが見守るなか、それぞれの騎兵隊が草原を駆け回って火薬を詰めた鉄砲を発射したり、歩兵が隊列を組んで前進するなどして、当時の戦いの様子を披露しました。 「ボロジノの戦い」では、両軍合わせて25万人以上が戦闘に参加し、戦死者は8万人近くに上ったということで、ロシアでは
フランスの家族と相続に移る前に、もう少しロシアの事情について触れておきます。 前回、ロシアの均分相続を伴う共同体家族と土地割替を伴う村落共同体について触れましたが、実は後者は19世紀から現在にいたる歴史学のきわめて大きな主題でした。 土地共有制というのは、世界的に見て決して珍しいものではありません。例えば古代中国の「均田制」やそれに倣ったとされている古代日本の「班田収受の法」は、国家の土地(公地)を公民に分与し、それに対して王朝国家が労役や生産物を徴するという制度(マックス・ヴェーバーは「ライトゥルギー」と呼び、そのような国家をライトゥルギー国家と呼びました)でした。したがって労働能力を失った人からは土地は収公されます。現代に近いところでは、近世沖縄の土地割替慣行が知られていますし、インドネシアのデサ共同体(desa)や、オスマン・トルコ治下のエジプトの土地制度がそれに類似しています。 し
ロシアを横断するシベリア鉄道の輸送能力を高めるため、帝政ロシア時代に建設された極東のウラジオストク郊外にあるトンネルが改修され、ロシア政府はアジアとヨーロッパを結ぶ輸送ルートとして強化したい考えです。 ロシア極東と首都モスクワの間を走るシベリア鉄道は、帝政ロシア時代に建設された施設がいまだに利用されているところもあり、国営のロシア鉄道は輸送能力を高めるため、改修作業を進めています。このうち、極東のウラジオストク郊外では、およそ100年前に建設されたトンネルについて、大型の貨物列車が通過できるように、おととしから大規模な改修工事を行っていました。 13日にトンネルの開通を祝う式典が開かれ、車や石油を積んだ貨物列車が次々に新しいトンネルを通過していきました。 ロシア政府は一連の改修作業を通じて、シベリア鉄道をアジアとヨーロッパを結ぶ輸送ルートとして強化し、極東で産出される石炭や石油といったエネ
帝政ロシア財宝、返還要求も=日本と「新根拠あれば」 ロシア外務省のザハロワ情報局長は22日、ロシアの一部メディアがロシア革命前後の内戦期に帝政ロシアの財宝が日本に渡り、日本は返還義務があると報じていることに関連し、「新たな根拠」が見つかれば「日本側に(問題)提起する用意がある」と語った。 革命前後に帝政ロシア政府や反革命勢力が武器調達のため、日本側に金塊などを渡したという話は過去にもロシアで報じられているが、ロシアの一部右派メディアは今年1月以降、日本の北方領土返還要求に反発する形で報道を展開。「専門家」の話として800億ドル(約8兆8000億円)相当の財宝が渡ったなどと伝えた。 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019022300202&g=int
ロシアの Sergei Shoigu 新国防大臣は、帝政ロシア時代 (Czarist era) から続くロシア軍伝統の "Footwraps" の使用をやめるよう求めた。Footwraps は文字通りの足に巻き付ける布のことで、ロシア語で "Portyanki" と呼ばれるもの。ロシア陸軍では、2007年 より靴下とレースアップブーツが標準的な装備となっているが、未だに多くの部隊でこの伝統的な「足用の布」が愛用されている。Portyanki は、長方形の形状をした布で、靴下と同様に兵士の足を靴擦れから護り、汗を吸収し、蒸れを防ぐ役割を持つ。退役軍人を中心に一部の熱烈な愛用兵士の間では、とりわけ丈の長いブーツとの相性や、靴下以上に速乾性に優れているなどと言い、Portyanki の方が快適であるとの声もあるが、最近の徴集兵士の間では大体数が敬遠傾向にある。Sergei Shoigu 国防大臣
来年2月の冬季五輪開幕まで4カ月を切ったロシア南西部ソチは、各種スタジアムがほぼ完成し、大会ムードが盛り上がりつつある。一方、競技が行われるのは、150年前に帝政ロシアが先住民のチェルケス人を「虐殺」した場所とあって、チェルケス人の間には複雑な思いが広がっている。【ソチで田中洋之】 ソチ中心部から北西へ黒海沿いの鉄道と車を乗り継いで約2時間。山間部にあるチェルケス人の集落キチマイは、19世紀のカフカス戦争終盤の戦場の一つで、チェルケス人の墓が点在する。近くの海岸からは帝政ロシアの迫害を受けた多くのチェルケス人が船でトルコに逃れた。長老格のルスラン・グバシェフさん(64)は「故郷を追われたチェルケス人は母国語を失い、民族性を奪われた。大きな悲劇だ」と訴えた。 人口40万のソチ市はロシア人が7割を占め、チェルケス人は約4000人にすぎない。そんなソチにプーチン大統領の肝いりで冬季五輪が誘致され
結婚式で泣く花嫁: 現代日本の披露宴と帝政ロシア農村儀礼の共通点 伊賀上 菜穂/中央大学総合政策学部准教授 専門分野 文化人類学(民族学)、ロシア史 本ページの英語版はこちら 披露宴での花嫁の手紙 結婚式には、日頃あまり意識されない家族や親族をめぐる価値観があらわれる。ロシア民族学を研究してきた私が日本の結婚式に列席して気になるのは、日本の花嫁(新婦)が披露宴で手紙を朗読することである。日本の結婚式は地域差や個人差も大きいので、この演出を含まないケースもあると思うが、首都圏の結婚情報誌を見るかぎり、今も定番演出とみなされているようだ。 思うにこの演出の見どころ・見せどころは、花嫁の涙にある。手紙は花婿をはじめとする様々な人に向けて読まれるが、多くの花嫁は父母への感謝を述べるときに感極まって涙声になる。それを聞きながら涙ぐむご両親の姿に、招待客もまた目頭を熱くし、会場には静かな感動が広がる。
松山市の松山城二之丸跡の井戸跡から、ロシア人と日本人の名前とみられる文字の刻まれた帝政ロシア時代の10ルーブル金貨(直径22・7ミリ、重さ8・6グラム)が見つかった。 金貨は1899年鋳造。表にロシア皇帝ニコライ2世の肖像があり、裏は片仮名で「タチバナ カ」「コステンコ ミハイル」と刻まれていた。日露戦争当時、城跡には陸軍病院があり、ロシア人捕虜を治療していた。 刻まれた名前は、実在した露軍将校だといい、市埋蔵文化財センターは「捕虜と松山の人々との交流の証しだったのでは」とみている。
ロシアの写真家セルゲイ・プロクジン=ゴルスキーにより撮影された、約100年ほど昔の帝政ロシア末期(1909年〜1912年頃)の非常に貴重なカラー写真です。社会主義国家樹立の契機となったロシア革命(1917年)以前のロシアの姿が記録されており、ロシア革命によって多くを失う前の美しい南部ロシアや中央アジア周辺の景色が残されています。 これらの写真は、セルゲイ・プロクジン=ゴルスキー氏が当時のロシア皇帝・ニコライ2世の援助を受け、1905年〜1915年の間にロシア各地を周り撮影したロシア帝国のドキュメンタリ写真です。 また、プロクジン=ゴルスキー氏により考案された連続撮影した赤・青・緑の三色のフィルタを通した3枚のモノクロ写真を合成する手法でカラー化されてた作品も数多く残されています。 1. ブハラ・アミール国(現在のウズベキスタン)の最後の国王「アーリム・ハーン」。首都ブハラで剣を差し椅子に座
帝政ロシア財宝、返還要求も=日本と「新根拠あれば」 2019年02月23日05時13分 【モスクワ時事】ロシア外務省のザハロワ情報局長は22日、ロシアの一部メディアがロシア革命前後の内戦期に帝政ロシアの財宝が日本に渡り、日本は返還義務があると報じていることに関連し、「新たな根拠」が見つかれば「日本側に(問題)提起する用意がある」と語った。 【地球コラム】ウラジオストクは週末旅行の新定番となれるか? 革命前後に帝政ロシア政府や反革命勢力が武器調達のため、日本側に金塊などを渡したという話は過去にもロシアで報じられているが、ロシアの一部右派メディアは今年1月以降、日本の北方領土返還要求に反発する形で報道を展開。「専門家」の話として800億ドル(約8兆8000億円)相当の財宝が渡ったなどと伝えた。
10月19日、ロシア帝国からの独立100周年を来年迎えるフィンランドは、1917年の独立の合法性について疑義を唱えるロシアの「プロパガンダ」に警戒を強めている。写真は、フィンランドに影響を与えようとする動きを監視する官僚ネットワークを率いるマルック・マンティラ氏。首都ヘルシンキで13日撮影(2016年 ロイター/Tuomas Forsell) ロシア帝国からの独立100周年を来年迎えるフィンランドは、1917年の独立の合法性について疑義を唱えるロシアの「プロパガンダ」に警戒を強めている。 かつてロシア帝国の一部であったフィンランドは、1340キロに及ぶ国境をロシアと接しており、同国との間には複雑で血にまみれた歴史がある。ロシアによる2014年のクリミア併合と、バルト海での武力による威嚇を受けて、軍事的中立を保つ欧州連合(EU)加盟国のフィンランドは安全保障上の懸念を募らせている。 今月に入
帝政ロシアと日本が対決した日露戦争は、世界史においてどういう意味を持つのか。当時の世界情勢の推移を、『バトルマンガで歴史が超わかる本』(飛鳥新社)より紹介する――。(第1回) 【マンガをみる】『バトルマンガで歴史が超わかる本』より ■なぜロシア帝国は強大な国家になったのか ---------- 登場人物紹介 小太郎:ごくフツーの中学生 つきじい:偉大な歴史家トゥキディデスの生まれ変わり ---------- 【つきじい】フィンランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、ベラルーシ、モルドバ、ウクライナ、アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス――。 【小太郎】つきじい、それらの国はなんですか? 【つきじい】ロシア帝国に併合された国のリストじゃ。 【小太郎】ええっ! そんなにたくさん……。 【つきじい】シベリアの少数民族を加えれば、何十に
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