時代小説●文庫新刊情報|2024年6月上旬の新刊(1日→10日) 2024年6月1日から6月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。 →新刊情報リストを見る 潮文庫 熊谷達也さんの『むけいびと 芦東山』 江戸時代中期、刑が無くても犯罪が発生しないような理想の世を求め、仙台藩儒学者・芦東山(あしとうさん)が23年にも及ぶ幽閉生活の中で著した『無刑録』。 刑罰は犯罪に対する報復だとする応報刑論が主流だった当時、人間尊重の立場から犯罪者を更生させるための手段との教育刑論を唱えたこの書は、近代刑法論書の先駆けとなるものでした。逆境を乗り越え、己の考えを貫き通した生涯とは? 文春文庫 冲方丁さんの『剣樹抄 インヘルノの章』 大火を引き起こした「極楽組」首魁・極大師は水戸光國のもとに自ら降りました。