日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告が、中東のレバノンに逃亡した事件の関係先として、東京地方検察庁は29日、弁護を担当していた弘中惇一郎弁護士の事務所を捜索しました。東京地検は、ゴーン元会長の保釈中の面会記録を押収したということですが、弁護側は、それ以外の資料などの押収は拒否したということです。 東京地方検察庁は、中東のレバノンに逃亡したゴーン元会長が不正な手段で出国したとして、出入国管理法違反の疑いで捜査を進め、元会長の逃亡に協力した人物については、犯人隠避にあたる疑いがあるとみていて29日、この事件の関係先として弘中弁護士の事務所を捜索しました。 弘中弁護士によりますと、東京地検は29日の捜索で、ゴーン元会長が保釈中に面会した人物が記された面会記録を押収したということですが、元会長が使っていたパソコンや、ほかの資料については、依頼者の秘密を守るために法律で認められている権利に基づいて