火の国の城(上) 【電子書籍】[ 池波正太郎 ] 価格: 774 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 関ヶ原の戦いが終り、徳川の世が固まったかに見える時代。 加藤清正は、徳川家に未だ臣従しない豊臣家を憂いて、両家の衝突を回避するよう、自分が率先して斡旋する必要性を感じていた。そのためには混沌とする時勢の中で、正確な情報を収集する必要がある。清正配下の鎌田兵四郎は、新興の加藤家にいない「忍者」を紹介してもらうよう、今は関ヶ原の戦いで西軍方について紀州九度山に蟄居している真田昌幸に相談する。 真田配下の伊那忍びで使い手の奥村弥五兵衛は、昌幸から清正の依頼を聞いた頃、久しぶりに丹波大介と出会った。甲賀忍びの丹波大介は関ヶ原の前に伊那忍びと協力していた。しかし甲賀から突如真田家を裏切る命令を受けるも実行できず、以降甲賀に追われていた忍びだった。 奥村弥五兵衛は加藤家に仕える話を丹波大介に伝える。その