回転寿司チェーン大手スシローが、テレビコマーシャルなどで宣伝していたウニやカニの期間限定寿司が、実際には全国の9割以上の店舗で販売していなかったことを受け、2022年6月9日、「おとり広告」に該当するとして、消費者庁はスシローを運営する株式会社あきんどスシローに対して、景品表示法(景表法)に基づく措置命令(違法となった行為の撤回と、再発防止を命じる行政処分)を出した。 おとり広告とは「実際には購入できない状態にもかかわらず、買えるかのような広告をして顧客を呼び寄せる広告」のことで、おとり広告は景表法の不当表示に該当する。 さて、この不当表示を争点として2019年から消費者庁と戦い続けているのが、製薬企業の大正製薬だ。同社が販売している「パブロンマスク365」の広告は、マスクに付着したウイルスや花粉アレルゲンが太陽光や室内光で分解され、除菌されると訴求している。 これに対し消費者庁は、「資料