一死、大罪を謝す 陸軍大臣阿南惟幾 価格: 1210 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 1887年、内務省役人を父に持ち8人兄弟の末っ子として生まれた阿南惟幾。父の職業柄、地方を転々としたが、乃木希典が主催する剣道大会で見初められて広島に陸軍幼年学校に入学、陸軍士官学校も上位(24位)の成績で卒業した。しかし陸軍大学校の試験は、4度目の試験でようやく合格する。 大学校卒業後間もなく、侍従武官に任命される。当時の侍従長は鈴木貫太郎。直接昭和天皇と接する機会が多くなり、その優しいお人柄の昭和天皇への崇拝が一段と高まっていった。1934年には陸軍幼年学校長に就任。陸大卒のポストではないが、阿南の熱血教育や慈悲深い性格を知る者たちからは、「陸軍最高の人事だ」と言われ、阿南自身も意気込んでそのポストに就いた。1936年に2・26事件が勃発し、軍や世間は叛乱軍将校たちに同情的であったのに対し、温厚な人