関西電力の経営幹部らが原発がある福井県高浜町の元助役から3億円を超える金品を受け取っていたという前代未聞の不祥事。調査にあたった第三者委員会は関西電力の企業体質を「極端な内向き文化」と批判しました。調査で、もう1つ指摘されたのが金品受領と原子力事業との関係性です。電力会社の経営を支える原子力事業に問題の原因があったというのですが、それは何なのかに迫ります。(大阪放送局記者 谷川浩太朗) 「原子力事業本部が病根だった」「独立王国のようになっていた」第三者委員会の但木委員長は、最終報告書を公表した3月14日の記者会見の中で厳しいことばを使って、今回の問題の根底に原子力事業本部の体質が原因になっているという認識を示しました。報告書では、高浜町の森山栄治元助役から金品を受け取っていた役員や社員は75人としていて、このうち6割が原子力関連の部署に所属していました。 病根と指摘された関西電力の原子力事