本連載では、受験世界史研究家・稲田義智氏の著書『絶対に解けない受験世界史3』(パブリブ)より一部を抜粋し、大学入試で実際に出題された世界史の「難問」を紹介していきます。本書における難問とは、「一応歴史の問題ではあるが、受験世界史の範囲を大きく逸脱し、一般の受験生には根拠ある解答がおおよそ不可能な問題」。受験生から一般の歴史好き、腕に覚えのある方に至るまで、ぜひチャレンジしてみてください。 ---------------------------------------------------------- 問題1 (編註:宋代中国の話題として)黄河流域と長江流域、そして沿海海港都市が水運で結ばれている利を生かして,[ B ]と呼ばれる物流を担う移動商人が登場し,運送ネットワークが構築された。加えて,消費地で店を持ち小売する[ C ],そして[ B ]と[ C ]を仲介する仲買業者である[ D