自衛隊の元隊員の女性が、セクハラの被害にあったと訴えていることなどを受けて、防衛省は、自衛隊内でのハラスメントの実態を調べるため特別防衛監察を行うことを決めました。特別防衛監察が行われるのは、5年前の南スーダンPKOの日報問題以来で極めて異例です。 ことし6月まで陸上自衛隊の部隊に勤務していた五ノ井里奈さん(22)は、在職中にセクハラの被害を受けたと訴えているほか、インターネットで呼びかけたところ、現役の隊員など146人からハラスメントを受けたことがあるという回答が寄せられたとして、8月、防衛省に実態の把握などを要望しました。 特別防衛監察とは 特別防衛監察は、防衛省・自衛隊の幹部が関わる不祥事が起きたときなど、事実の解明に向けて客観的な調査が必要だと防衛大臣が判断した場合に行われます。 調査を行うのは高等検察庁の元検事長がトップを務める防衛監察本部で、防衛省・自衛隊内のすべての組織に対し