サザランドから戻ってきて、早2か月が経過した。 季節は夏真っ盛りだ。 じりじりとした日差しに肌を焼かれながら、私は机にかじりついたまま、窓越しにカーティス団長を恨めし気に見つめていた。 サザランドの住民から私の護衛役にと押し出される形で王都に戻ったカーティス団長だったけれど、そのまま第一騎士団の業務に就く形となっていた。 とは言っても、私は第一騎士団に新規配属された騎士用の訓練が続行中だったため、カーティス団長と一緒に業務に就くことはなかった。 今のように訓練を受けながら、サヴィス総長の護衛をしているカーティス団長を羨ましい気持ちで見つめているだけだ。 サヴィス総長の後ろをきびきびと歩くカーティス団長を見ながら、私も早く訓練を終えて業務に就きたいなと心の中で呟く。 けれど、一方では、カーティス団長が立派に仕事をしてくれて良かったなと、ほっと安心していた。 サザランドでのカーティス団長の様子