プロの将棋棋士が研究に使える、“最強の将棋AIマシン”を組むべく記者が奔走する本連載。前回の記事ではついに将棋AIマシンが完成した。 今回はソフトウェアの設定から、実際に広瀬章人八段にマシンをお届けし、使ってもらったファーストインプレッションまでをお届けする。 ソフト設定、なめてかかるとしっぺ返し 「運送会社の責任限度額を超えるので頑張ってなんとか運んでくださいね」という、筆者にとって自作PCの師匠であるアユート(東京都文京区)森田健介さんの愛ある忠告で終わった前回。 いくつかの方法を検討したが、結局タクシーで運ぶことに。最近のタクシー配車アプリには事前確定運賃に対応しているものもあり、呼ぶ前に「これくらいの料金でいけるのか」と分かるのはこんなときに便利だ。 さて、ハードウェアが完成したといってもソフトがインストールされていなければ研究には使えない。必要な各種ソフトをインストールするため、