「フェミニストとオタクの文脈の相性の悪さ、男女うんぬんじゃなく「他者をキャラ化したい人たちと自己をキャラ化されたくない人たちの対立」じゃないの、と思った。」 これオタクがコミュニケーションで躓く時の根本的かつ致命的な要因になりえる… https://t.co/nqYhNSLWO2
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大河ドラマ「光る君へ」(2024年) @nhk_hikarukimie 躍動せよ!平安の女たち男たち!主人公は紫式部、千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げた女性。光源氏=光る君のストーリーの原動力は秘めた情熱とたぐいまれな想像力、そして一人の男性・藤原道長への想い。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。主演 #吉高由里子 利用規約nhk.jp/rules nhk.jp/hikarukimie 大河ドラマ「光る君へ」(2024年) @nhk_hikarukimie 第十五回「おごれる者たち」をご覧いただきありがとうございました。 見逃した方、もう一度見たい方は ぜひ #NHKプラス でご覧ください。 ▼配信ページはこちら plus.nhk.jp/watch/st/g1_20… ※配信期限:4/21(日) 夜8:44 まで ※要ログイン #吉高由里子 #財前直見
みなさま、こんばんわぁあです この週末は 家のことやら実家のことやら お出かけはしなかったけど 母も喜んでくれてたようで とても充実した時間でした あと、昨日も書きましたが 久しぶりに物欲を解放したら 付随してあれもこれも 必要になったり欲しくなったりして 今日は、めちゃくちゃ荷物が届く予定です! 5月某日 ずいぶん前に お店の前まで行くも 予約でいっぱいなんですと断られたお店 何年かの時を経て 相方の行きたい熱が再燃 予約受付開始日にあらかじめ予約を取って やってきたのでした 京都・二条城の北側にある 「空蝉亭」さんです ワタシたちは、予約時間が夕方早くだったので 他のお客さんはいませんが この日も「ご予約満席」の札がかかり 相変わらずの人気振りのようです ミシュランにも掲載されていますしね 外国人のお客さんもいらっしゃいました 町屋をリノベーションした店内は とってもオシャレです 中庭
今回宿泊した空蝉は、前回泊まった葵と隣接しています。 (※葵のベッドルームと空蝉の主室が隣り合っている造り。) この日、葵の宿泊客は家族連れとのことでしたが物音は気にならず(^^) 玄関はちょうどよい広さ。 玄関から右を見たところ。 襖の奥が主室です。 玄関から左手を見たところ。 左手前:トイレ 左奥:脱衣場、内風呂 右側から副室へアクセスできます。 トイレはもちろんウォシュレット付き。 テーブルや座椅子などがある主室が10畳、副室が8畳とのこと。 主室は床の間を含めて10畳なのでしょう。 主室のテーブル・座椅子は、事前に申告すれば背の高いテーブル・椅子セットへ変更してもらうことも可能だそうです。 私もそちらの方がありがたいけど、繁忙期に1人でロングステイする迷惑客なのでリクエストは止めておきました。笑 テーブルの上にはアルコールスプレーも完備。 テレビは32インチ。 テレビの下、金庫の
【源氏物語 第三帖 空蝉(うつせみ)】 〜光源氏は空蝉への思いを断つことが出来ない、空蝉の弟の小君(こぎみ)力を借りて彼女の寝所に近づきます。 碁を打つ空蝉と継娘の軒端荻(のきばのおぎ)を隙見した源氏。 夜もふけ寝所に忍び込んだものの、 空蝉はその気配を察知し、 蝉が脱皮するかのように小袿を脱ぎ捨てて逃げてしまいます。 残された軒端荻を一夜を過ごします。 この出来事が、彼女の空蝉という名前(蝉の抜け殻)の由来となっています。 しかし何の疑いも持たない新しい情人も 可憐《かれん》に思われる点があって、 源氏は言葉上手にのちのちの約束をしたりしていた。 「公然の関係よりもこうした忍んだ中のほうが 恋を深くするものだと昔から皆言ってます。 あなたも私を愛してくださいよ。 私は世間への遠慮がないでもないのだから、 思ったとおりの行為はできないのです あなたの側でも父や兄が この関係に好意を持ってく
伊予介《いよのすけ》が十月の初めに四国へ立つことになった。 細君をつれて行くことになっていたから、 普通の場合よりも多くの餞別《せんべつ》品が源氏から贈られた。 またそのほかにも秘密な贈り物があった。 ついでに空蝉《うつせみ》の脱殻《ぬけがら》と言った 夏の薄衣《うすもの》も返してやった。 『逢《あ》ふまでの 形見ばかりと 見しほどに ひたすら袖《そで》の 朽ちにけるかな』 細々《こまごま》しい手紙の内容は省略する。 贈り物の使いは帰ってしまったが、 そのあとで空蝉は小君《こぎみ》を使いにして 小袿《こうちぎ》の返歌だけをした。 『蝉の羽もたち 変へてける 夏ごろも かへすを見ても 音《ね》は泣かれけり』 源氏は空蝉を思うと、 普通の女性のとりえない態度をとり続けた女とも これで別れてしまうのだと歎《なげ》かれて、 運命の冷たさというようなものが感ぜられた。 今日《きょう》から冬の季にはい
「あれから長い時間がたっていて、 きまりの悪い気もするが、 忘れない私の心ではいつも現在の恋人のつもりでいるよ。 でもこんなことをしてはいっそう嫌われるのではないかね」 こう言って源氏は渡した。 佐はもったいない気がしながら受け取って姉の所へ持参した。 「ぜひお返事をしてください。 以前どおりにはしてくださらないだろう、 疎外されるだろうと私は覚悟していましたが、 やはり同じように親切にしてくださるのですよ。 この使いだけは困ると思いましたけれど、 お断わりなどできるものじゃありません。 女のあなたがあの御愛情にほだされるのは当然で、 だれも罪とは考えませんよ」 などと右衛門佐は姉に言うのであった。 今はましてがらでない気がする空蝉《うつせみ》であったが、 久しぶりで得た源氏の文字に 思わずほんとうの心が引き出されたか返事を書いた。 逢坂《あふさか》の 関やいかなる 関なれば 繁《しげ》き
「そんなことから隣の家の内の秘密が わからないものでもないと思いまして、 ちょっとした機会をとらえて隣の女へ手紙をやってみました。 するとすぐに書き馴《な》れた達者な字で返事がまいりました、 相当によい若い女房もいるらしいのです」 「おまえは、なお どしどし恋の手紙を送ってやるのだね。 それがよい。 その人の正体が知れないではなんだか安心ができない」 と源氏が言った。 家は下《げ》の下《げ》に属するものと 品定《しなさだ》めの人たちに言われるはずの所でも、 そんな所から意外な趣のある女を見つけ出すことがあれば うれしいに違いないと源氏は思うのである。 源氏は空蝉《うつせみ》の極端な冷淡さを この世の女の心とは思われないと考えると、 あの女が言うままになる女であったなら、 気の毒な過失をさせたということだけで、 もう過去へ葬ってしまったかもしれないが、 強い態度を取り続けられるために、 負け
【源氏物語 第四帖 夕顔(ゆうがお)】 【The Tale of Genji Chapter 4 Yugao (Evening Faces)】 源氏17歳夏から10月。 従者藤原惟光の母親でもある乳母の見舞いの折、 隣の垣根に咲くユウガオの花に目を留めた源氏が取りにやらせたところ、 邸の住人が和歌で返答する。 市井の女とも思えない教養に興味を持った源氏は、 身分を隠して彼女のもとに通うようになった。 可憐なその女は自分の素性は明かさないものの、 逢瀬の度に頼りきって身を預ける風情が心をそそり、 源氏は彼女にのめりこんでいく。 あるとき、逢引の舞台として寂れた某院 (なにがしのいん、源融の旧邸六条河原院がモデルとされる) に 夕顔を連れ込んだ源氏であったが、 深夜に女性の霊(六条御息所とも言われるが不明)が現れて 恨み言を言う怪異にあう。 夕顔はそのまま人事不省に陥り、 明け方に息を引き
佐《すけ》を呼び出して、 源氏は姉君へ手紙をことづてたいと言った。 他の人ならもう忘れていそうな恋を、 なおも思い捨てない源氏に右衛門佐は驚いていた。 あの日私は、 あなたとの縁は よくよく前生で堅く結ばれて来たものであろうと感じましたが、 あなたはどうお思いになりましたか。 わくらはに 行き逢《あ》ふみちを 頼みしも なほかひなしや 塩ならぬ海 あなたの関守《せきもり》がどんなにうらやましかったか。 という手紙である。 🍁紅葉と共に written by 香居🍁 🪷源氏物語 第16帖 関屋のあらすじはこちら 少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com 🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷 【ふるさと納税】No.29
皆さまこんばんは。 ぬか袋のお時間です! 暖かくなってきたなぁと思っていたら急に朝晩は冷え込み出してきましたね。 まぁ気づけばまた暖かくなると思いますがGWも来週に近づいてきたので体調にだけは気をつけたいところですね。 そしてGWは雨予報が多いのが気になります… せっかくの連休なので晴れてくれ! 前置きはこれぐらいにして、話は突然変わりますが私は京都生まれ京都育ちで、早28年が経ちました。 しかし、最近気づいたことがあります。 京都って飲食店めっちゃ多くね? ということです。 何を今さら当たり前の事を言ってるんだ と、ツッコミが飛んできそうですが、河原町や京都駅周辺といった所謂繁華街以外にもたくさん飲食店があること、そしてそういったお店の中でも有名店が多いということに最近気付きました。 確かにTVを見ていても季節ごとに京都の飲食店について取り上げられてますよね。 当然京都だけに言える話では
玄関前で蝉の抜け殻を見付けた コンクリート製の郵便受けに しっかりとしがみついている 背中が割れている生々しい抜け殻 蝉は夜に羽化するらしい 見たかったなぁ 感動のドラマ 蝉の母が産卵した時は ここには二階の屋根に大きく枝を伸ばした ケヤキがあった 去年半分程に切ったから 幼虫は昇る場所に困っただろうに 無事に 羽化してくれたみたいで良かった 家の敷地で見つけたのは 初めてだったので 嬉しくなってSNS 縁起を調べてみた 「蝉の抜け殻を見つけたら 幸運が訪れる」 「宝くじでも 買ってみようかしら」 そんな事を考えながら チーちゃんの散歩に出掛けたら 銀杏の近くの草むらで また蝉の抜け殻を見付けた よく見ると5匹もいる どんだけの幸運に恵まれるんだ 私! もしかして高額当選金が確実とか?! 妄想が暴走 「よっしゃー!」 スキップをしながら家に帰った しかし 朝食をとりながら考えた 「幸運に恵
試聴 空蝉収録CD紹介・アルバム「朱花艶閃」収録 空蝉感想少し早めのテンポでノリは良く、情緒と哀愁を感じるギターがイントロを含め随所を彩るロックチューンです。 空蝉とは、蝉の抜け殻を示しています。夏の季語でもありますので、何となく夏をイメージします。 また、空蝉には生きている人間、という意味もあるようです。 “叫ぶのは眩し過ぎる短命の最中さなか…… 舞えど…舞えど…されども見えぬ日出ひいづる彼方 叫ぶのは心ノ臓が泪なみだ流せぬから… 逃れ…逃れ…されども迫る儚き此方此方こちごち 叫ぶのは畏怖を金切かなぎる脆弱ぜいじゃくな鋏はさみ 裂いて…裂いて…散らばるモノは霹靂へきれきの翅はね” ―「空蝉」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用― 蝉の寿命は一般的には、成虫になってからは1週間程と言われています。 成虫の蝉があれ程までに凄まじい音量で鳴くのは、自分がわずかしか生きられない儚い命である為、その死か
九月の三十日であったから、 山の紅葉は濃く淡《うす》く紅を重ねた間に、 霜枯れの草の黄が混じって見渡される逢坂山の関の口から、 また さっと一度に出て来た 襖姿《あおすがた》の侍たちの旅装の厚織物や くくり染めなどは一種の美をなしていた。 源氏の車は簾《みす》がおろされていた。 今は右衛門佐《うえもんのすけ》になっている 昔の小君《こぎみ》を近くへ呼んで、 「今日こうして関迎えをした私を姉さんは無関心にも見まいね」 などと言った。 心のうちにはいろいろな思いが浮かんで来て、 恋しい人と直接言葉がかわしたかった源氏であるが、 人目の多い場所ではどうしようもないことであった。 女も悲しかった。昔が昨日のように思われて、 煩悶《はんもん》もそれに続いた煩悶がされた。 行くと来《く》と せきとめがたき 涙をや 絶えぬ清水《しみづ》と 人は見るらん 自分のこの心持ちは お知りにならないであろうと思う
2023年6月29日のプレバト俳句の兼題〖木漏れ日〗では、 森口瑤子さんの句が、きらっと輝いていましたね。 こんな句です。〖鑑賞句〗 木洩れ日に晒され空蝉のしずか 季語は〖空蝉〗です。 木洩れ日のきらきらした光に晒されて、空蝉のひっそりと静かなようすがさらに際立って感じられました。 ≪脚光をあびる華やいだ席にいながら虚しさを感じている、あるいは逆に脚光をあびる所に居ることになってしまったがゆえに、さらに空しくなってしまった≫ というふうに取れなくもないですね。 義理の世界にいると、誰でもたまにこういうことを経験することもあるのではないでしょうか。 味わいのある句です。 森口瑤子さんの句は、どこか深い所があって、それでいて、そこはかとなく大人の色気を感じさせてくれます。 もともと頭が良い人なのでしょうが、感性の良さと可愛さがそれを上まわっているので、人間味のあるいい句になっています。 しなや
源氏の美は今が盛りであると思われた。 以前は痩せて背丈が高いように見えたが、 今はちょうどいいほどになっていた。 これでこそ貫目のある好男子になられたというものであると 女たちがながめていて、 指貫《さしぬき》の裾《すそ》からも 愛嬌《あいきょう》はこぼれ出るように思った。 解官されて源氏について漂泊《さすら》えた蔵人《くろうど》も また旧《もと》の地位に復《かえ》って、 靫負尉《ゆぎえのじょう》になった上に 今年は五位も得ていたが、 この好青年官人が源氏の太刀《たち》を取りに戸口へ来た時に、 御簾《みす》の中に明石のいるのを察して挨拶をした。 「以前の御厚情を忘れておりませんが、失礼かと存じますし、 浦風に似た気のいたしました今暁の山風にも、 御挨拶を取り次いでいただく便《びん》も ございませんでしたから」 「山に取り巻かれておりましては、 海べの頼りない住居《すまい》と変わりもなくて、
以前の伊予介《いよのすけ》は 院がお崩《かく》れになった翌年 常陸介《ひたちのすけ》になって任地へ下ったので、 昔の帚木《ははきぎ》もつれて行った。 源氏が須磨《すま》へ引きこもった噂《うわさ》も、 遠い国で聞いて、悲しく思いやらないのではなかったが、 音信をする便《たより》すらなくて、 筑波《つくば》おろしに落ち着かぬ心を抱きながら 消息の絶えた年月を空蝉《うつせみ》は重ねたのである。 限定された国司の任期とは違って、 いつを限りとも予想されなかった源氏の放浪の旅も終わって、 帰京した翌年の秋に常陸介は国を立って来た。 一行が逢坂《おうさか》の関を越えようとする日は、 偶然にも源氏が石山寺へ願ほどきに参詣する日であった。 🌸青空と君と(Blue sky and You) written by 蒲鉾さちこ 🌸 🪷源氏物語 第16帖 関屋のあらすじはこちら 少納言のホームページ 源氏物
息子たちが、当分は、 「あんなに父が頼んでいったのだから」 と表面だけでも言っていてくれたが、 空蝉の堪えられないような意地の悪さが追い追いに見えて来た。 世間ありきたりの法則どおりに 継母はこうして苦しめられるのであると思って、 空蝉はすべてを自身の薄命のせいにして悲しんでいた。 河内守だけは好色な心から、 継母に今も追従をして、 「父があんなにあなたのことを頼んで行かれたのですから、 無力ですが、 それでもあなたの御用は勤めたいと思いますから、 遠慮をなさらないでください」 などと言って来るのである。 あさましい下心《したごころ》も空蝉は知っていた。 不幸な自分は良人に死に別れただけで済まず、 またまたこんな情けないことが近づいてこようとすると悲しがって、 だれにも相談をせずに尼になってしまった。 常陸介の息子や娘もさすがにこれを惜しがった。 河内守は恨めしかった。 「私をきらって尼に
【源氏物語 第二帖 💠箒木(ははきぎ)】 【The Tale of Genji second chapter 💠Hahakigi (The Broom Tree)】 〜五月雨が降る夜、光源氏が宮中で宿直をしているところに、頭中将(葵の上の兄)ら仲間の貴公子たちが訪れた。 各々自分の恋愛体験を語り、女性を三つの品、上の品、中の品、下の品と階級に分けて自分の持論を展開します。 光源氏はこの話し合いをきっかけに、それまで縁のなかった中流の女性に興味を持つようになりました。 そして、光源氏は方違えに、紀伊守の屋敷に行くことになった。 そこで伊予守の妻で、紀伊守の継母の空蝉に契を結びます(中の品の女人) 空蝉も光源氏に心惹かれますが、あまりの立場の違いから距離をとります。 このごろはずっと左大臣家に源氏はいた。 あれきり何とも言ってやらないことは、 女の身にとってどんなに苦しいことだろうと 中
小君を車のあとに乗せて、 源氏は二条の院へ帰った。 その人に逃げられてしまった今夜の始末を源氏は話して、 おまえは子供だ、やはりだめだと言い、 その姉の態度があくまで恨めしいふうに語った。 気の毒で小君は何とも返辞をすることができなかった。 「姉さんは私をよほどきらっているらしいから、 そんなにきらわれる自分がいやになった。 そうじゃないか、 せめて話すことぐらいはしてくれてもよさそうじゃないか。 私は伊予介よりつまらない男に違いない」 恨めしい心から、こんなことを言った。 そして持って来た薄い着物を寝床の中へ入れて寝た。 小君をすぐ前に寝させて、恨めしく思うことも、 恋しい心持ちも言っていた。 「おまえはかわいいけれど、恨めしい人の弟だから、 いつまでも私の心がおまえを愛しうるかどうか」 まじめそうに源氏がこう言うのを聞いて小君はしおれていた。 しばらく目を閉じていたが源氏は寝られなかっ
眠れない源氏は、 「私はこんなにまで人から冷淡にされたことは これまでないのだから、 今晩はじめて人生は悲しいものだと教えられた。 恥ずかしくて生きていられない気がする」 などと言うのを、 小君《こぎみ》は聞いて涙さえもこぼしていた。 非常にかわいく源氏は思った。 思いなしか手あたりの小柄なからだ、 そう長くは感じなかったあの人の髪も これに似ているように思われてなつかしい気がした。 この上しいて女を動かそうとすることも見苦しいことに思われたし、 また真から恨めしくもなっている心から、 それきり言《こと》づてをすることもやめて、 翌朝早く帰って行ったのを、 小君は気の毒な物足りないことに思った。 女も非常にすまないと思っていたが、 それからはもう手紙も来なかった。 お憤《おこ》りになったのだと思うとともに、 このまま自分が忘れられてしまうのは悲しいという気がした。 それかといって 無理な道
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