直近の比例代表の投票先を見ると参政党の支持率が3%と、かなり躍進しそうである。 詳しく知らなかったけれど、いろいろ調べていると参政党は古いタイプの保守だという印象を受けた。党の顔となっている武田邦彦氏の言説にしてもかつて見たことあるものが多い。 参政党の主張は中国やアメリカなどのグローバル資本にたいし、日本は政治的なフェーズで対抗していくべきだという主張となっている。これはかつて山野車輪氏が唱えた『嫌韓流』や、中野剛志氏が書いた『TPP亡国論』などが話題になっていた時によく主張されていた類のものである。かつての保守論壇ではアメリカ型の資本主義や中国の権威主義にたいし日本はナショナリズムを復興し、これに抗う必要があると言われていた。*1 TPPが議論されていた当時はまだ日銀が金融緩和に転換する前で、日本経済はデフレ下にあり、貿易赤字であったため「日本が買われる」という言説が流行っていた。した