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  • 【現代詩】「港と駅のある街で 1」 北の街の一夜の情景 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

    港と駅のある街で 一 雪の激しく降る夜 誰もいなくなった駅に ひっそりとたどり着いた列車から 灰色に膨れ上がり 眼球の溶け落ちた男たちが 何人も、何人も降り立ち 暗い改札口を抜けて 雪の降り続く街の中にさまよい出るのだ ***** 冬の夜の幻想。 風の音が、遠く、近く。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ

      【現代詩】「港と駅のある街で 1」 北の街の一夜の情景 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
    • 李志、电声与管弦乐 12.回答

      原诗:北岛 曲、唱:李志 编曲:陈伟伦、徐梧桐 演奏:李志乐队与靳海音管弦乐团

        李志、电声与管弦乐 12.回答
      • 【現代詩】「夜 見 島」 砂州の先にある暗い島のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

        夜 見 島 予感(…ぎっしりと詰まった白色の空間搾り出されるいくつもの黄色い目砂を重く詰め裏返し熱く濡れた冷たい夜 振動する石英の微粒子 降りはじめる雨 秋の日の 砂浜の 穴 衣服から滑り水に落ち溶ける救いのない獣の動き黒くぬるい底流された服に手が届かない不意に(…前歯が抜け落ち深く ふかく 黒衣の僧侶 祈る枝 擦り 青い 雪 落ちる 風 ぬるく 冷たく 濃く 赤く それは誰の 匂い だろう(…読まれているこのまま巻き込まれ漆黒の汽車は勢いを落とさずに深い緑と赤い熱風とそれは舞い上がる雪と立ち上がる根と枝と手 夜見島(…、ここ、 滑り抜け 祈る根 空中の都市 木造の巨大な建築群 と分断 やおろずの やよい やまたい やまと いと 不安にさせる黒く 毒を吐く 崩れかけ 石に埋もれた 腐朽船 あの穴は あの 鴉は(… 遠い 西の しかし 空間に(…ここ、に 重く 手応え なにか(…ここ、に あ

          【現代詩】「夜 見 島」 砂州の先にある暗い島のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
        • 谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ - プレミアムA - :朝日新聞デジタル

          谷川俊太郎たにかわ・しゅんたろう 1931年、東京生まれ。52年に詩集「二十億光年の孤独」を刊行してデビュー。「日々の地図」で読売文学賞、「世間知ラズ」で萩原朔太郎賞、「トロムソコラージュ」で鮎川信夫賞、「詩に就いて」で三好達治賞、95年度に朝日賞など受賞歴多数。詩作のほかに絵本、エッセー、翻訳、作詞も手がける。

            谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ - プレミアムA - :朝日新聞デジタル
          • 【現代詩】「重なる街」 いつまでも私たちを待ち続けている場所のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

            重なる街 歩きなれたはずの歩道が 不意に揺れる 表面がふるふると ゼリーのように震え その下に、もっと硬い何か もっと古い何がが 隠れていたことを 僕に知らせる ああ、ここ、にあったのか 僕たちが恥ずかしげもなく 厚く重ねてしまった 埃だらけの層の下に そして 僕がここで倒れ込むことを ずっと待っていたのか 重なり続ける 街は 僕の故郷は… 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「重なる街」 いつまでも私たちを待ち続けている場所のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ

              【現代詩】「重なる街」 いつまでも私たちを待ち続けている場所のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
            • 【現代詩】「秋の駅/豊沼」 渦を巻く季節の中心にある故郷のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

              秋の駅/豊沼 空間を埋めるいくつもの勾配から そのざわめきから 瞬間に凝り、ゆっくりと とてもゆっくりと 滑り落ちる小さな無数の滴の群を その静かな流れを 層流状態に落とし込むのは 冷ややかな激しさ 滴は加速する螺旋を描きながら寄り集まり 青い球状の塊になり表面に漣を走らせる そして強度の変化域に捕らわれ 激しく揺すぶられると 歪みながら縮み 黒変した後 弾ける その時に失われる わずかな質量が その涯を、ここ、に手繰り寄せる その風は、線路の上を あの日の「私」の後を 追って、行った そして、何度もここに帰り、 ここから始める この、「私」への収縮 あの春、の、さびしげな背中と あの夏、の、 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「秋の駅/豊沼」 渦を巻く季節の中心にある故郷のイメージ 現代詩の

                【現代詩】「秋の駅/豊沼」 渦を巻く季節の中心にある故郷のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
              • 【現代詩】「隙」 記憶の溜まるところ、あるいは湧き出すところのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                隙 身体が動くと、意識が遅れる 意識が身体の中に拡がろうとしても 浸透しきれない、暗闇が阻み 身体はまた、意識を置き去りにする どうしても埋めきれない隙間に ヌルい湿気が満ち、震えている それは涙でも、臓器でもなく 幼い笑い声、あの、春の日の 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「層 音 界」 物理化学教室のノスタルジーと重たい液体のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

                  【現代詩】「隙」 記憶の溜まるところ、あるいは湧き出すところのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                • 【現代詩】「溶け残る街」 溶けて大地に浸み込んだものだけでできた夜の街のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                  溶け残る街 (…足元の影が薄くずれる… (…きっと… (…ずっと 前に… (…「私」達は始めていた… 空間を切り分ける目盛りが わずかの気配に震え 濁りのない雨が凝り落ち (…膨張し… 地面を転がり 「底」からの微かな音に揺れる 臆病な「私」達を温かく濡らし窒息させる …宙を走る文字はどこでも構わない… …「今」を「物」にして… …それがいつなのか、と… …誰のものにでもなれる声で呟き… 熱すぎた界面は冷め 「私」達は再び固く重なり (…軋み… 高い空からの「声」を練り込む風に 乾きながら、「同じ」夢の中にヌルク沈む …その巨大な砲台は休むことなく… …重く詰まった筒を打ち上げ続ける… …暗い駅… …遠い「過去」の涯で… …渦を巻き、炸裂する枯葉… 日陰の雪のように しかし、「ここ」にある「過去」が (…斑に… 立ち上がる高層建築の「底」や 地下道に溶け残る …書き記された「言葉」が滑り…

                    【現代詩】「溶け残る街」 溶けて大地に浸み込んだものだけでできた夜の街のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                  • 【現代詩】「出雲」 古代の舟に横たわるもの 暗い夜を照らすもののイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                    出雲大社 出雲 社の背で、巨大な山が静かに空に滑落する。溶ける緑が渦を巻く。山が尽き、社がそれを追う。そして、足元の柔らかな土が揺れる。と、風。 古代の船が、真新しい木肌をみせて、宙に浮かぶ。暗い底に横たわる女の、白い目が開く。 …鎮まり給え… 大社が燃え上がる。 ***** 暗いものと明るいものとの混交。 天地の逆転。 そして新たなものたちの誕生。 新しい時間の始まり。 その起点としての大社。 出雲。 重く吐き出される吐息が、深い霧となって流れて… 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 新品価格 ¥400から (2023/1/24 21:14時点) 【現代詩】「出雲」 古代の舟に横たわるもの 暗い夜を照らすもののイメージ 現代詩の試み 出雲大社はいまでも好きな場所です。 山口県に住んでいた頃は、車やバイクで何度か訪れました。 またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブ

                      【現代詩】「出雲」 古代の舟に横たわるもの 暗い夜を照らすもののイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                    • 【現代詩】「男鹿線」 東北を一人旅したときの旅情にのせて 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                      男鹿線 かたん かたん と走る 列車の中に どこからか 晩秋の北国の 冷たい風 と、通路をはさんだ 向かいの座席に ぽつんと一人 制服の少女 きっと さっきまで にぎやかに おしゃべりをしていた その 一人 本を読む 一人旅の僕に その声は 遠く 聞こえていた 友達はみんな 途中でおりて 一人の少女は ゆっくりと 縮んでいるようにみえた でも それが 彼女が 自分と 向き合った時の ほんとのおおきさ 少し開けた窓から なにかを探している 吹き込む風に 少女の髪が 揺れる と どこからか とんぼが飛んできて ふっ と 彼女にとまった 彼女は とんぼを 見つめると そっと手のひらで包み 窓から 逃がした ふいに 僕の中の 冷たい/銀色の 液体が きぃん と 揺れた ああ 君は そのままで その やさしさを いつまでも 僕は 旅を続ける つづける から ***** 秋田県内を一人旅したことがある

                        【現代詩】「男鹿線」 東北を一人旅したときの旅情にのせて 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                      • 意味が分かると『しびれる短歌』

                        この短歌、あなたは、どう感じるだろうか? ほんとうはあなたは無呼吸症候群おしえないまま隣でねむる 鈴木美紀子 同室で枕を並べる夫婦なのに、少なくとも妻は冷めきっているのが分かる。 「ほんとうはあなたは」で、夫の寝息がおかしいことに気づいてから、結構な日数が経っている。おそらく、就寝中の夫の寝息がおかしいことに気づいて、ネットか何かで調べ、「無呼吸症候群」に辿り着いたのだろう。 放っておいたら、そのまま息をしなくなるかもしれない。それも織り込み済みで、「おしえない」。ずっと息をしないようなら、「おしえない」まま目を閉じて、朝まで待つのではないかと、ぞっとする(「教えない」と漢字にしないところに、淡々とした意志を感じる)。 夫婦はホラーだ。これなんかもそう。 湯上りに倒れた夫見つけてもドライヤーかけて救急車待つだろう 横山ひろこ 風呂上りのヒートショックで、夫が脳卒中を起こしたのか。 この場合

                          意味が分かると『しびれる短歌』
                        • 【現代詩】「「底」/の」 卵生の「ヒト」のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                          「底」/の /展開/ /…あ /あ… * 激しく 滑ら、かに 巻き 戻される 果たさ れなかった 「… …私…」 落下… し 底に溜 まる 動詞の群 底の「 獣 」たち の匂 う胃を満、たす …精密に目盛られた大地に染みすら残せなかった たった一度の展開 たった一度の砲撃 薄く 頼り無く す…す…り泣く 切り刻まれた こ、る、ぷ、す… す… す… す… 水銀の 遠い十字架(神経の秤)を 叫ぶ… 彷徨う 鳥の 群 の 一塊 不意に 爪に 挟まる コバルトの 刺 ** 「姉(…私達を身ごもった、ただ一人の「姉」…)は淡い太陽の下で緑の厚い影を突き刺さる砂漠に吸われるまま立ち尽くしやがて千切れた枯れ草を高く吹き上げる巨大な蟻塚と交わる」溢れ出る蟻の群(…姉の子たち…)が全て「影がにじみ出るその背中」を覆い あ… あ… 青く… *** 「私達」は 目覚めた 砂と夜でできた この温かな 骨に包まれて

                            【現代詩】「「底」/の」 卵生の「ヒト」のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                          • 【現代詩】「坑 道」 熱い地下に眠り続ける人たちのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                            坑 道 餓えた男達は、黒く硬い層を噛み砕き、食らいながら掘り進む。 もう何年も眠らずに掘り続けたが、満たされることはなく、不意に襲いかかる「希薄さ」に、頼りなく窒息してしまう。 (…とろりとした脂に満ちた坑道と… (…巨大なボタ山をいくつも残し… 眠れない子供達は、涯の駅のホームで、それが自分達の父の死体が腐敗して流す毒の霧だと気づかないまま、時折霧が流れて姿を見せる巨大な山に、息を殺し、目を凝らす。 と、どこからか列車の近づく音が聞こえる。 (…暗い便所に逃げ込んだ子供に… (…それは一番先に訪れる… 祈る女達は、冷たい雨の下、炎を吹き上げるボタ山を見上げる。 そして、焦げながら笑う子供達が手をつなぎ、歌いながら踊るのを見つめ、不意に不穏な触手の束のような笑い声を上げる。 静けさが、狂ってしまった女の中で膨れ上がる。 (…女の身体と同じ形の空洞に… (…経典の言葉が満ち、溢れ… 雪の処方

                              【現代詩】「坑 道」 熱い地下に眠り続ける人たちのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                            • 【現代詩】「推 進 機」 噛み合わない歯車が発熱し続けるイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                              推 進 機 機能が麻痺した夜 意図が熱を吐き始めたので底に沈めた 緩やかに忍び込み 不意に襲う激しい痛み 引き起こされる動揺と滑落 ほんの少し引き剥がされる残像と ここ、だと思っている痩せた身体との わずかの隙間に影に似た粘る液体が流れ込み 逆らいようもなく強く身体を押すので 見下ろしている層間の私達が 騒がしく囁き始めるが ここ、からずれた 身体はどこか 欠けている 深い底で渦巻く糸に絡め 取られた動けない機械が 重く唸るその騒がしい夜 流れ込む他人の血が 無数の足で肌の裏を走り 絵の中の少年が笛を落とし 人を笑う猫がアスファルトに溶け 咽の奥で飲み込んだ獣の匂う肉が震え (…ああ、機械が、熱を吐く (…目の奥で、歯車が回る (…脂が、黒く染みだし (…遠い響きに、寝床の子供は怯え (…窓の外で、焦れた老人が、うろつき (…その、踊る影 (…その、縁の崩れる、穴に 落ち、 砂が、流れ込む

                                【現代詩】「推 進 機」 噛み合わない歯車が発熱し続けるイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                              • 【現代詩】「一人/擬装」 自分の内側と外側が反応を起こし、その結果として「私」の姿が現れるイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                一人/擬装 (…「穢す目」… (…薄く透き通る肌… (…重く押さえつけ… (…焦げ跡を一筋残し… (…ゆるゆると滑る… 紐が、捩れながら束になり 甘く、肉の焼ける匂いを、追い 分散し、たくさんの、蟻になり 穴を開け、押し広げ、潜り 「層」の断片を、掘り出し 噴き上がる、赤い腫瘍 震える蟻塚 (…「洞窟」… (…湿った風に怯え… (…深い溝… (…冷たい川… (…何度も阻まれながら… (…むかし眠ったはずの… (…窪みを探す… 遠く、厚く溜る「底」で 「私」達の、群が渦を、巻く 冷たい指が、胸を、裂き 「横顔」の、「親」、達の 壁を突き、抜ける、と なにか、を取り囲む「私」、達が同じ、顔で 「私」を、押し返す (…「偽る鏡」… (…「私」達の (…無数の胚が… (…積み上げられて… (…中心から腐り、流れ落ち続け… …また一人、「私」が、浮かび上がる… ***** いつも同じ顔であるというこ

                                  【現代詩】「一人/擬装」 自分の内側と外側が反応を起こし、その結果として「私」の姿が現れるイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                • 愛とはなんだかわかりません - うわごと

                                  年配の夫婦が営む古ぼけた喫茶店で夕飯をとる。おじいさんのほうは柔和で、おばあさんのほうは一見きついが、決してやさしくない訳ではない。寒くてかじかんだ手をさすりながら、「すばる」2月号に掲載されていた小山内恵美子『花子と桃子』を読む。とにかく怖くて、いい意味で本当に気味の悪い小説だった。人間の、女の感情の機微の描写がリアルで、何度も血の気が引いた。やがて注文した料理が運ばれてくる。付け合わせのサラダのドレッシングがあまり好きではないが、生の野菜はありがたい。向かいの席には年老いた女性とその娘とみられる中年の女性が座っている。コーヒーを二つオーダーして、飲んでいるのだが、どうやらお母さんのほうは認知症の症状があるらしい。狭い店内で、何度も席を立ってはよろよろとトイレのほうに行き、ドアを開けて何かを確かめている。そのたびに娘さんがたしなめ、店の人に謝っていた。 「なにがそんなに気になるのよ」 「

                                    愛とはなんだかわかりません - うわごと
                                  • 【現代詩】「そして、舞う雪…」 北の涯の凍りついたような砂浜と雪のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                    そして、舞う雪… (…底で騒ぐ突起の群… (…その、一塊が… (…不意に、沸騰する… (…そして、崩れた底のさらに下に… (…新たな「底」がのぞく… 浮上する泡は 表面が突起で覆われた 「まるで袋」のように 膨張を続けるのだ 打ち上げられるのは 北の、遠い涯の 雪の厚く降り積もった砂浜 白い鳥だけが見下ろしている 雪が風に舞う 波が凍る砂浜を齧る 遠い砂浜 科学にできることはもはやなく あるいは言葉はただたんなる窒息間際のうめきになり あとは「底」がいくつ現れるのかを 数え上げる子供の声だけが、必要なのだ それに気づくのも あの声の主 私が、あの遠い涯 あの北の暗い坑道に置き去りにしたままの (…置き去りにされたままの、子供… 砂浜に打ち上げられた 袋を蹴りながら駆けてゆく足跡が 雪原と波打ち際のわずかの境界を どこまでも続く そして、舞う雪 ***** 文学が好きな方なら、以下の詩集はお

                                      【現代詩】「そして、舞う雪…」 北の涯の凍りついたような砂浜と雪のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                    • 【現代詩】「発 熱」 深い地中で動き続けるマシンのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                      発 熱 それが動き始めた時のことを もう誰も覚えていない それが動いていることさえ もう誰も知らない 緻密に重なった 歯車と 腕と 細かな螺子と その中心で 静かに熱を吐いている 水晶の響きに 小さな螺子が震える とても滑らかに 触手を延ばす 複雑な器官 精密な機械 いつもその外側にあり 熱を送り続ける 黒体 発熱体 それはじっと すべての器官から 機械から 切り離され 落ちて/ずれて いく時を 待っている それを失って 機械は 速やかに 停止のための 変化を始める その変化のみが 法則となる 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格 ¥1,200から (2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「黒 点」 虚空に浮かぶ黒ずみのイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

                                        【現代詩】「発 熱」 深い地中で動き続けるマシンのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                      • シベリア抑留体験を詩に~戦後77年 今も封印された思い | NHK | WEB特集

                                        ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、77年前のシベリア抑留体験を詩につづり始めた人がいます。 過酷な体験を後世に伝えていこうと、95歳にして初めて詩作に取り組む男性。しかし、どうしても踏み込めない、表現できないものがありました。 (宇都宮放送局記者 宝満智之)

                                          シベリア抑留体験を詩に~戦後77年 今も封印された思い | NHK | WEB特集
                                        • 【現代詩】「湧出/滑落」 何かと何かとのずれに染み出したものに意味を見るイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                          湧出/滑落 (…暗い底でゆれる… (…群れる紐… (…不意の摂動に苛立ち… 層状の「今」を埋める (…微少の力達を… 浮かび上がらせた (…そのいくつかが他を喰い… 膨れ上がり (…渦を巻き… 煮えた脂を滴らせながら (…立ち上がり… そこ、ここ、で崩れ落ちる (…再び均衡の偽装のもと… 静まり返る界面 …ざわざわと細波立ち… 無数の顔の影が現れ (…ここ、は… (…ここ、は… /と、つぶやき始める、と/ 「底」が泡立ち 強く撓る紐の群/乳状突起が 重畳するいくつもの層を突き破り (匂う口を開け… (顔に食らいつき… (裏面から炸裂し… (紐を追いこして吹き上がる蝶の群… (渦を巻き… /・静 止・/ /・逆転する 加速度・/ /・軋みながら雪崩れる紐の群・/ /・「底」に向かって・/ /・収縮する・/ 界面に残る無数の穴/語られた言葉が ゆるやかに凍結し「過去」に滑り込み また滲み出る

                                            【現代詩】「湧出/滑落」 何かと何かとのずれに染み出したものに意味を見るイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                          • 【現代詩】「渇いた眼球」 力の限り見つめ続ける者たちのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                            渇いた眼球 …「個々」の「私」達からこぼれ落ち続ける無数の虫達は膨らむ球形の熱いコロニーとなり、ここ、ではない層を探りながら浮遊する。やがてコロニーは自重で縮壊し「私」達のネットワーク(それは周縁部の最も野性的な部分を発散するものとして含む、ずれつづける平面達の影)に重なる層を無限に加速しながら、「底」、の弱い部分を逃げ始める… 寝台の 片足の少年は 天井を 這い回る小さな虫に目をとめる 小さなくぼみのような 暗い 影 …いくつも並んだ寝台の上の盛り上がりが、どれも動かないこと確かめるざわつく虫達… その影のそばに 小さな妹の顔が浮かんで揺れる あの日 自分と同じ大きさ 同じ色の 水たまりに頭を浸け 小さな腰を持ち上げたまま 霜に 覆われた …虫達の粘液状の糞はどの都市の建築群の地下をも流れ、微かな響きをたてる。その流れと同じだけの、子供の凍結… 苛立つ小さな身動きに 母の微かなにおいが首

                                              【現代詩】「渇いた眼球」 力の限り見つめ続ける者たちのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                            • 【現代詩】「界」 路面で揺れる棒杭のざわめきのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                              界 枯れ落ちた棒杭が 道を埋めて 揺れ ながら 足をつかむ 掘り返す 発酵して 巨大な花が 白く 煙を流す 熱い夏 なかったはずのものが 振り返る 海辺の 穴 の 目 すり鉢状の 底の魚卵 と 骨 逃げて行く 背中 あの犬はもう埋めてしまったほうがいいだろうただ鳴くだけでなんにも役にたたないたたない(役にたつ犬などいるものか 縁のない 鏡が 割れて ただ、足元が、緩く揺れて * 地面を打つ大粒の雨は 穴を穿ち、不定形のものを染み出させる 底に埋まっていたものの姿を 浮かび上がらせる 豪雨の夜 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格 ¥1,200から (2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「界」 路面で揺れる棒杭のざわめきのイメージ 現代詩の試み 私たちはいつも、解きほぐせないものを、向こう側に押し付けている。 それが戻りそうな気配に、敏感で、そしていつも怯えている。 またお立ち寄りく

                                                【現代詩】「界」 路面で揺れる棒杭のざわめきのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                              • 【現代詩】「変 域」 境界線上を滑落しながら発熱する液滴のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                変 域 その白い膚に凝るように寄り集まる滴は 互いの境界を食い破りながら成長し 表面を泡立てながら発熱する 越境する水銀球になる それ、 は、 ゆっくり、 と、滑落しはじめる… 水銀球は 産毛の上を転がりながら 急激に発熱し不意に泡立つ転移点に到る 乱れる 表面では どの「私」への 収縮をも拒む「私」達が 表面を走る漣に乱されながら 球の内側から伸びてくる無数の紐に きつく縛り上げられて 生ぬるい底に 呑まれる 二つ目の水銀球は わずかな窪みをなぞりながら 耳、首筋、胸、腹、背、を辿り 急激な変域を介してその向こう側を震わせ 発熱させる、そして界面を埋め尽くす 赤く染まる熱い膚の冷たい汗 震える声は変域の両側で いずれも受動的に 強度を増す 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「地下茎」 深い地

                                                  【現代詩】「変 域」 境界線上を滑落しながら発熱する液滴のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                • 【現代詩】「何事もなく」 人を押しのけても得るものはないことを誰もが知っている 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                  何事もなく 大事なことがあるような顔が出来なくて 混み合った電車に乗り込むのに なんとなく気おくれがしてしまう それでもなんとか乗り継いで 人を押しのけるようにして出勤する人の 背中を見ていると 向かう先に大事なものがあるのではなく その、ふりが大事なのかと そんなことを思うと なんだかとても可笑しくて 身体が軽くなった気もして 無事仕事始めの一日を過ごせた ただ、何事もなく… 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「何事もなく」 人を押しのけても得るものはないことを誰もが知っている 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

                                                    【現代詩】「何事もなく」 人を押しのけても得るものはないことを誰もが知っている 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                  • 【現代詩】「巡 回」 眠らない湿った金属の機械のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                    巡 回 夜の工場では眠れない どれほど多く 湿った物影があっても どれもが大きすぎ 間隙を すぐに生温かい 獣の息が満たすので しかし眠れない夜 迷い込むのは 遠い工場 なつかしく 影が揺れ スチームが 雲のように流れ 地面には 大きな穴がいくつも あいていて そのどれかに 僕のなかの 僕ではなかったものを ひねりだし 軽くなった身体で 高い煙突から見下ろしていて 工場は いつも急かされる 灰色の道の先 海に突き当たるところ 昼間はトラックが 腹を揺らして走り込み 排泄物の山を築く、が 夜は静かで 小さな虫の声 堤防で耳をすますと ほら ここなのだ と、ささやく声も聞こえて 朝、までの 迷い 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「巡 回」 眠らない湿った金属の機械のイメージ 現代詩の試み またお

                                                      【現代詩】「巡 回」 眠らない湿った金属の機械のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                    • 【現代詩】「異和/虜囚の目」 ここ、をいつも満たしにくる「私」のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                      異和/虜囚の目 …侵入するものよ… …食らいつく貪欲な意味達よ… 無数の薄層は匂い豊かに濡れ砂を吐きながら崩れる 緩く波打つ白い肌の表面に凝るかに感じる鉛の短針 微かな接触に不確定の波動は遅延し虫達の群が崩れ メニスカスに意識を集め音もなく重なりながらずれ (…揺れる襞となりその強度の… (…滑らかな面に折り重なり… //侵入する虫達、層を永遠に分かち、その層間に砂を撒く、異和、「底」に棲み 打ち寄せる冷たい枯れた草原が 立方体の「ここ/個々」を満たす前に …息苦しく… …不意に身をよじる… …寒気に泡立つ血の駅を走り抜けた… …「底」の声達… //読むな、囚われの目達よ// //その弱い肌をなぞるな// //「私」達は、「底」に投げ返される// //…縁の溶けた札束などではない…// …肌を… …その供義のような悲しみで突き刺すな… …穢す目よ… …この煮えた油を… …、、その、目に注ぎ

                                                        【現代詩】「異和/虜囚の目」 ここ、をいつも満たしにくる「私」のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                      • 「書くことは生きることだった」 | NHK | WEB特集

                                                        住まい、仕事場、郵便局、理髪店、それに火葬場まで…。 “小さな街”のような囲いの中に強制的に隔離された人たちにとって「書くことは生きること」でした。 この日本で平成に入っても続けられた誤った隔離政策。 その不条理の中でつづられた“幻の詩集”が70年ぶりによみがえりました。(社会部記者 背戸柚花) ※詩は、時代背景を考慮し原文のまま引用しています。

                                                          「書くことは生きることだった」 | NHK | WEB特集
                                                        • 【現代詩】「帰省/反復」 いつまでも本当には辿り着けない遠い涯のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                          帰省/反復 玄関口に辿り着くと、鞄を持つ手に、再び力が入る 玄関を開けると、また新たに旅立つ 両親に迎え入れられ、孫の成長を喜ぶ声を聞く すっかり小さくなってしまった家具や 両親の姿を見ながら、用意されていた食卓に着く 杯を手にとりながら、一年を振り返っていると 心は、もうこの家を離れる時のことを考えている 旅立ちが、また繰り返される 何度も帰り着くことは、新たな旅立ちの始まりで いつまでもあてなくさまようことは いつも〝ここ〟にいること 僕は、帰り続けることで、旅立ち続けているのだろう 帰り着くためには、あの遠い涯にまで 行かなければならないということだろう 玄関口で、再び、鞄を持つ手に力をこめる 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「帰省/反復」 いつまでも本当には辿り着けない遠い涯のイメー

                                                            【現代詩】「帰省/反復」 いつまでも本当には辿り着けない遠い涯のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                          • 【現代詩】「崩れる海」 境目に忍び込むもの 不意に亀裂から顔をのぞかせるもののイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                            崩れる海 静かな海 何度も折れ曲がりながら 熱に 割り込んで行く 崩れた 船を従えて 白い鳥の 紙屑のように飛ぶ 朝 気がつけば 玄関先に 忍び寄った 深い海に驚くのを すでにすべてが手遅れの そんな朝 みていたはずの 夢も思い出せない 潮風で 喉が痛いので 汗で湿った毛布で ゆらゆらと揺れる 海を覆った ***** 境目には、いつも予測を超えるものが存在する。 陸と海との境目。 海水と淡水との境目。 夜と昼との境目。 そして、その境目には、命の始まりと終わりとが、薄く忍び込んでいる。 目覚めてから見る夢のように。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 新品価格 ¥400から (2023/1/24 21:14時点) 【現代詩】「崩れる海」 境目に忍び込むもの 不意に亀裂から顔をのぞかせるもののイメージ 現代詩の試み ゆっくりと海を見ていたい。 そんな気持ちになるときがあります。 それは不安の底にある

                                                              【現代詩】「崩れる海」 境目に忍び込むもの 不意に亀裂から顔をのぞかせるもののイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                            • 10代の頃に書いた詩『流行り』と『思い出して手が止まる』をブログに公開 - 独学はひとりごつように

                                                              10代の頃に書いた詩(ポエムノート)の中から『流行り』と『思い出して手が止まる』の2編を選んで投稿した後に、初老になってから読み返した感想を書いてみようと思います。 ポエムノートに書かれた若かりし頃の痛いポエムをブログに投稿するという苦行を最後までやり遂げたいと思っていますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。 『流行り』自作詩24編目 『思い出して手が止まる』自作詩25編目 自作詩を読み返した感想 『流行り』自作詩24編目 世の中の流行りに敏感に反応する そういう人をつまらなそうに見る これは向うも同じで そんな私を冷めた目で一瞥した後 関わらないように距離を置く きっと正解はないのだろうけれど もしかしたらどこかで お互いを羨ましく思う瞬間が あったりするのかもしれない 『思い出して手が止まる』自作詩25編目 ひとりでは何もできないと ひとりになったときに気がつく 生活に支障

                                                                10代の頃に書いた詩『流行り』と『思い出して手が止まる』をブログに公開 - 独学はひとりごつように
                                                              • 【現代詩】「過 飽 和」 転げ落ちる一歩手前のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                                過 飽 和 張りつめた 満ちた空間を 無数のセルで区切り 揺すると滴になる その滴が 落ちる瞬間 身構える 時間 という 一つの ありかた に 身を投げるのだから しかしその滴は どこにもいかない その場所で 落ちるのだ 下へ、でも 上へ、でも 前へ、でも 後ろへ、でも 当然 横へ、でもない それは 今 ここ ではない ところ へ。 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格 ¥1,200から (2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「過 飽 和」 転げ落ちる一歩手前のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

                                                                  【現代詩】「過 飽 和」 転げ落ちる一歩手前のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                                • なぜ女性だと「恋愛しよう」に? 詩人・文月悠光さんが固まった言葉:朝日新聞デジタル

                                                                  ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                    なぜ女性だと「恋愛しよう」に? 詩人・文月悠光さんが固まった言葉:朝日新聞デジタル
                                                                  • 【現代詩】「座標、北」 不完全な機械を濡らす冷たい雨のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                                    座標、北 (北緯36度 古く硬い座席は緩く揺れ続け、前の座席などはもうほとんど回転しているが、めまいは心地よく、激しい雨に歪む窓の外もみえないのだが、それでもこの乗り物はこんな小さな視点に止ることがない。 動き続けてさえいれば、機械的な不完全さなどどうでもよい、周縁部はまさに今組み立てられている、そして深い中心部は込み合いすぎてもうほとんど動けなくなっている、そこ、にいた、ここ、は、別の層だ、しかし、ここ、も、いつか降りなくてはいけないのだけれど、もう夕暮れ時か、外は薄暗く、落ち着かず、焦っている、それに、脱いだ靴がみあたらない。 このまま揺れる座席に身体を縛りつけられたままどこかに落ちなければならないのか、そして、どことも知れない夜の街をうろついてこなければならないのか、ああ、あの長い坂をまた登るのか、そう思うと耐えきれないほど肘が冷たい。 (北緯41度 と、不意に、駅、長い列車の影、駅

                                                                      【現代詩】「座標、北」 不完全な機械を濡らす冷たい雨のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                                    • 【現代詩】「剥 落」 身に合わないものを装うことを強制された状況のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                                      剥 落 寸法の違うものを 無理にはりあわせていた ので 耐えられない 蒸し暑い日 顎の先から落ちた汗が染み込んで 剥がれてしまう 呆然とする表面に ふと 嫌だ くるくると丸まった 裏面が 肌寒そうに 身を よじった しかし それは 脱離の 不安 決して 表面には 与えられないもの 速度を もっと速く 真空を 縦横に 前後に 古代に 未来に 落下する 絹の紐帯 回転する柔らかな座標軸に 滑り続ける交点は 歓喜の悲鳴をあげる 逃げろ もっと速く 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格 ¥1,200から (2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「剥 落」 身に合わないものを装うことを強制された状況のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

                                                                        【現代詩】「剥 落」 身に合わないものを装うことを強制された状況のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                                      • 【現代詩】「桟橋」 誰も戻らない場所が確かにあるということ 現代詩の試み  - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                                        桟橋 桟橋 …静かに… 雨に濡れる桟橋の先で 溢れようとする海に何冊かの本を沈めると 水の底から 古い写真が一枚 ゆらりと浮び上がり 冷たい風が 高い空から剥がれ落ち ふと 遠くから呼ばれた気がして振り返った あの日の (…いつも ここ にある… 灰色の浜辺に置き去りにされた少年が そっと 模型の船を置き 波の先で泡立つ砂の さりさりという音 引く波の唇がめくれて鳴る ふるふるという音 波打ち際に 透明な塊がいくつも打ち上げられ また 波にさらわれ 小さな駅のプラットホームで 柔らかな殻を溶かし広がろうとする 一つの朝に少年は背を向け 信じていなければ 消えてしまいそうだった汽車の 重く冷たい扉を押し開け 暗い座席の窓に額を押し当てる と 視野が 揺れ ニスとタールと埃の匂 垢と膏薬と樟脳の匂 もう薄暗く暮れていく空で 霙が 溶け …流れ… ***** 最後の舟がここを離れてから、時間はそ

                                                                          【現代詩】「桟橋」 誰も戻らない場所が確かにあるということ 現代詩の試み  - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                                        • 【現代詩】「律 動」 存在しないものを際立たせる境界のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                                          律 動 すべてはすべてのものになりうる、それはたんに可能性の問題ではなく、すべてのものがすでにそうであるという意味である。個体を分かつものは「境界」という想定された変化域であり、それで仕切られた領域の周囲には強度のグラデーションがみられ、その変化は急激である。それはだから連続的なものだ、男は石と中空の缶と機械に、女は子供と犬のような獣と根と機械に、子供は母親と柔かな機械になりうる、それらはすべてリズムを持った方向であり太さを有するベクトルであり、またその場で跳躍を続ける点である、すべてのものはそのリズムで呼吸する。 鴉を見よ、鴉は暗い闇の中で規則正しく鳴きながら、その場で跳躍しているのだ。鴉はだから猫になりうる、あの真っ黒な目が反復するのだ、裏返しにされた内蔵に突き立てた嘴から猫の中に分け入り猫になるのだ。子供は同じように母親になる、裏返された子宮で母親を温かく包むのだ、それは母親に対する

                                                                            【現代詩】「律 動」 存在しないものを際立たせる境界のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                                          • 【現代詩】「底流」 それ自体で動き続けているものの本体のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                                            底流 最先端が 一番初めに折れる 流行したものが 数年して振り返れば 色あせたものになる すでに、今、古く 誰も振り返らないようなものが 何年たっても 変らすに ずっと光っている それが この浮ついた世の中を 〝底〟で 支えている ***** 新しくもなく、特に目立つこともない。 そういうものがあるからこそ、物事は前に進んでいる。 そんなことを思いながら書いています。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「底流」 それ自体で動き続けているものの本体のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

                                                                              【現代詩】「底流」 それ自体で動き続けているものの本体のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                                            • 【現代詩】「未明/境界」 繰り返し境界で座礁するものたちのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                                              未明/境界 (…霧が、揺れ… 過飽和の空間から 凝り落ちるように 帆船が 帆の破れた 帆船が 何隻も 現れ (…風が、止み… 岩を舐めていた 薄い波が静かに逃げ 置き去りにされた 岩の上に 帆船が 座礁する 海岸を帆船が埋める 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「未明/境界」 繰り返し境界で座礁するものたちのイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ

                                                                                【現代詩】「未明/境界」 繰り返し境界で座礁するものたちのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                                              • 谷川俊太郎の“詩”を味わうチョコレート、第1弾は「朝のリレー」

                                                                                東京・二子玉川のチョコレートショップ「EYECON SHOP」から、詩人・谷川俊太郎の作品「朝のリレー」をモチーフにしたチョコレートが発売。 谷川俊太郎の詩「朝のリレー」をチョコレートで味わう“文学を味わう”をコンセプトに企画されたこの商品は、日本を代表する詩人の1人として知られる谷川俊太郎の作品「朝のリレー」全文をチョコレートの表面に刻んだ、文字通り“文学を味わう”チョコレートだ。 商品化にあたっては、活版印刷の技術を応用した新しいスタイルのチョコレートを提案する「EYECON SHOP」が、日本におけるビーン・トゥ・バーチョコレートの先駆けである、東京・深沢のチョコレート工房「ショコル(xocol)」とコラボレーション。石臼で丹念に挽かれたカカオ豆の力強くも繊細な味わいと、あえて溶かさないことで食感を残した粗糖の心地よい甘みが楽しめる味わいに仕上げたという。 活版印刷を施した化粧箱&詩

                                                                                  谷川俊太郎の“詩”を味わうチョコレート、第1弾は「朝のリレー」
                                                                                • なぜ黄色?なぜプラダ?…22歳の詩人、アマンダ・ゴーマンが着ていたコートに隠された意味[大統領就任式]

                                                                                  22歳のアマンダ・ゴーマンは、アメリカ大統領就任式で詩を朗読する史上最年少の人物になった。 自身の詩「The Hill We Climb」を暗唱するとき、彼女は明るい黄色のコートを着ていた。 ゴーマンはヴォーグに、コートには隠された意味があり、ジル・バイデンに向けたものだと語った。 アマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)は、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の就任式で、多くの視聴者に向けて「The Hill We Climb(私たちが登る丘)」という詩を朗読した。 22歳のゴーマンは就任式で朗読した最年少の詩人だ。彼女はマヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)やエリザベス・アレクサンダー(Elizabeth Alexander)のような有名な詩人と同じ道を歩んでいる。 彼女の詩は引用と象徴で満ちていたが、彼女のファッションもまた、ある意味で満ちていた。 「詩を朗読

                                                                                    なぜ黄色?なぜプラダ?…22歳の詩人、アマンダ・ゴーマンが着ていたコートに隠された意味[大統領就任式]