上質で上品かつユーモラスな作品に仕上がって、ヒットしました。 その後、昨年にはスペシャル版が放送され、映画化という流れになったわけです。 桜井翔というと「優等生」のイメージが強いけど、バラエティでは「ダメ男」ぶりをあえてさらけ出すことで、表現者をしての魅力に、幅を持たせてるように僕には見えます。 ドラマや映画でも、「ハチミツとクローバー」のナイーブな演技は彼のもう一つの持ち味でしょうし、一方、「ザ・クイズショウ」の、それとはまったく異質のエキセントリックな演技には驚かされたよ。 それと「ヤッターマン」では、キャラクターを小細工なしに正面から堂々と演じきって、役そのものになりきっていました。 こうした振り幅の広さに、”彼の力”が表れていると思います。 そして「謎解きはディナーのあとで」。これこそ桜井翔のハマり役といっていいでしょう。 役者の個性と役が無理なく一致した、まさに「当たり役」です。