「追憶(2017)」の感想 子供だった篤、啓太、悟が育ての親代わりだった涼子のために男を殺すという衝撃的な始まりが印象深い映画です。各々がその事実を抱え込んで生き、別々の道を歩んでいましたが悟の事件をきっかけに再開するというサスペンスのストーリーは引き込まれます。 家族のために働く悟や啓太の生き様はまぶしさを感じる一方で、母や妻との不和がある篤の暗い一面が対照的に描かれているのが見どころ。彼の妻・美那子は子供を流産したという示唆があり、それも原因でギクシャクしていたようです。 しかし、母の自殺未遂をきっかけに篤が妻と心を通わせることができたのは幸いでした。最初は見ていて心が痛むシーンも多かったですが、段々と真相がわかっていって救済される展開が良かったです。 啓太の妻は涼子が刑務所で産んだ娘だったと最後の方の会話で分かりました。もちろん、彼女は涼子と啓太の関係を知るはずがありません。それでも