マサチューセッツ工科大学(MIT)の蒋業明(イェット・ミン・チェン)教授は、気候変動の危機に立ち向かうテクノロジーの研究を通じて、これまで気候テック関連の8社を含む10社のスタートアップを共同創業している。 そのうちの1社のForm Energy(フォームエナジー)は、「鉄空気電池」と呼ばれるバッテリーを開発する企業で、ビル・ゲイツの投資会社を含む投資家から約10億ドル(約1520億円)を調達している。さらに、製造プロセスで二酸化炭素(CO2)を発生させない建築用セメントを開発するSublime Systems(サブライムシステムズ)は、昨年4月に米エネルギー省から8700万ドル(約132億円)の助成金を受け取り、2026年までに年間3万トンの低炭素セメントを生産する新工場を建設すると発表した。 蒋教授が主に最高科学責任者(CSO)として関わるこれらの企業は、これまで累計25億ドル(約38