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  • DIC川村記念美術館の休館をめぐる世界の声。ロスコ「シーグラム壁画」などの名作は今後どうなる? | ARTnews JAPAN(アートニュースジャパン)

    深刻な負債を抱えるDIC株式会社の取締役会は、今年4月に設立された「価値共創委員会」の「現在の体制で美術館を運営し続けることは現実的ではない」という勧告に基づき、8月27日に開かれた取締役会でDIC川村記念美術館の運営戦略について協議し、同館を2025年1月下旬で休館する方針であると発表した。 DICは、「当館を単に所有資産として捉えた場合、特に資本効率の観点から、必ずしも有効に活用されていないことは明らか」であると述べ、資本効率の向上が喫緊の経営課題である今、社会的価値と経済的価値の両面から美術館事業の位置づけを再考する時期に来ている」としている。また同社は、12月に取締役会を開き、美術館の将来について決定する予定だという。 US版ARTnewsでもこのニュースを報じており、同館を所有するDIC株式会社の経営悪化による美術館の休館について、754点の所蔵作品の未来を案じる記事を公開した。

      DIC川村記念美術館の休館をめぐる世界の声。ロスコ「シーグラム壁画」などの名作は今後どうなる? | ARTnews JAPAN(アートニュースジャパン)
    • 【ZOZO前澤氏も支援明言】DIC川村記念美術館の休館騒動、ぶつかる「株主の正義」と「企業美術館の使命」 | JBpress (ジェイビープレス)

      バブル期の日本では企業美術館の建設が相次いだ。その1つが千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館だ。20世紀美術をはじめとする豪華なコレクションと広大な庭園を持つ同館は、地元や国内外の美術ファンから愛され、今年5月には設立34年を迎えた。しかし、それから間もない8月27日、2025年1月下旬での休館が発表された。 背後には、東京ドームやクスリのアオキホールディングスの社長に退陣要求を突き付けた、あの「アクティビスト(物言う株主)」の姿が見え隠れする。地元や美術関係者、美術ファンからの休館反対の声が高まる中、DICとその株主はどんな決断を下すのか。 (森田 聡子:フリーライター・編集者) 保有資産の価値は112億円 9月のとある週末、ほぼ10年ぶりにDIC川村記念美術館を訪れた。雑誌の編集者時代に美術特集で何度もお世話になり、休館する前に一度見ておきたいと思ったからだ。 前に来た時はがらがらだった

        【ZOZO前澤氏も支援明言】DIC川村記念美術館の休館騒動、ぶつかる「株主の正義」と「企業美術館の使命」 | JBpress (ジェイビープレス)
      • DIC川村記念美術館のロスコ・ルーム訪問記:高村薫の小説から実物の絵画へ

        import BlogCard from '@/components/mdx/BlogCard' 先日、DIC川村記念美術館に行ってきた。 DIC川村記念美術館は、DIC株式会社が関連企業とともに収集してきた美術品を公開する施設です。 20世紀美術に主眼を置いた多彩なコレクション、作品にふさわしい空間づくりを目指した建築、四季折々の変化が楽しめる豊かな自然環境。これら「作品」「建築」「自然」の三要素が調和した美術館として、1990年5月、千葉県佐倉市の総合研究所敷地内にオープンしました。 -- DIC川村記念美術館についてより引用 目的は、106展示室「ロスコ・ルーム」である。 絵画に疎い私がなぜこの展示室に興味を持ったか。それは高村薫の小説に理由がある。 長編警察ミステリ作品で広く知られる著者だが、2000年代に『晴子情歌』『新リア王』『太陽を曳く馬』という3部作を発表した。この3部作は

          DIC川村記念美術館のロスコ・ルーム訪問記:高村薫の小説から実物の絵画へ
        • 大阪中之島美術館『TRIO(トリオ)展』の感想!ランチ情報や穴場駐車場情報も紹介します。

          こんばんは、大人の美術館ナビゲーターのビー玉です。 本日は出張美術館。 大阪中之島美術館開館3周年記念特別展『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』の感想&レポートです。(以下『TRIO展』と略します) パリ、東京、大阪の3都市の美術館が所蔵するモダンアート作品を一堂に集め、共通のテーマを持った3作品を1組の「TRIO(トリオ)」として展示するユニークな企画の展覧会です。ここでしか見られないトリオの魅力を紹介します。 今回、『TRIO展』開催日前日に行われたプレス内覧会に参加させていただきました。PRを含みますが、とくに意識せずに私の忖度ない感想を書いています。 展覧会グッズの写真も撮らせていただけたので、いつもより写真多めで紹介します。 『TRIO展』のレポートだけでなく、美術館周辺の格安駐車場から穴場ランチの情報まで、『TRIO展』を楽しみ尽くすための徹底ガイドです。

          • フランス観光の旅行記まとめ|4日間で体験したすべてを公開!! - 【海外旅行】一人旅(バックパッカー)向けの世界の歩き方

            どうも、ゾノです! 100日間の世界周遊バックパッカー旅で訪れた旅行記まとめとなり、 本記事は、16ヵ国目のフランス編!! フランス観光の見所について! 今回の旅の目的について! パリ市内を観光! 有名絵画を鑑賞する! ルーブル美術館に行く!! 世界遺産モンサンミッシェルを観光! フランスではこれらを計画し、すべて達成しました!! 滞在エリアは、フランスの首都『パリ』となり、世界遺産のなかでも有名な「モンサンミッシェル」も日帰りで訪問しています!フランス観光は今回が初めてだったので、首都パリの人気スポットは今回の旅ですべて網羅できています!!また、パリは芸術の街でもあり、ルーブル美術館を筆頭に、オルセー美術館、オランジュリー美術館、ポンピドゥー・センターからロダン美術館まで、がっつり絵画鑑賞を楽しみました。フランス観光4日間で体験した内容をすべて、余すことなく紹介しています!! 旅行記を1

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            • DIC川村記念美術館の佐倉市での存続を求める署名(私たちの願い)|千葉県佐倉市公式ウェブサイト

              私たちは、DIC川村記念美術館のこれまでの多大なご貢献と存在に深く感謝いたします。また、今回、DIC株式会社からの休館と運営方法見直しの発表を受け、本会のメンバーに対し、思いを同じにする多くの方からお声をいただいております。 以上のことから、本会としてDIC川村記念美術館の佐倉市での存続を求める立場を表明いたします。 1.文化的価値 DIC川村記念美術館は、20世紀美術を中心に美術史上欠かすことのできない世界的に貴重な作品を数多く所蔵し、古典から現代までの幅広い美術の流れを一望できる場所となっています。さらに、新たな視点による優れた企画展の開催によって、芸術文化の知識や理解をより深める場をご提供いただいてまいりました。 DIC川村記念美術館は、こうした活動を通じて、訪れる人々が身近に芸術に触れる機会を創出し、地域の芸術文化の振興に寄与してきました。 2.市民等の憩いの場の創出 DIC川村記

                DIC川村記念美術館の佐倉市での存続を求める署名(私たちの願い)|千葉県佐倉市公式ウェブサイト
              • Adobe Firefly を適切に活用するための著作権との付き合い方 第3回 著作権が保護するものと保護しないもの | Adobe blog

                Adobe Firefly を適切に活用するための著作権との付き合い方 第3回 著作権が保護するものと保護しないもの 前回は、Adobe Firefly を利用した生成物について、著作権が認められる場合と認められない場合に関する話題を取り上げました。ところで、そもそも、著作権があると何が嬉しいのでしょうか?今回は、Firefly 生成物の著作権が認められたとして、何を守ってもらえるのか(または守ってもらえないのか)を見ていきます。より詳しくこのトピックの法的な側面について学びたい方は、文化庁が公開している動画「AI と著作権」の視聴をお勧めします。 まず、著作権法は、著作者の権利の保護を図りつつ、著作物の公正な利用に留意することで創作活動を促し、最終的には「文化の発展に寄与すること」を目的としています。ピカソとブラックが生み出したとされるキュビスムは、20 世紀美術の出発点と言われ、多くの

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                • 【学芸員に聞く】謎が散りばめられたデ・キリコ作品の楽しみ方は? 東京都美術館で「デ・キリコ展」が8月29日まで

                  ※8月20日以降は日時指定制です。 東京都美術館で4月27日(土)から8月29日(木)まで開催されている「デ・キリコ展」は、日本では約10年ぶりとなる大規模な個展として非常に注目されています。デ・キリコは形而上絵画で幻想的な風景や非日常的な空間を描き、20世紀美術における多様な表現のさきがけとなりました。 開幕に先立って、展示を担当した学芸員の髙城靖之やすゆきさんに、展覧会の見どころやデ・キリコ作品の楽しみ方について聞きました。 (聞き手 ライター・齋藤久嗣) 「形而上絵画」で美術史に名を残す ――そもそも、デ・キリコとはどんな画家なのでしょうか? ジョルジョ・デ・キリコは1910年代に「形而上絵画」を描いて、パリで人気を博し、美術史に名を残した画家です。彼は1920年代くらいから古典絵画に傾倒して、まったく違う絵画スタイルへと移行します。特に評価が高いのは初期の作品群です。 ――それでは

                    【学芸員に聞く】謎が散りばめられたデ・キリコ作品の楽しみ方は? 東京都美術館で「デ・キリコ展」が8月29日まで
                  • 【脳への適度な負荷で効果抜群!】「頭のダンベル」と称される最強の知的インプット法とは?(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

                    優れたアイデアや表現を生み出すための最強技法と意識改革をまとめた書籍『インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』(菅付雅信著)が刊行されました。 アウトプットの質と量は、インプットの質と量が決める。もしあなたが「独創的な企画」や「人を動かすアイデア」、「クリエイティヴな作品」を生み出し続けたいのであれば、やるべきことはたった1つ。インプットの方法を変えよ! この連載では同書内容から知的インプットの技法を順次紹介していきます。今回は、最強のインプットである「読書」について。 ● 「本は頭のダンベル」論 古今東西、さまざまなインプット法が語られてきているが、私は「読書」こそが最強のインプットであると考える。 その最たる理由は、「常に頭に適度な負荷がかかる」ことだ。 アスリートが日々筋トレによって筋力の増大をはかるのと同じように、日々言葉を頭の中で捉え直し、有機的に組み

                      【脳への適度な負荷で効果抜群!】「頭のダンベル」と称される最強の知的インプット法とは?(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
                    • DIC川村記念美術館、休館前最後のコレクション展を開催へ

                      DIC川村記念美術館を運営するDIC株式会社が、2025年1月下旬より予定していた休館を2025年3月下旬に延期。その期間、休館前最後となるコレクション展が開かれることが公式ウェブサイトで発表された。コレクション展の会期は2025年2月8日~3月31日。 先月30日にDIC株式会社がリリースした「DIC川村記念美術館の休館開始予定の延期に関するお知らせ」では、「休館前に、より多くのお客様に美術館にお越しいただくこと」を理由に、休館開始予定の延期を決めたことを発表していた。 20世紀美術を中心とした優れたコレクションを誇る同館が最後にどのような展示を行うのか、アートファンを中心に大きな関心を集めることになりそうだ。 なお、1月26日までは休館前最後となる企画展「西川勝人 静寂の響き」が開催中。 DIC川村記念美術館、休館前最後の展覧会。「西川勝人 静寂の響き」レポートドイツを拠点に活動する西

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                      • ジャコメッティと矢内原伊作が作り上げたもの。|鈴木芳雄「本と展覧会」

                        February 25, 2020 | Art | casabrutus.com | text_Yoshio Suzuki   editor_Keiko Kusano フランス留学中の哲学者、矢内原伊作がインタビューのためジャコメッティを訪ねたこと。それが、そもそもの始まりだった。やがてジャコメッティの求めに応じて矢内原はモデルを務めることになる。1956年から61年、そのために繰り返し渡仏。矢内原はジャコメッティとの交流を記録した著作を多く残した。 〈ブリヂストン美術館〉の創設は1952年。敗戦から7年後のこの年の4月にサンフランシスコ講和条約が発効し、日本は独立を取り戻した。その3ヶ月前の同年1月8日に開館というから、占領下の日本(Occupied Japan)でこの美術館は生まれたのだ。 それから68年。〈アーティゾン美術館〉と館名を変え、最新鋭の設備と恵まれた敷地を得て、この美術館

                          ジャコメッティと矢内原伊作が作り上げたもの。|鈴木芳雄「本と展覧会」
                        • 【脳への適度な負荷で効果抜群!】「頭のダンベル」と称される最強の知的インプット法とは?

                          編集者/株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役。1964年宮崎県生まれ。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』の編集長を務め、現在は編集から内外クライアントのコンサルティングを手がける。写真集では篠山紀信、森山大道、上田義彦、マーク・ボスウィック、エレナ・ヤムチュック等を編集。坂本龍一のレーベル「コモンズ」のウェブや彼のコンサート・パンフの編集も。アートブック出版社ユナイテッドヴァガボンズの代表も務め、編集・出版した片山真理写真集『GIFT』は木村伊兵衛写真賞を受賞。著書に『はじめての編集』『物欲なき世界』等。 教育関連では多摩美術大学の非常勤講師を4年務め、2022年より東北芸術工科大学教授。1年生600人の必修「総合芸術概論」等の講義を持つ。下北沢B&Bにてプロ向けゼミ<編集スパルタ塾>、渋谷パルコにて中学生向けのアートスクール<東京芸術中学>を主宰。2024年4月から

                            【脳への適度な負荷で効果抜群!】「頭のダンベル」と称される最強の知的インプット法とは?
                          • 【山田五郎さんに聞いてみた】反逆児クールベは、フランス政府からの高額賠償金をなぜ支払わなかったのか?

                            やまだ・ごろう/編集者、評論家 東京都生まれ。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社「Hot-DogPRESS」編集長等を経てフリーに。幅広い分野で講演、執筆活動を行う。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの近代絵画入門』(いずれも幻冬舎)、『闇の西洋絵画史』(創元社)、『世界一やばい西洋絵画の見方入門』『世界一やばい西洋絵画の見方入門2』(ともに宝島社)など。 TV『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)、ラジオ『山田五郎と中川翔子の「リミックスZ」』(JFN)にレギュラー出演中。 めちゃくちゃわかるよ!印象派 西洋絵画の巨匠とその名作を紹介し、大人気のYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』(チャンネル登録者数は58万人)にアップされた動画の中から、印象派と

                              【山田五郎さんに聞いてみた】反逆児クールベは、フランス政府からの高額賠償金をなぜ支払わなかったのか?
                            • 語らないマヌカンはアイドルのよう 和田彩花さんと見るデ・キリコ展:朝日新聞デジタル

                              日常の背後にある謎と神秘を描いた20世紀美術の巨匠、ジョルジョ・デ・キリコ。不穏な夢のような印象を与える初期の形而上(けいじじょう)絵画が特に有名ですが、デ・キリコの味わいどころはそれだけではありま…

                                語らないマヌカンはアイドルのよう 和田彩花さんと見るデ・キリコ展:朝日新聞デジタル
                              • 『抽象映像をめぐる冒険(1)〜アブストラクト・シネマ小史〜(1994)』

                                実験映像アルシーヴ 西嶋憲生(映像研究者)が実験映画・実験映像を中心に文章や研究を項目別に集積し公開するアルシーヴ(アーカイヴ)。 長文が多いのでPC閲覧を推奨。記事全文の転載・出版は要許諾(リンクは自由)。 フォロー申請は映画関係のみ承認。 抽象映像をめぐる冒険〜アブストラクト・シネマ小史  海外編〜(2022増補版)Part1 (初出「月刊イメージフォーラム」1994年4月号「特集アブストラクト映像と幻覚」、pp.70-79。その後の情報や研究をかなり追記。長文につきPart1と2に分載) ブラザーズ・クエイの美術学校時代からの親友であり、彼らの会社「スタジオ・コーニンク」の共同設立者・プロデューサーであるキース・グリフィス(1947- )が、自ら製作・監督した『アブストラクト・シネマ ビジュアル・ミュージックへの招待1930-1992』(52分, 1993)がビデオ化された(VHS=

                                  『抽象映像をめぐる冒険(1)〜アブストラクト・シネマ小史〜(1994)』
                                • 『マティス 自由なフォルム』展示風景をレポート 「切り紙絵」を中心にマティス芸術の軌跡をたどる

                                  20世紀美術を代表する画家のひとり、アンリ・マティス。彼が晩年、精力的に取り組んだ「切り紙絵」に焦点を当てた展覧会『マティス 自由なフォルム』が5月27日(月) まで、国立新美術館にて開催中だ。 アンリ・マティスは1869年生まれ。20世紀初頭に鮮やかな色彩を大胆に用いたフォーヴィスムの中心人物として頭角を現し、1954年に生涯を閉じるまで60年以上にわたり美術の世界を牽引し続けた。同展は、彼が後半生を過ごした南仏、ニースにあるニース市マティス美術館のコレクションを中心に、絵画や彫刻、素描などから切り紙絵にいたるまで、約160点が紹介されている。 展覧会は、マティスの作品をテーマごとに並べつつ、ゆるやかな時系列を持つよう5つのセクションで構成されている。マティスが明るい色彩に関心をもつようになるまでの道のりをたどるセクション1「色彩の道」、ニースのアトリエで描かれた作品やアトリエを主題に描

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                                  • 【山田五郎さんに聞いてみた】1848年、売れないミレーが突然大ブレークしてしまった理由とは?

                                    やまだ・ごろう/編集者、評論家 東京都生まれ。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社「Hot-DogPRESS」編集長等を経てフリーに。幅広い分野で講演、執筆活動を行う。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの近代絵画入門』(いずれも幻冬舎)、『闇の西洋絵画史』(創元社)、『世界一やばい西洋絵画の見方入門』『世界一やばい西洋絵画の見方入門2』(ともに宝島社)など。 TV『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)、ラジオ『山田五郎と中川翔子の「リミックスZ」』(JFN)にレギュラー出演中。 めちゃくちゃわかるよ!印象派 西洋絵画の巨匠とその名作を紹介し、大人気のYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』(チャンネル登録者数は58万人)にアップされた動画の中から、印象派と

                                      【山田五郎さんに聞いてみた】1848年、売れないミレーが突然大ブレークしてしまった理由とは?
                                    • 【速報】川村記念美術館、都内縮小移転へ DIC方針、来年4月から休館 佐倉(千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース

                                      化学メーカーDIC(東京都中央区)は26日、千葉県佐倉市で所有・運営するDIC川村記念美術館(同市坂戸)を東京都内へ縮小移転する方針を発表した。同日の取締役会で最終決定した。同社は運営効率化のため、今後の運営方法について都内への縮小移転を軸に検討を進めていた。保有作品は現在の4分の1程度に減らす考えで、来年中に一部の売却に着手し、少なくとも100億円程度のキャッシュインを目指すとしている。 現在の施設は来年3月末まで営業し、同4月から休館に入る予定。休館後の庭園などの利用の可能性については、佐倉市と協議していくとした。 同美術館を巡っては、今後の運営のあり方を審議するため同社社外取締役らでつくる「価値共創委員会」を今年4月に創設。同委員会から「現状のまま美術館を維持、運営することは難しい」との助言があり同社は8月、資産効率の観点から運営方法を検討し年内に結論を出すとの中間報告を公表し、都内

                                        【速報】川村記念美術館、都内縮小移転へ DIC方針、来年4月から休館 佐倉(千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース
                                      • 現代アーティストは「写真以来の黒船・AI」に勝てるのか? - Tech Team Journal

                                        2023年、AIの進展によって、もっとも衝撃を受けたのは、写真や絵画などの「画像」を扱う分野にいる人たちではないでしょうか。ある国際的な写真コンテストではAIによって生成された写真がグランプリを受賞し、SNSでは自身の作風そっくりのAI画像が出回ることを嘆くイラストレーターたちの投稿が後を絶ちません。 筆者自身、イラストレーターとしての活動もしており、AIについては今後の動向が気になるところではあります。しかし、商業的なイラストレーターは「今後もっと進展したAIは脅威だが、現時点では人間に優位性がある」とする見解を持つ人が少なくないし、筆者も同様に考えています。 それでは、現代アートの作家として活動する人たちは、AIについてどう考えているのでしょうか。「子どもへの絵画指導」「美術史」を主題に制作する現代アーティストの三杉レンジ先生の絵画教室『ルカノーズ』では、絵画指導にAIを取り入れている

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                                        • 美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ | 美術館ニュース | フランク・ステラ、マーク・ロスコといった20世紀アメリカ美術の巨大な作品群のコレクションが特徴的なDIC川村記念美術館

                                          美術館紹介 一覧に戻るFEATURE一覧に戻る 立体的なダンボールや鉄やフェルト、エナメル塗料といったさまざまな素材を色彩豊かに組み合わせた、いくつもの巨大な作品が悠然と展示されている。東京都内の美術館ではお目にかかれないような、数メートルに及ぶ圧巻の巨大作品が並び、鑑賞者のほうが作品たちから見られているかのようだ。 フランク・ステラ(1936-)の大型作品群 ここは、フランク・ステラの世界的なコレクションで知られる、千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館のコレクション展示室である。彼が手掛けた作品《トムリンソン・コート・パーク(第2ヴァージョン)》 は、抽象美術=ミニマル・アートの先駆と見なされている。 1936年にマサチューセッツ州ボストン郊外のモールデンに生まれたフランク・ステラは、1954年、ニュージャージー州にある名門プリンストン大学に入り美術史を学んだ。早くもその5年後の195

                                            美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ | 美術館ニュース | フランク・ステラ、マーク・ロスコといった20世紀アメリカ美術の巨大な作品群のコレクションが特徴的なDIC川村記念美術館
                                          • DIC川村記念美術館に行ってきた - 東雲製作所

                                            DIC川村記念美術館が来年1月に休館になることが発表された。記事についたブコメを見ると、ロスコルームが素晴らしいらしい。私は千葉県在住で比較的近いにも関わらず、一度も行ったことがなかったので、閉館前に行くことにした。 美術館は辺鄙な場所にあるが、JR佐倉駅と京成佐倉駅から一時間に1~2本無料送迎バスが出ている。私は京成佐倉駅前から、側面に絵画がプリントされた送迎バスに乗り込んだ。バスに揺られること三十分。緑豊かなDICの敷地に入ってから1分ほど走って、ようやくバスロータリーに到着した。 美術館のチケットを買って中に入る。木々に囲まれた散策路を下っていくと、広大な芝生の向こうに池が広がる開けた空間に出た。芝生は綺麗に刈り込まれ、池では白鳥が泳いでいる。美術館本体より、この庭園を維持するのにすごくお金がかかりそうだ。 池から右手に目を転じると、二つの丸い塔が印象的な川村記念美術館の建物が見えて

                                              DIC川村記念美術館に行ってきた - 東雲製作所
                                            • ピカソ流・成功術!行動するだけで人生が変わる理由とは?今すぐできる習慣を解説! - おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー

                                              行動こそが成功への鍵 ピカソから学ぶ人生の指針 はじめに 「行動すれば、人生は変わる」 この言葉を聞いたことがあるかもしれません。 しかし、多くの人が「準備ができたら」「環境が整ったら」と考え、なかなか行動に移せないのではないでしょうか。 私たちは日々、目標を持ち、成功を夢見ます。 しかし、目標を立てるだけでは何も変わりません。 本当に必要なのは、「行動すること」です。 どんなに優れたアイデアや計画があっても、それを実行に移さなければ、結果は生まれません。 パブロ・ピカソは「行動こそが成功の鍵だ」と語りました。 彼は決して天才で生まれたわけではなく、圧倒的な行動力によって名声を手にしました。 生涯で15万点以上の作品を残し、20世紀美術に革命を起こした彼の成功は、「行動の積み重ね」によるものだったのです。 本記事では、ピカソの人生を振り返りながら、行動がいかに成功に結びつくのかを考え、私た

                                                ピカソ流・成功術!行動するだけで人生が変わる理由とは?今すぐできる習慣を解説! - おぢさんのつぶやき -山崎篤史ー
                                              • 大阪府、地下駐車場保管の作品に直接ステッカー。専門家が調査

                                                咲洲庁舎地下3階駐車場の様子。赤の楕円は外気吹き出しダクトで外気が直撃する個所は発錆が目立つという 出典=大阪府の報道資料 写真撮影=黒川弘毅 昨年発覚した、大阪府が「大阪府20世紀美術コレクション」として所蔵する美術作品の一部を咲洲庁舎地下3階駐車場に保管していた問題。これについて、大阪府が「アート作品の活用・保全に向けた中間報告」を取りまとめた。 駐車場に保管されていたのは、約7900点に上る「大阪府20世紀美術コレクション」のうち、鉄製の大型立体作品など105点。黒川弘毅(武蔵野美術大学 名誉教授)と山崎哲郎(彫刻家)による調査で明らかになったのは、ずさんな管理体制だった。 資料によると、どの作品にも複数の種類の粘着テープ・ステッカーが目立つ位置に直接貼り付けられており、剥がすと粘着剤が付着する状態。また錆も発生していた。この錆は外気吹き出しダクトの位置と関係しており、作品を2017

                                                  大阪府、地下駐車場保管の作品に直接ステッカー。専門家が調査
                                                • INTERVIEW ART だからキュビスムはスゴい〜キュビスムが分かると現代アートも分かる〜

                                                  ピカソとブラックが開いた新たな美の扉「キュビスム」はその後のアートに大きな影響を与えました。国立西洋美術館の田中正之館長によると、キュビスムを理解することで、一見分かりにくそうな現代アートも理解しやすくなるそうです。本記事は〈パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ〉に併せて2023年12月8日に開催された田中正之・国立西洋美術館長による講演会「キュビスムと20世紀美術」の一部をもとに構成しました。(art NIKKEI) 今回の展覧会は「キュビスム展―美の革命」というタイトルがついています。ここではなぜ革命と呼べるのかという点について、①キュビスム以前の絵画からの変化、②キュビスムがその後の20世紀美術に与えた影響―について説明します。 この作品にもキュビスムの影響が・・・ 説明に入る前に、ロバート・モリスという戦後アメリカのアーテ

                                                    INTERVIEW ART だからキュビスムはスゴい〜キュビスムが分かると現代アートも分かる〜
                                                  • 上前 智祐 | OSAKA VIRTUAL ART MUSEUM

                                                    デジタルアーカイブ DIGITAL ARCHIVE 大阪府では、関西を拠点に戦後の美術界で活躍した現代美術作家の作品をはじめ、1990年代に開催した「大阪トリエンナーレ」の受賞作品など、絵画や版画、彫刻、写真等約7,900点の美術作品「大阪府20世紀美術コレクション」を所蔵しています。ここでは、その所蔵作品を、作品名や作家名、キーワードから検索し閲覧いただけます。 作品一覧 キーワード 作家解説 コレクション ガイド 20歳までの青春期には、画家をめざしながらも神戸・横浜・東京で放浪生活を送る。舞鶴に戻り、改めて画家をめざし、「二紀展」に入選。 その後、神戸に移住する。32歳のときに見た吉原治良のクレパス画に強い印象を受け、師事し指導を受ける。具体美術協会の結成時から参加し1972年に解散するまで在籍する一方、「モダン・アート展」にも1954年から1970年まで出品した。細かい点描を時間を

                                                    • これは買いたい! 編集部が選ぶベストミュージアムグッズ(アーティゾン美術館編)

                                                      東京・京橋にあるアーティゾン美術館は、2020年1月に開館。株式会社ブリヂストンの創業者・石橋正二郎のコレクションを核として、1952年に創設されたブリヂストン美術館を前身とする。常設展示や企画展を通して、従来の石橋コレクションと、さらに古代美術や日本近代洋画、印象派、20世紀美術、そして現代美術まで幅広く展示。その潤沢なコレクションに着想を得たオリジナルグッズのなかから、とくに編集部が注目したもの5点紹介する。

                                                        これは買いたい! 編集部が選ぶベストミュージアムグッズ(アーティゾン美術館編)
                                                      • 【山田五郎さんに聞いてみた】ミレー『晩鐘』を、サルバドール・ダリが怖がった理由とは?

                                                        やまだ・ごろう/編集者、評論家 東京都生まれ。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社「Hot-DogPRESS」編集長等を経てフリーに。幅広い分野で講演、執筆活動を行う。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの近代絵画入門』(いずれも幻冬舎)、『闇の西洋絵画史』(創元社)、『世界一やばい西洋絵画の見方入門』『世界一やばい西洋絵画の見方入門2』(ともに宝島社)など。 TV『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)、ラジオ『山田五郎と中川翔子の「リミックスZ」』(JFN)にレギュラー出演中。 めちゃくちゃわかるよ!印象派 西洋絵画の巨匠とその名作を紹介し、大人気のYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』(チャンネル登録者数は58万人)にアップされた動画の中から、印象派と

                                                          【山田五郎さんに聞いてみた】ミレー『晩鐘』を、サルバドール・ダリが怖がった理由とは?
                                                        • アンリ・マティスとは|生涯とともに、ジャズ、切り絵などの代表作、何がすごいのかを解説 | イロハニアート

                                                          はてなブックマーク 1900年代初頭を代表する画家であり、ピカソやマルセル・デュシャンとともに、20世紀の三大巨匠といわれることもあるアンリ・マティス。 そんなマティスは、フォーヴィスム(野獣派)のリーダー的存在であり、自然をこよなく愛し「色彩の魔術師」と呼ばれ、後にキュビスムなど20世紀美術の発展に大きな影響を与えた。 彼は、いったいなぜここまで評価されているのか。何がすごいのか。本記事では、その理由についてわかりやすく紹介していこう。 「この画家の何がすごいか」は、Webメディア、書籍が解説してくれている。 しかし、難しく、高尚に語られがちで「結局何がすごいのか」について分からないことも多々あるだろう。 そこでこの連載では、西洋画家について、あえてフランクに面白おかしく紹介していく。 今回は"色彩の魔術師"とも呼ばれるフォービズムの巨匠、アンリ・マティスをピックアップする。2023年の

                                                            アンリ・マティスとは|生涯とともに、ジャズ、切り絵などの代表作、何がすごいのかを解説 | イロハニアート
                                                          • 【山田五郎さんに聞いてみた】モネがマネ? モネ『日の出』の30年前に、ターナー『日の出』は生まれていた

                                                            やまだ・ごろう/編集者、評論家 東京都生まれ。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社「Hot-DogPRESS」編集長等を経てフリーに。幅広い分野で講演、執筆活動を行う。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの近代絵画入門』(いずれも幻冬舎)、『闇の西洋絵画史』(創元社)、『世界一やばい西洋絵画の見方入門』『世界一やばい西洋絵画の見方入門2』(ともに宝島社)など。 TV『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)、ラジオ『山田五郎と中川翔子の「リミックスZ」』(JFN)にレギュラー出演中。 めちゃくちゃわかるよ!印象派 西洋絵画の巨匠とその名作を紹介し、大人気のYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』(チャンネル登録者数は58万人)にアップされた動画の中から、印象派と

                                                              【山田五郎さんに聞いてみた】モネがマネ? モネ『日の出』の30年前に、ターナー『日の出』は生まれていた
                                                            • 語らないマヌカンはアイドルのよう 和田彩花さんと見るデ・キリコ展:朝日新聞デジタル

                                                              日常の背後にある謎と神秘を描いた20世紀美術の巨匠、ジョルジョ・デ・キリコ。不穏な夢のような印象を与える初期の形而上(けいじじょう)絵画が特に有名ですが、デ・キリコの味わいどころはそれだけではありま…

                                                                語らないマヌカンはアイドルのよう 和田彩花さんと見るデ・キリコ展:朝日新聞デジタル
                                                              • 【山田五郎さんに聞いてみた】印象派の先駆けターナーが描いた英国人に一番人気のある絵とは?

                                                                やまだ・ごろう/編集者、評論家 東京都生まれ。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社「Hot-DogPRESS」編集長等を経てフリーに。幅広い分野で講演、執筆活動を行う。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの近代絵画入門』(いずれも幻冬舎)、『闇の西洋絵画史』(創元社)、『世界一やばい西洋絵画の見方入門』『世界一やばい西洋絵画の見方入門2』(ともに宝島社)など。 TV『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)、ラジオ『山田五郎と中川翔子の「リミックスZ」』(JFN)にレギュラー出演中。 めちゃくちゃわかるよ!印象派 西洋絵画の巨匠とその名作を紹介し、大人気のYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』(チャンネル登録者数は58万人)にアップされた動画の中から、印象派と

                                                                  【山田五郎さんに聞いてみた】印象派の先駆けターナーが描いた英国人に一番人気のある絵とは?
                                                                • アンリ・マティス、ピカソとともに新しい芸術を創出した「色彩の魔術師」の実像 もう一度学ぶ西洋美術史(第17回)アンリ・マティス(1)

                                                                  昨年、大好評だった大回顧展「マティス展」(東京都美術館)に続き、国立新美術館で5月27日まで開催中の「マティス 自由なフォルム」。ポップでおしゃれな作風の画家というイメージが強いマティスですが、その影にはあまり知られていない、意外な変遷がありました。 文=田中久美子 取材協力=春燈社(小西眞由美) ピカソとともに20世紀美術を代表する画家 20世紀の初め、マティスは「フォーヴィスム(野獣派)」という新しい芸術動向を創出し、「キュビスム」を創出したピカソとともに美術史に大きな革新を起こしました。その功績は、後世の芸術家たちに大きな影響を与え続けています。 フォーヴィスムの特徴として、人物や風景を激しく鮮やかな色と荒々しい筆触で表現していることがあげられます。目に見えるままの自然の固有色ではない色彩を使って表現したことは、現代美術の出発点といえるでしょう。 マティスは1869年12月31日、フ

                                                                    アンリ・マティス、ピカソとともに新しい芸術を創出した「色彩の魔術師」の実像 もう一度学ぶ西洋美術史(第17回)アンリ・マティス(1)
                                                                  • ポール・ゴーガン《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》──人間再生の問い「六人部昭典」:アート・アーカイブ探求|美術館・アート情報 artscape

                                                                    ※《我々は何処からきたのか、我々は何者か、我々は何処へ行くのか》の画像は2018年7月から1年間掲載しておりましたが、掲載期間終了のため削除しました。 熱帯の森から聴こえてくる 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」。人生のなかで時々ふっと思い出すこの問いに少し胸騒ぎはするが、時の流れのなかに自己を置いて眺める呪文のように、ほっとする人間もいるのではないだろうか。ポール・ゴーガンの絵画作品《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》(ボストン美術館蔵)である。この大作にゴーガンはなぜ、祈りにも似たタイトルをつけたのか。作品を探求してみたいと思った。ゴーガンはゴーギャンとも表記されることが多いが、フランス語の発音に近いゴーガンとしたい。 幻想的な深さを湛えた青緑色が支配する画面に、オレンジ系の肌色をしたさまざまな形の人物を点在させ、猫や犬、鳥や山羊、

                                                                      ポール・ゴーガン《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》──人間再生の問い「六人部昭典」:アート・アーカイブ探求|美術館・アート情報 artscape
                                                                    • 掌の美術論 第18回おもちゃのユートピア——その理論と実践の系譜(後編)

                                                                      まつい・ひろみ  東京大学大学院総合文化研究科准教授。博士(美術史)。専攻は、フランスを中心とする近現代美術。著書に『キュビスム芸術史:20世紀西洋美術と新しい<現実>』(名古屋大学出版会、2019年)、翻訳にデイヴィッド・コッティントン『現代アート入門』(名古屋大学出版会、2020年)など。 昔の玩具箱を開く――デ・キリコを介して 芸術家の作品や著述を振り返ってみると、20世紀美術と聖性の関わりを示す例には事欠かない。ナビ派やスーラの理論、あるいはヒルマ・アフ・クリントやクプカの抽象画における神秘主義。カンディンスキーが描く黙示録。マレーヴィチの絶対主義絵画に秘められた東方キリスト教の聖画像の記憶。モーリス・ドニが推進した「聖なる芸術」運動。第一次世界大戦で荒廃した大地を出発点としながら、ウィリアム・ブレイクの描く天地創造のイメージを介して1920年代に聖書の創世記を版画化し、30年代に

                                                                        掌の美術論 第18回おもちゃのユートピア——その理論と実践の系譜(後編)
                                                                      • (1)落下する水、(2)照明用ガス、が与えられたとせよ - Wikipedia

                                                                        『(1)落下する水、(2)照明用ガス、が与えられたとせよ』 (いち らっかするみず に しょうめいようガス があたえられたとせよ、フランス語: Étant donnés: 1° la chute d'eau / 2° le gaz d'éclairage) は、マルセル・デュシャンの主な作品のうち最後のもの。単にÉtant donnés(エタン・ドネ)とも呼ばれる。日本語においては『1.落ちる水 2. 照明用ガス、が与えられたとせよ』『与えられたとせよ 1. 落ちる水 2. 照明用ガス』『(一)水の落下、(二)照明用ガス/が与えられたとせよ』とも訳され、『遺作』とも呼ばれる[1][2][3][4]。 多作であった美術界でのキャリアの後は美術を放棄し、ほぼ25年間チェス競技に没頭していると思われていたため、この作品は美術界を驚かせた。デュシャンが『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえ

                                                                        • 草間彌生の生涯~統合失調症を原動力に変えた水玉の女王~ | イロハニアート

                                                                          はてなブックマーク 鮮やかな色彩と大胆なモチーフで世界を魅了する草間彌生。彼女が生み出す、水玉模様や網目模様、かぼちゃのオブジェは、一度見たら忘れられないほどのインパクトを放ちます。しかし、その裏には、愛と孤独、そして統合失調症という精神疾患との壮絶な闘いがありました。 この記事では、草間彌生の波乱に満ちた生涯、代表作、そして彼女の芸術を深く理解するために欠かせない「統合失調症」と「愛」について、美術初心者の方にも分かりやすく、草間彌生の魅力を余すことなくお伝えします。 愛と孤独、そして芸術へ:草間彌生の壮絶な人生 草間彌生(10歳)自分で花を組み合わせて写真館で撮影した写真。稼業が種苗業であったため幼少期より目にしていた草花が、その後の草間作品の重要なモチーフとなった。いい写真だ。 pic.twitter.com/BTcHHPW0ai — Bellissima (@BellissM) O

                                                                            草間彌生の生涯~統合失調症を原動力に変えた水玉の女王~ | イロハニアート
                                                                          • ニコラ・プッサン《アルカディアの羊飼いたち》──瞑想へ「木村三郎」:アート・アーカイブ探求|美術館・アート情報 artscape

                                                                            ※《アルカディアの羊飼いたち》の画像は2020年2月から1年間掲載しておりましたが、掲載期間終了のため削除しました。 言葉を読み取る絵画 近代絵画の父といわれるセザンヌに、父は存在するのだろうか。そんな素朴な疑問からニコラ・プッサンという画家の名を知ることになった。17世紀を代表するフランスの画家なのだが作品が思い浮かばない。画集を見てみると舞台上の演劇の一場面を描いたような絵画で、セザンヌのサント=ヴィクトワール山や静物画とは趣が異なっていた。セザンヌを近代絵画の先駆者として師と仰いだマティスら多くの画家がセザンヌとは異なる芸術傾向であったように、画家の師弟のつながりは作品だけでは見出せないのかもしれない。 しかし、セザンヌが印象主義を原点としながらも反動と修正により、20世紀美術に大きな影響を及ぼした後期印象派の巨匠になり得たことと、約250年前の画家プッサンに私淑していたことは無縁で

                                                                              ニコラ・プッサン《アルカディアの羊飼いたち》──瞑想へ「木村三郎」:アート・アーカイブ探求|美術館・アート情報 artscape
                                                                            • 連続Meetup|第1回「アート&テクノロジーへの問い」Directed by Fujihata Masaki - シビック・クリエイティブ・ベース東京 [CCBT]

                                                                              開催日時2024年5月26日(日)開館時間15:00〜17:00会場シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]参加費無料 メディアアートのパイオニアである藤幡正樹氏とCCBTが協働し、人間・技術・アートの関係性を見据えるミートアップシリーズ「アート&テクノロジーへの問い」を開催。第1回目は本シリーズのガイダンス!として、芸術と技術の間にある密接な関係を提起します。 アートは機械化する環境への防波堤になり得るか? これからの人間・技術・アートの関係性を見据えるためのミートアップシリーズ テクノロジーの進展とともに変化し続ける私たちの生活・未来・社会。AIやWeb3といった新たな動向を前に、科学・芸術・哲学・技術と、その関係性を、私たちの社会や歴史から読み解く連続ミートアップを開催します。メディアアートのパイオニアである藤幡正樹氏とCCBTが協働し、全8回の特別カリキュラムを実施。対話を

                                                                                連続Meetup|第1回「アート&テクノロジーへの問い」Directed by Fujihata Masaki - シビック・クリエイティブ・ベース東京 [CCBT]
                                                                              • DIC川村記念美術館、佐倉で最後のコレクション展示 - レンブラントやロスコなど約180点を一挙公開

                                                                                千葉・佐倉のDIC川村記念美術館では、コレクション展示「DIC川村記念美術館 1990-2025 作品、建築、自然」を、2025年2月8日(土)から3月31日(月)まで開催する。 DIC川村記念美術館、休館前最後の展示102室 レンブラント・ファン・レイン 撮影:渡邉修1990年の開館以来、30年以上にわたって佐倉の地で活動してきたDIC川村記念美術館。マーク・ロスコなど、20世紀美術を軸としたコレクションを所蔵するばかりでなく、敷地内には自然豊かな庭園が広がり、野外彫刻も設置してきた。また、ツインタワーを特徴とする建築は、戦後モダニズムを代表する建築家・海老原一郎によるものであり、それぞれに異なるデザインを持つ11の展示室を擁している。 200室 撮影:高橋マナミDIC川村記念美術館は、2025年3月をもって佐倉での活動を終え、休館を経たのち、規模を縮小して東京都内に移転する方針を発表し

                                                                                  DIC川村記念美術館、佐倉で最後のコレクション展示 - レンブラントやロスコなど約180点を一挙公開
                                                                                • 川村記念美術館 存続求め5万6000人署名 7日、佐倉市長が直談判(千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース

                                                                                  佐倉市からの移転や運営中止が検討されているDIC川村記念美術館(同市坂戸)を巡り、市は2日、現地での存続を求めて実施した署名活動で、5万6千人分を超える署名が集まったと明らかにした。同美術館を所有・運営する都内の化学メーカーDIC本社で7日、西田三十五市長らが経営陣と面会し、署名簿を提出した上で直談判する。 署名活動は、市が市観光協会や佐倉商工会議所、市内の国立歴史民俗博物館などの代表者と「DIC川村記念美術館の佐倉市での存続を求める会」を設置し、9月5~30日の間に実施。インターネット上で約4万7千人分、署名用紙で約9千人分が寄せられた。 西田市長は10月1日付で市ホームページでコメントを公表し「私たちと思いを同じにする人々が全国、そして世界中にたくさんいることを知り、美術館の価値を改めて確認できた。DIC本社を訪れ、皆さんの思いを直接お伝えする」などと謝意を示した。 同美術館を巡っては

                                                                                    川村記念美術館 存続求め5万6000人署名 7日、佐倉市長が直談判(千葉日報オンライン) - Yahoo!ニュース