4月1日から休館が予定されているDIC川村記念美術館。3月12日、今後の美術館運営に関する記者会見が東京・六本木の国際文化会館で行われた。 記者会見では、DIC株式会社と公益財団法人国際文化会館とのアート・建築分野における協業が発表。DICは、DIC川村記念美術館での「作品」「建築」「自然」が融合する体験の継承と、都心での立地におけるインパクト最大化を目指していた。いっぽう、国際文化会館は、民間外交や国際文化交流のパイオニアとして、アートや建築分野での発言力強化を図るため、世界的なアートコレクションを有する協働パートナーを求めていた。この双方の戦略的目標が一致し、今回の協業が実現した。 具体的な協業内容としては、DIC川村記念美術館が所蔵する戦後アメリカ美術をはじめとする20世紀美術品のコレクションが、国際文化会館に移転されることが決まった。とくに、同館を象徴するコレクションのひとつでもあ