つい最近まで、少年にとって広告が唯一の読み物だった。フローレスくんは活字が大好きなので、7月24日、ソルトレイクシティーの郊外にいる郵便配達人のロン・リンチさんに、もっとみんなが捨てそうな「迷惑郵便」を読ませてもらえないかお願いした。 リンチさんは、どうしてフローレスくんがこんな奇妙なお願いをするのか尋ねてみた。リンチさんは、その時のフローレスくんの返答を自身のFacebookに詳しく書いた。その投稿は、とても心温まるものだった。 「今日、フローレスくんのアパートに郵便物を届けていたら、彼が広告を読んでいるのを見かけました。その時、彼は私に、自分が読める余分な郵便物はないかと尋ねてきたんです」とリンチさんは書いた。「彼は『本が読みたいんです』と言ったので、『図書館に行ったらたくさん本があるよ』と言いました。でも彼は、『家に車はないし、バスに乗るお金もありません』と言いました」