ネットワークに関するトラブルの中には、DNS(ドメイン・ネーム・システム)とは一見関係なさそうでも、実はDNSが深く関わっている場合がある。この特集の第1回では、WindowsとWebブラウザー「Google Chrome」の衝突が原因でTCPによるDNSクエリー(以下、TCPクエリー)が多発し、これがインターネット接続に影響を与えたトラブルを紹介した。 このTCPクエリーの多発は、企業のネットワークに影響を与える場合もある。今回取り上げるのは、大塚商会のトラブル事例だ。 当初はファームウエアのバグを疑う トラブルの舞台になったのは、大塚商会のデータセンター「たよれーるマネジメントサービスセンター」。このデータセンターで、キャッシュDNSサーバーを提供している。数千社の十数万クライアントが利用し、1日に数億件の名前解決を行うという。大塚商会が提供する共通基盤という位置付けだ。 そのアクセス