12日夜から13日未明にかけて東日本を縦断した台風19号の記録的大雨の影響で河川の氾濫や土砂崩れなどの被害が相次ぎ、15日までに11県で死者56人、行方不明者16人となっている。被害は東日本の広範囲にわたり、被災地では警察や消防、自衛隊が取り残された人の救助や行方不明者の捜索を続けた。断水や停電も多発し、生活への影響は長期化する見通しだ。各地の死者数は、福島18人▽神奈川12人▽宮城9人▽栃木
台風14号は伊豆諸島に接近したあと次第に進路を南寄りに変えて日本から離れる予想となっています。気象庁は、日本のはるか南にある上空の低気圧が影響しているとしていて、今後の情報に注意するよう呼びかけています。 通常この時期の台風は日本に接近したのち、上空を西から東へと吹く偏西風に流されて北東方向に進みます。 しかし現在、偏西風は通常より北側に吹いていて、影響を受けづらくなっています。 その一方で、日本のはるか南の上空6000メートル付近には低気圧があって、北寄りに進んでいます。 低気圧のまわりでは反時計回りの風が吹いていて、台風14号が東へ進むと、この影響を受けて次第に南寄りに進路を変える見通しだということです。
活発な前線の影響で佐賀県では、1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降るなど九州北部で記録的な大雨となり、土砂災害や川の氾濫などが発生しています。 気象庁は佐賀県と福岡県、長崎県に大雨の特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけています。 気象庁によりますと、西日本から東日本にのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になっています。 九州北部には「線状降水帯」と呼ばれる発達した積乱雲が次々と流れ込み、佐賀県では28日の明け方、レーダーによる解析で1時間に110ミリから120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられるほか午前4時40分ごろまでの1時間に佐賀市で110ミリ、佐賀県白石町で109.5ミリの猛烈な雨を観測しました。 九州北部や中国地方には、その後も断続的に活発な雨雲がかかっていて、正午までの1時間には島根県津和野町に国土交通省が設置した雨量計で35ミリの激しい雨を観測し
気象庁は14日午後、「東京でサクラが開花した」と発表しました。平年より12日早く、統計を取り始めてから最も早い開花となりました。 東京 千代田区の靖国神社では、14日午後2時に気象庁の担当者が訪れ、開花の目安となっているソメイヨシノに五輪以上の花が咲いているのを確認し、「東京でサクラが開花した」と発表しました。 東京のサクラの開花の発表は、平年より12日早く、昭和28年に統計を取り始めてから最も早い開花となりました。 14日の東京は、低気圧と寒気の影響で時折、みぞれが降るなど13日までの暖かさから一転し、午後2時の都心の気温は2.5度と、真冬のような寒さの中での開花発表となりました。 民間の気象会社の予想によりますと、来週にかけて、西日本や東日本の各地で平年よりも早くサクラが開花する見込みです。
気象庁は14日午後、全国で最も早く「東京でサクラが開花した」と発表しました。ソメイヨシノでは全国で最も早い発表で、平年より10日早く、2020年、2021年と並んで、統計を取り始めてから最も早い開花となりました。 気象庁によりますと、14日の東京地方は午前中は曇りとなっていたものの、次第に青空が広がりました。 東京 千代田区の靖国神社には午後2時ごろ気象庁の担当者が訪れ、東京の開花の目安となっているソメイヨシノに11輪の花が咲いているのを確認し、「東京でサクラが開花した」と発表しました。 ソメイヨシノでは全国で最も早い発表です。 東京のサクラの開花の発表は、去年より6日、平年より10日早く、1953年に統計を取り始めてから、2020年と2021年と並んで最も早くなりました。 開花が早くなった理由について、東京管区気象台の小林與朗 地上気象観測班長は、「今月に入って暖かい日が続いた。地球温暖
台風10号について、気象庁の黒良龍太主任予報官は13日午後、記者会見を開き、今後の見通しや警戒すべきポイントについて説明しました。 今後の見通しについて黒良主任予報官は、「14日から15日にかけて暴風域を伴って西日本に接近・上陸するおそれがある。超大型のため西日本と東日本の広い範囲で大雨、暴風、高潮の災害のおそれがある。お盆の時期でもあり身を守る行動を早めにとって欲しい」と話しました。 今後の暴風や大雨などの見通しについては、「九州や四国を中心に猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなるおそれがある。台風の接近前から紀伊半島や四国の太平洋側は南東斜面を中心に激しい雨が降り、降り始めからの雨量が多いところで1000ミリを超える大雨となるおそれがある。ふだん雨の少ない瀬戸内地方などでも大雨となる見込みだ」と述べました。
数年に一度クラスの強い寒波や冬型の気圧配置の影響で、30日から年明けの元日ごろにかけては、北海道から九州の日本海側を中心に雪や風が強まって、荒れた天気となる見通しです。ふだん雪の少ない地域でも大雪となるおそれがあります。交通への影響などに警戒し、車で移動する場合には、冬用タイヤやチェーンを装着するなど、備えを進めてください。 気象庁によりますと、30日から年明けの元日ごろにかけては、日本の上空に数年に一度クラスの強い寒波が入り、冬型の気圧配置も強まる見込みです。 このため、北海道から九州の日本海側を中心に、平地も含めて大雪となり、ところによっては平年の降雪量を大きく上回るおそれがあります。 30日の夕方から大みそか31日夕方にかけての24時間に降る雪の量は、いずれも山沿いの多いところで ▽新潟県と中国地方で60センチから80センチ ▽近畿で50センチから70センチ ▽北陸と長野県で40セン
7月は台風の発生が1つもありませんでした。気象庁が統計を開始してから初めてのことですが、気象庁は「この状態が続くとはかぎらず、油断することなく備えを進めてほしい」と呼びかけています。 これは統計を取り始めた昭和26年以降で初めてのことです。 また、ことしは1月から7月までの発生数が2つで、年間の発生数も平成10年に次いで2番目に少ないペースとなっています。 気象庁は、インド洋で海面水温が平年より高く、積乱雲の活動が活発となった影響で北西太平洋では不活発となり、台風ができにくかったのではないかとしています。 しかし、今回のように7月までの台風の発生が4つと少なかった2016年には、その後、22の台風が次々に発生し、8月の台風10号では岩手県岩泉町のグループホームで入所者9人が亡くなるなど大きな被害をもたらしています。 気象庁は「台風が少ない状態が続くとはかぎらない。発生する領域の海面水温は高
猛暑日が国内の観測史上最も長い23日連続となった岡山県高梁市では、市役所に記念の看板が設置されました。 高梁市では、朝から日ざしが照りつけて気温がぐんぐん上がり、正午すぎに35度に達し、猛暑日となりました。 これで高梁市では猛暑日が8月9日以降、23日連続となり、平成2年と6年に、いずれも大分県日田市で記録された22日を上回り、観測史上最も長くなりました。 高梁市では午後2時すぎ、市役所の1階に記念の看板を設置しました。 看板には「23日連続猛暑日」「日本記録更新」などと書かれ、市内でこの夏、熱中症の疑いで病院に搬送された人が、去年の3倍以上に上っていることから「熱中症にご注意」という呼びかけも書き込まれています。 高梁市秘書広報課の上藤貴之さんは「日本一になったことで高梁市を広く知ってもらえる機会になりました。市民の皆さんには、暑さに負けないよう、熱い気持ちで地域を盛り上げていただきたい
北海道は平年に比べて雪が少ない状況が続いていて、東部の十勝地方では風で農地の土が舞い上がり、視界が悪くなる「ちり煙霧」という現象が、冬としては初めて観測されました。 例年はこの時期、農地は雪に覆われますが、ことしは土が見えたままになっているところがあちこちにあります。 この土が風によって舞い上がって視界が悪くなり、帯広測候所は6日午前10時40分にちりや細かい砂などが空気中に漂う「ちり煙霧」を観測しました。 測候所によりますと、ちり煙霧は十勝地方では春に観測されることが多く、11月から3月の冬の期間に観測したのは昭和36年に観測を始めて以来、初めてです。 視界不良の影響で道東自動車道は正午ごろから芽室ICと池田ICの間が両方向とも通行止めになりましたが、およそ2時間後に解除されました。 帯広測候所によりますと十勝地方では7日は風が弱まるほか、8日は雪が降る見通しで、6日のようなちり煙霧が起
14日の関東甲信は、曇りや雨の天気となり、気象庁は午前11時に「関東甲信が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。全国的に大気の状態が不安定になっていて、落雷や突風、急な激しい雨に注意が必要です。 気象庁によりますと、上空の寒気や湿った空気の影響で、14日の関東甲信は曇りや雨の天気となっています。 この先1週間も曇りや雨の日が多くなる見込みで、気象庁は14日午前11時「関東甲信が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。 関東甲信の梅雨入りは、平年より7日、去年より3日、いずれも遅くなっています。 梅雨入りは、13日までに、沖縄・奄美、九州南部・北部、四国、中国地方、近畿、東海でも発表されています。 14日は全国的に大気の状態が不安定になっていて、前線が停滞する沖縄・奄美を含む広い範囲で局地的に雨雲が発達するおそれがあります。 気象庁は、落雷や竜巻などの突風のほか、急な激しい雨、それに「ひょ
ロシアの首都モスクワでは、6月としては120年ぶりの記録的な暑さに見舞われていますが、新型コロナウイルスの感染が再び急拡大しており、当局は、マスクの着用など、感染対策を怠ってはならないと呼びかけています。 モスクワでは、今週に入って厳しい暑さに見舞われ、気象当局によりますと、23日、日中の最高気温が34.8度まで上がりました。 6月の最高気温としては、120年ぶりの記録的な暑さです。 中心部の公園では、子どもたちが噴水で水遊びをする姿も見られ、公園にいた女性は「家にいても外に出ても耐えられない暑さで、噴水のあるところに来ました」と話していました。 モスクワでは新型コロナウイルスの感染も再び急拡大していて、24日には新規の感染者が、およそ8600人に上り、亡くなった人もこれまでで最も多い92人となりました。 モスクワ市によりますと、インドで確認された変異ウイルスのデルタ株が、新規感染者のなか
高知市中心部の鏡川では大雨で水が増え、河川敷の駐車場の車が水につかったり流されたりする被害が相次ぎました。 午前10時半ごろから「車が流された」などという通報が相次ぎ、消防が確認したところ、駐車場に止まっていた複数の車が屋根まで水につかっていて、このうち少なくとも1台は増水した川に流されたということです。 車の中に人がいたかどうかは分からないということで、消防が確認を進めています。 このほかにも周辺で多くの車が水につかる被害が出ていますが、これまでのところけが人は確認されていないということです。 高知市消防局によりますと、午前10時45分ごろ、天神大橋の500mほど上流付近で「車が1台流されている」と近くの人から通報がありました。 消防が駆けつけたところ、川の北側にある河川敷の駐車場の敷地内で、水につかって動けなくなっている車が見つかりましたが、乗っていた女性は自力で外に出て無事だったとい
ギリシャ北部のリゾート地で、30分程度の間に降った激しい雨と強風の影響で倒れてきた木の下敷きになるなどして、子ども2人を含む7人が死亡し100人以上がけがをしました。 雨などがもっとも激しかったのは30分程度だったということですが、倒れた木の下敷きになったりキャンピングカーがひっくり返ったりして、子ども2人を含む7人が死亡し100人以上がけがをしました。 当時、現地で撮影された映像では雨が大きな音を立てながら地面に激しくたたきつけられ、視界が悪く前がほとんど見えない様子がうかがえます。 大雨から一夜明けた現場では、なぎ倒された木で車が押し潰されたり、レストランの店内に机やいすが散乱したりして、雨や風の激しさをうかがわせ、地元当局が停電の復旧や公共交通機関の再開に向けて対応に当たっています。 ギリシャ北部で発生した激しい雨と強風について、気象庁は、当時の状況から、大気の状態が非常に不安定にな
台風15号の影響で千葉県を中心に53万戸余りで停電が続いています。東京電力は、復旧作業を急いでいて、停電は10日中におよそ12万戸まで減る見通しだということです。残る12万戸についても11日中の復旧を目指すとしています。 このうち茨城県と神奈川県、それに静岡県では10日中に復旧作業が完了する見通しです。 一方、およそ51万7900戸が停電している千葉県では、広い範囲にわたって電柱や電線が被害を受けているため、復旧に時間がかかっていますが、東京電力によりますと停電は10日中におよそ12万戸にまで減る見通しだということです。 東京電力は、ほかの電力会社から1400人余りの応援を受け、夜を徹して作業を続けるとしていて、残る12万戸についても、11日中の復旧を目指すとしています。 東京電力がホームページに掲載している地域ごとの復旧見通しによりますと、千葉県で10日じゅうに復旧する見通しなのは、香取
先月の台風19号とその後の大雨による農林水産関係の被害額がこれまでに3000億円を超えました。9月の台風15号による被害額と合わせると3800億円を上回っています。 このうち、農地の損壊や、ため池・用水路など農業用施設の被害額が1938億円、コメやりんごなど農作物の被害額は146億円となっています。 また林道や木材加工の施設など林業関係の被害額は755億円、漁港の施設など水産関係の被害額が122億円などとなっていて、浸水が広範囲に及んだ地域を中心に、被害額は、今後も増える見通しです。 さらに、強風で農業用ハウスなどに大きな被害が出た9月の台風15号による影響と合わせると、被害額は3870億円余りにのぼっています。 これは、台風や大雨による農林水産関係の被害額としては、統計のある1964年以降で最大となった去年7月の西日本豪雨をすでに上回っているということです。 農林水産省はこれまでに延べ1
高知県四万十町で、漁港の防波堤に設置されていた灯台が倒壊し、高知海上保安部は台風19号にともなう強風や高波が原因ではないかとみて天候が落ち着き次第詳しく調べることにしています。 高知海上保安部によりますと四万十町の職員が台風の影響を調べるため、12日5時半ごろ、町内に設置されている河川管理用のカメラの映像を確認していたところ、高さ8メートルの灯台が土台のコンクリート製の堤防ごとなくなっていることに気付いたということです。 海上保安部によりますとこの灯台は昭和45年に設置されたもので、四万十町には波浪警報が出され、気象台はうねりを伴った高波に厳重な警戒を呼びかけていました。 海上保安部は台風19号にともなう強風や高波が原因で倒壊したのではないかとみて天候が落ち着き次第詳しく調べることにしています。
気象庁は7日午前11時、「関東甲信と東海、北陸、それに東北南部が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。 東日本や東北ではこの先1週間も曇りや雨の日が多くなる見込みで、気象庁は7日午前11時、「関東甲信と東海、北陸、それに東北南部が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。 各地の梅雨入りは、平年と比べて関東甲信と東海で1日、北陸と東北南部で5日、いずれも早くなっています。また、去年と比べると、関東甲信で1日、東海で2日、いずれも遅くなり、北陸で2日、東北南部では3日いずれも早くなっています。 これまでに沖縄・奄美と九州南部は梅雨入りが発表されていますが、このほかの西日本の各地方は、8日以降、天気が回復すると予想されるため、梅雨入りは発表されていません。 関東甲信や東海では、これから前線を伴った低気圧が接近するため、8日にかけて雷を伴って激しい雨が降り、局地的には1時間に50ミリの非常に激し
台風19号で長野市にある北陸新幹線の車両センターに甚大な浸水被害があったことを受けて、JR東日本は、ほかの車両センターについても浸水リスクを洗い出し、車両を待避させる際の手順などをルール化する方針です。 北陸新幹線は「長野新幹線車両センター」が浸水するなどし、全線での運転再開は今月25日の見通しとなるなど大きな影響が出ています。 今回の被害を受け、JR東日本は長野新幹線車両センター以外の7つの車両センターなど新幹線の車両を留め置く場所について、浸水リスクを洗い出し、車両を待避させる際の手順などをルール化していくことにしています。 JR東日本によりますと、浸水や風の被害が予想されるときには、現場の判断などで新幹線や在来線の車両を別の場所に待避させることはあったものの、会社としてのマニュアルやルールなどはなかったということです。 JR東日本は「車両の待避手順や浸水時の対応をルール化することで、
気象庁は14日午後、「東京でサクラが開花した」と発表しました。平年より12日早く、去年と並んで統計を取り始めてから最も早い開花となりました。 東京 千代田区の靖国神社には、14日午後2時に気象庁の担当者が訪れ、開花の目安となっているソメイヨシノに5輪以上の花が咲いているのを確認し、「東京でサクラが開花した」と発表しました。 東京のサクラの開花の発表は、平年より12日早く、去年と並んで、昭和28年に統計を取り始めてから最も早い開花となりました。 気象庁の担当者は「去年と同じように、このところ平年より暖かい日が続いたことから早い開花となった」と話しています。 民間の気象会社によりますと、今後も西日本や東日本の各地で、平年よりも早くサクラが開花する見込みです。
高温と雨不足が続いているイギリスでは、政府が首都ロンドンなどが干ばつ状態にあると宣言し、水の使用制限を含む対策が検討されることになりました。ロンドンの王立植物園でも植物が枯れるなど被害が出ていて影響の拡大が懸念されています。 高温が続いているイギリスでは、ロンドンのあるイングランドで7月の降水量が1935年以来、最も少なくなりました。 8月も雨はほとんど降っておらず、政府は12日、ロンドンを含むイギリス南部が干ばつ状態にあると宣言しました。 宣言は4年ぶりで、政府は今後、水の使用制限を含む対策について検討することにしています。 260年以上の歴史があり、世界遺産にも登録されているロンドンの王立植物園「キューガーデン」では、限られた水を効率的に使うため、蒸発量が少ない夜間に水やりをしたり、土壌の水分を保つため木くずをかぶせたりしています。 しかし、すでに芝が広い範囲にわたって茶色く枯れている
災害発生直後の救助活動や住宅の修理などにかかる費用を国が支援する「災害救助法」。台風19号による被害で適用が決まった自治体は13都県の合わせて317市区町村に上り、241市区町村が対象になった「東日本大震災」を上回って、被害がより広範囲になっていることが分かりました。 「災害救助法」は、災害が発生した直後に、救助活動や住宅の応急修理、避難所や仮設住宅の設置などが速やかに進むよう国が財政的な支援をする法律で、基準を超えた被害が出た場合、都道府県知事が自治体を指定して適用します。 内閣府によりますと、台風19号による被害で18日夕方までに適用が決まった自治体の数は、東北と関東甲信を中心に13都県、317市区町村に上っているということです。 内訳は福島県が50の市町村、宮城県が県内すべてとなる35の市町村、岩手県が14の市町村、長野県が44の市町村、埼玉県が40の市町村、群馬県が26の市町村、東
国連の機関で気候変動対策を呼びかけている恐竜のキャラクターが9日、東京 上野の国立科学博物館を訪れ、現代も恐竜の時代のように生物が大量絶滅する危機にあるとして、「今こそアクションを起こすべきだ」と対策を呼びかけました。 全長4メートルの恐竜のキャラクター「フランキー」は、UNDP=国連開発計画で温室効果ガスの削減など気候変動対策を呼びかけていて、今回初めて日本を訪れました。 9日は国立科学博物館を訪れ、恐竜学者の真鍋真副館長から説明を受けました。 恐竜はおよそ6600万年前に絶滅したという説明を聞いた「フランキー」は、通訳を介して「家族や仲間とこうした形で再会するのは複雑な気持ちで、人間には同じ思いはしてほしくない」と話しました。 真鍋副館長は、この400年余りの間に数多くの生物が絶滅し、今後も気候変動などの影響でさらに増えることが予想されるとした上で、「現代は恐竜が絶滅した時代よりもっと
台風15号による大規模な停電が千葉県で起きてから1週間がたちました。停電に伴う断水や通信障害など、生活に欠かせないインフラが絶たれたままの人たちの生活は深刻さを増す一方で、自治体などによるそうした実態の把握は十分には進んでおらず、さらなる長期化を見据えた支援をどう進めるのか、課題となっています。 千葉県で、台風15号の影響により、最大で64万戸にも及ぶ大規模な停電が起きてから1週間がたち、およそ20の市と町では、一部の地区で、復旧が今月27日までかかるとされています。 停電に伴って15日の時点で、断水がおよそ2万戸で続いているほか、電話やインターネットといった通信が途絶えたままの地区や、自治体の防災行政無線が機能しないところもあります。 停電のもとでの生活を余儀なくされている人たちの生活をめぐっては、自治体が高齢者を対象に健康状態の確認を進めるなどの動きが始まっているものの、広範囲に及ぶこ
ドイツとベルギーを中心に起きた洪水被害。 死者数はこれまでに200人を超え、市民生活への深刻な影響がいまも続くなど、未曽有の被害が出ています。 その実態は?原因は? ベルリン支局の山口芳支局長に話を聞きました。 Q なにが起きたの? 7月14日から15日にかけてヨーロッパ各地で大雨による洪水が発生しました。 特に被害が大きかったのは、ドイツ西部ラインラント・プファルツ州のアールワイラー郡です。 ヨーロッパを縦断するドイツの「父なる川」、ライン川の支流アール川があふれて流域の家屋が倒壊したり浸水したりしました。 7月29日現在、134人が亡くなり、行方不明者は69人に上っています。 ノルトライン・ウェストファーレン州では47人が死亡。 さらに隣国ベルギーでも38人が死亡、1人が行方不明になっています。 7月17日、NHKの取材班はアールワイラー郡に入りました。 川沿いの道路や鉄道は地盤がえぐ
日本の南の海上にある台風14号は、今後、暴風域を伴い北西に進む見通しです。予報には大きな幅がありますが、8日以降、日本に近づくおそれがあり、最新の情報に注意が必要です。 現時点の予想では、台風は8日から9日の金曜日にかけて南西諸島に近づき、その後、進路を東寄りに変えて、10日の土曜日から11日の日曜日ごろにかけて西日本や東日本に近づくおそれがあります。 台風が近づく沖縄地方や奄美地方、それに九州南部では、7日の午後以降、次第に風が強まる見込みです。 8日にかけて予想される最大風速は、 ▽沖縄地方で25メートルから29メートル、 ▽奄美地方と九州南部で20メートルから24メートルで、 最大瞬間風速は、 ▽沖縄地方で35メートルから45メートル、 ▽奄美地方と九州南部で25メートルから35メートルに達する見通しです。 海上でも波が高くなり、8日にかけて奄美地方では猛烈なしけに、沖縄地方と九州南
ヨーロッパの広い地域で猛暑が続く中、フランスでは記録的な熱波と干ばつの影響で水不足が深刻となっていて、政府が対応に追われています。 高気圧の影響でヨーロッパでは、5日も各地で気温が上昇し、スペインでは最高気温が40度に達しました。 このうち、フランスの南部や西部では先月から続く記録的な熱波と干ばつの影響で水不足が深刻となり、飲み水にも影響が出ているということです。 こうした状況を受けて、フランス政府は5日、声明を出し、国民に対して節水を呼びかけるとともに、省庁をまたいだ対策チームを設置し、給水などの調整に当たると発表しました。 また、担当閣僚らは5日、水不足が深刻な自治体を訪問し、地元の農家や貯水池を視察しました。 ベシュ環境相は「私たちは、これまで経験したことのない状況にある。干ばつで水が奪われる中で、暑さによって水がますます必要になるという悪循環が起きている」と述べました。 ヨーロッパ
大雪の影響で福井県の北陸自動車道は、10日、一部の区間で合わせて1000台を超える大規模な立往生が発生しました。11日午前6時の時点でも100台余りが動けなくなっていて、自衛隊などが除雪作業を進めています。 福井県の北陸自動車道は、9日以降、雪による事故の影響などで複数の場所で立往生が発生し、福井市の福井インターチェンジからあわら市の金津インターチェンジの間の上下線では、10日の朝、合わせておよそ1090台にのぼる立往生が起きました。 中日本高速道路によりますと、11日午前6時現在、 ▽滋賀県方面に向かう上り線では、金津インターチェンジから丸岡インターチェンジの間で100台が立往生しているほか、 ▽新潟方面に向かう下り線も福井北インターチェンジ付近で6台が動けなくなっているということです。 福井県は10日の朝、陸上自衛隊に災害派遣を要請し、石川県の駐屯地などから駆けつけたおよそ320人が活
世界各国の科学者でつくる国連のIPCC=「気候変動に関する政府間パネル」は、気候変動の自然や社会への影響に関する報告書を8年ぶりにまとめ、公表しました。食料の供給や健康など広範囲にわたって悪影響が広がっているうえ、気候変動に適応していくことも限界が近づいているとして警鐘を鳴らしています。 IPCCは、今月14日からオンラインの会合を開いて、最新の研究結果に基づく議論を行い、気候変動の自然や社会への影響に関する報告書を8年ぶりにまとめ、28日公表しました。 報告書では「人類が引き起こした気候変動は、自然と人間に対して広範囲にわたる悪影響と、それに関連した損失と損害を引き起こしている」と結論づけ、前回の「気候の変化が自然や人間に影響を引き起こしている」という表現から大きく踏み込みました。 そのうえで、水の供給、農業や漁業、健康、自然災害といった幅広い分野で、さまざまな影響が広がり特に悪影響が増
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く