リニア中央新幹線の長野県駅(長野県飯田市)の新設工事に、基準値を超える重金属が検出された「要対策土」を使うことについて、JR東海は13日、重金属が漏出して水質が汚染されることを防ぐ方法や、環境モニタリングの計画を公表した。 工事で使われる要対策土は、大鹿村の南アルプストンネル長野工区で掘削した際に出た残土の一部。自然由来のホウ素やヒ素が含まれている。これについてJRは、県駅東側の土曽川の橋脚の基礎となる部分の中詰め材として、計約5千立方メートルの土を3カ所に分けて使うと公表。2年前の「環境保全計画」では土曽川の橋梁(きょうりょう)工事で発生した土を使うことになっていたため、計画の修正版をこの日、県と飯田市に提出した。 JRによると、橋脚の基礎は地下部分に設置される。水密性の高いコンクリート部材(厚さ1.5メートル以上)で覆われた箱状の構造物で、要対策土はその中に投入される。重金属を含む水が