阿久根市は09年、竹原信一市長の言動をめぐり揺れた。不信任後の出直し市長選で再選したが、市職労との対決は法廷闘争に。得意のブログでは、障害者への差別的記述に批判が集中した。混迷の1年を振り返った。 【1月】 12日 竹原市長がブログで「最も辞めてもらいたい議員」投票呼びかけ。 【2月】 2日 副市長人事で議会に不同意とされた人物を市長が課長級職員で採用。 6日 市長不信任決議案を全会一致で可決→竹原市長が議会を解散。 20日 市長が、市職員268人全員の給与内訳を市のホームページと自身のブログで公表。 【3月】 22日 出直し市議選で反市長派が11人当選で過半数。市長派も上位5位(当時)を占めた。 【4月】 1日 市長が職員10人を降格。うち1人は議長が任免権を持つ議会事務局職員で、「地方公務員法に抵触の恐れ」との県の指摘を無視。 17日 臨時議会で2度目の市長不信任可決。竹原氏が市長失職