コロナ禍でおうち需要が高まり、レンジで温めるだけで手軽に楽しめる家庭用冷凍食品の売り上げが拡大している。各社が品ぞろえを強化するなか、「刺身」「ユッケ」「冷やし中華」など、ユニークな商品も増えている。「冷やし中華」のニチレイフーズと、「刺身」のローソンをそれぞれ取材した。 家庭用冷凍食品市場の動き 日本冷凍食品協会の「令和3年(1~12月)冷凍食品の生産・消費について」によると、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年から家庭用冷凍食品は好調だという。20年の売り上げは3726億1200万円(前年比117.8%)、21年は3919億1800万円(同105.2%)だった。20年に初めて家庭用が業務用を上回り、21年もその傾向が継続した。
